iPhoneのWi-Fiが遅い・不安定なときに試したい改善策8選
Wi-Fi接続は、iPhoneを使ううえで欠かせない機能です。しかし、電波状況が悪いと、ウェブ閲覧やアプリの利用、動画のストリーミングなどがスムーズにできず、ストレスを感じることがあります。そんなときは、iPhone側とネットワーク環境の両面から、Wi-Fiのパフォーマンスを改善する対策を試してみましょう。
この記事では、iPhoneのWi-Fiがうまく機能しないときに役立つ、実践的な対処法を8つ紹介します。
1. ルーターを再起動する
意外と見落とされがちですが、ルーターの再起動だけでWi-Fiの不調が解消されることは少なくありません。特に、iPhone以外の機器でも接続トラブルが起きている場合は効果的です。再起動によってルーターがフレッシュな状態に戻り、一時的な不具合がクリアされます。
再起動の方法は簡単です。ルーターの物理的な電源ボタンを探してオフにし、再度オンにしてください。電源プラグを抜き差しする方法でも構いません。いずれの場合も、1分ほど待ってから電源を入れるのがポイントです。
この記事のすべての対策を試してもWi-Fiが改善しない場合は、原因がルーター自体にある可能性が高いです。ルーターの速度トラブルシューティングを試し、最悪の場合はルーターの初期化(工場出荷状態へのリセット)も検討しましょう。
2. ルーターの設置場所を見直す
一般的なWi-Fiの電波は、屋内で約45メートル(150フィート)ほど届くと言われています。iPhoneとルーターの距離が離れるほど信号は弱まるため、スマホをよく使う場所の近くへルーターを移動させることを検討しましょう。
また、Wi-Fiの電波は壁や床などの障害物に阻まれやすいという特徴があります。可能であれば、ルーターからスマホまで視通が通る(直接見渡せる)場所に設置すると良いでしょう。さらに、家具などによる干渉を避けるために、ルーターはなるべく高い位置に置くのもおすすめです。
iPhoneで電波強度を確認するには、画面左上のコーン状(扇形)のアイコンを見ます。3本で電波良好、2本でやや弱め、1本なら電波が弱い状態を示しています。
集合住宅など周囲に多くの人が住む環境では、チャンネルの混雑(電波干渉)が原因になることもあります。ルーターの管理画面からチャンネル設定を変更し、混雑していないチャンネルを選ぶと改善が期待できます。
3. iPhoneケースを外す、または変更する
多くのスマホケースに使われている素材は、Wi-Fiの電波を妨げません。ただし、金属製のケースなど一部の素材は電波干渉を起こすことがあります。金属はアンテナからの電波の送受信を妨げます。iPhoneのアンテナは機種によって異なりますが、本体上部付近に搭載されています。
金属プレート入りのケースを使っている場合は、シリコン、プラスチック、レザー製などのケースに買い替えましょう。また、背面に貼り付けるタイプの金属製リングやPopSocket(グリップホルダー)も避けたほうが無難です。
4. 帯域を大量に消費する作業を減らす
ダウンロード、動画配信、特定のアプリなどが帯域幅を占有していると、Wi-Fi全体の速度が低下します。まずは何が帯域を消費しているのかを把握し、原因を特定しましょう。それでもわからない場合は、アプリや機能を一つずつ個別に起動して、どれがWi-Fiに影響しているか確認するしかありません。
幸い、iPhoneのデータ使用量を抑える方法はいくつかあります。まず、「設定」から各アプリのデータ使用量を確認すれば、どのアプリが多くの帯域を消費しているかがわかります。ただし、統計を最後にリセットしたタイミングによっては、正確な数値ではない場合がある点に注意してください。
iPhoneでデータ使用量を確認する手順:
- 「設定」>「モバイル通信」を開きます。
- リストをスクロールし、各アプリ名の下に表示されるデータ使用量を確認します。
次に、バックグラウンドでの帯域消費を抑えるため、アプリの自動アップデートをオフにしましょう。
- 「設定」>「App Store」を開きます。
- 「Appアップデート」をオフにします。
自動アップデートを無効にした後は、手動でアプリを更新する必要があります。
- App Storeアプリを開きます。
- 画面右上のアバター(プロフィールアイコン)をタップします。
- 「利用可能なアップデート」の各アプリ横にある「アップデート」をタップします。
また、VPNは追加の帯域を必要とするため、自宅で使っている場合はオフにすることも検討しましょう。
ストリーミングはネットワークに大きな負荷をかけるため、可能な限りストリーミング再生の代わりにメディアをダウンロードしておく(オフピーク時間帯に実行する)のがおすすめです。特に音楽のように繰り返し楽しむコンテンツは効果的です。多少のストレージ容量は必要になりますが、長期的にはネットワークへの負担を軽減できます。
5. iOSを最新の状態に保つ
ソフトウェアが古いままのデバイスでは、Wi-Fi接続に支障が出ることがあります。iOSのアップデートにはバグ修正や操作性の向上が含まれており、ネットワーク性能の改善も期待できます。
iOSをアップデートする手順:
- 「設定」>「一般」を開きます。
- 「ソフトウェア・アップデート」を選択します。
- アップデートが保留中の場合は、インストールを実行します。
アップデートの前には、必ずiPhoneをバックアップしておきましょう。大切なデータの消失を防ぐことができます。
6. Wi-Fiネットワークを「削除」して再接続する
ネットワークを「削除」すると、そのネットワークのパスワードをはじめとする接続情報がiPhoneから消去され、特定のネットワークへの接続問題の解決につながることがあります。なお、削除後に再接続するにはパスワードが必要になるため、事前に確認しておいてください。
iOSでネットワークを削除する手順:
- 「設定」>「Wi-Fi」を開きます。
- 削除したいネットワーク名の横にある「i」マークをタップします。
- 「このネットワーク設定を削除」をタップします。
より確実に効果を出すには、ネットワークに再接続する前に一度iPhoneを再起動しておくのがおすすめです。
7. DNS設定を変更する
DNS(Domain Name System/ドメインネームシステム)は、WebサイトのIPアドレスを人間が扱いやすい読みやすい形式に変換する仕組みです。iPhoneがインターネットに接続すると、DNSの設定はバックグラウンドで動作します。初期設定では契約しているプロバイダーのDNSが使われますが、Google Public DNSやCloudflareなど、別のDNSサービスに変更することも可能です。
DNSを変更することで、Webサイトの読み込み速度が向上したり、ISP(インターネットサービスプロバイダー)による一部のトラッキングを回避できるほか、オンラインでの安全性が高まる可能性もあります。
iPhoneでDNSサーバーを変更する手順:
- 「設定」を開き、「Wi-Fi」を選択します。
- 接続中のネットワーク名の横にある丸で囲まれた「i」をタップします。
- 下にスクロールして「DNSを構成」をタップします。
- 「手動」に切り替え、「サーバーを追加」をタップします。
- 使用したいDNSサーバーのアドレスを入力します。候補がなければ、無料で使えるおすすめのDNSサービスを調べてみましょう。
- 完了したら「保存」をタップします。
デフォルトのDNS設定に戻したい場合は、同じ手順でこの画面を開き、「手動」の代わりに「自動」を選択して「保存」をタップすれば元に戻せます。
8. ネットワーク設定をリセットする
ここまでの対策をすべて試しても改善しない場合は、iPhoneのネットワーク設定のリセットを試しましょう。これにより、保存済みのWi-Fiネットワーク情報がすべて消去されます。VPNやモバイル通信の設定をやり直す必要が生じる場合もあるので注意してください。
iOSでネットワーク設定をリセットする手順:
- 「設定」を開き、「一般」を選択します。
- 下にスクロールして「転送またはiPhoneをリセット」(iOSのバージョンによっては「リセット」)をタップします。
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択します。
確認のためiPhoneのパスコードの入力を求められ、その後デバイスが再起動します。
より快適なiPhoneのWi-Fi環境を手に入れよう
iPhoneのWi-Fiパフォーマンスに影響を与える要因はさまざまですが、幸いその多くは簡単に対処できます。
もし上記の対策を試しても改善しない場合は、iPhone本体またはWi-Fiネットワーク全体に、より深刻な問題が潜んでいる可能性があります。Appleサポートや契約中のプロバイダーへの相談も検討してみてください。
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