MacのWi-Fiが遅いときに試したい!通信速度を改善する20の方法
インターネットは私たちの生活に欠かせない存在です。ビデオ通話をしたり、自宅で快適にリモートワークをしたり、お気に入りの映画をダウンロードしたり、ヒットチャートの曲を聴いたり。しかし残念なことに、インターネット接続の速度が低下してしまうことは誰にでも起こり得ます。どんなに高性能なMacを使っていても、プロバイダーにどれだけ料金を支払っていても、Wi-Fiの信号が遅くなる瞬間は必ず訪れるのです。
とはいえ、家庭やオフィスの環境によっては、MacのWi-Fi接続は十分に改善できます。少しの最適化とチューニングで、インターネット接続のポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。以下の簡単な方法をぜひ試してみてください。
1. スピードテストを実行する
Wi-Fiに問題があるかどうかを確認する最も確実な方法は、スピードテストです。Speedtest.netやSpeedcheck.orgなどの測定サイトを使えば、アップロードとダウンロード両方の速度を簡単に計測できます。
手順としては、まずMacをルーターに有線(イーサネットケーブル)で直接接続し、スピードテストを行って数値を記録します。次に有線を外してWi-Fiに接続し、再度スピードテストを実施。2つの結果を比較して、大きな差がある場合は接続に何らかの問題がある可能性があります。
2. ルーターを再起動する
通信が遅くなったときは、まずルーターの再起動を試してみましょう。再起動することでルーターが強制的に再接続し、電波状況の良い最適なチャンネルを自動的に探し直してくれます。特に近隣の家々とチャンネルが混雑している環境では効果的です。
3. 家の中のWi-Fi死角地帯(ブラックスポット)を見つける
家の中には、Wi-Fiの電波を妨げている物体があるかもしれません。具体的な原因を特定するのは難しいですが、iPhoneにヒートマップアプリをダウンロードして家中を歩き回れば、どこで電波が強く、どこで弱くなるかを把握できます。こうして家やオフィスの中で通信状態の良いエリアを可視化しましょう。
4. ルーターの設置場所を見直す
部屋のWi-Fi電波が弱いからといって、引っ越す必要はありません。まずはルーターを家の中央付近に移動させることを検討してください。一般的にルーターは電話回線につながれており、玄関付近に設置されがちですが、延長ケーブルを使えば別の場所へ移動できます。
どうしても移動できない場合は、以下のポイントで電波状況を改善できます。
- ルーターを高い位置に置く。高さを出すことで電波が届きやすくなります。
- 外壁から離して設置する。外壁側に電波の半分が逃げてしまうのを防ぎます。
- 戸棚の中や物陰に隠さない。見た目は気になりますが、障害物のない開けた場所に置くことが重要です。
5. アンテナの向きを調整する
ルーターに外部アンテナが付いている場合は、真上に向けるのが基本です。電波が弱い場所に向けて角度を調整するのも有効です。外部アンテナが見当たらない場合は、内蔵の全方向型アンテナが搭載されているため、設置場所の調整がより重要になります。
6. 電波干渉の原因を取り除く
家庭内にはWi-Fiの電波を妨げる機器がたくさんあります。代表的なものは電子レンジ、ベビーモニター、Bluetooth機器、コードレス電話など。さらに、LEDイルミネーションや水槽も電波干渉の原因になるとされています。可能であればこれらをルーターから離すか、少なくともルーターと使用場所の間に置かないようにしましょう。
7. 見知らぬデバイスをネットワークから外す
「自分だけがWi-Fiを使っている」と思っていませんか? 実は他のデバイスが勝手に接続しているかもしれません。不正な接続を解除すれば、帯域幅をすべて自分のために使えます。
接続中のデバイスを確認するには、ブラウザのURLバーにルーターのIPアドレス(通常は192.168.1.1)を入力します。アクセスできない場合は、ルーター本体に記載されたIPアドレスを確認するか、プロバイダーに問い合わせてください。
管理画面が開ければ、接続中のデバイスの一覧と、それぞれが5GHzか2.4GHzのどちらを使っているかを確認できます。見覚えのないデバイスが多数あれば、削除または切断しておきましょう。
8. ルーターのファームウェアを更新する
ルーターのソフトウェア(ファームウェア)もこまめにチェックし、最新の状態を保ちましょう。多くの場合は自動更新されますが、管理画面の「アップグレード」ボタンから手動で更新することも可能です。
9. 5GHz帯に切り替える
最近のルーターの多くは2.4GHzと5GHzの両方の帯域に対応しています。Macが2.4GHzで接続されている場合、5GHzに切り替えると速度が向上する可能性があります。5GHzはより多くのデータを転送できるためです。
切り替えの手順は以下の通りです。
- Safariを開き、URLバーにルーターのIPアドレスを入力してハブマネージャーにアクセスします。
- 詳細設定を開きます。
- 2.4GHzと5GHzのネットワークにそれぞれ別の名前(SSID)を付けます。※この操作で他のデバイスが一時的に接続できなくなる場合があります。
- Macでシステム環境設定 > ネットワーク > 詳細を開きます。
- 5GHzのネットワークをリストの一番上に移動して優先設定にします。
ただし、5GHzが常に最速というわけではありません。厚い壁に囲まれた住宅では5GHzの電波が壁を貫通できず、かえって速度が落ちることがあります。
10. チャンネルを変更する
近隣のWi-Fiと同じチャンネルを使っている場合は、混雑していないチャンネルへ切り替えることで速度が改善することがあります。Macなら周辺ネットワークのチャンネルを簡単に確認できます。
- Option(ALT)キーを押しながら、画面上部のWi-Fiアイコンをクリックします。
- 「ワイヤレス診断」を開きます。
- メニューバーから「ウィンドウ」>「スキャン」を選択します。
- 近隣のネットワークが使用しているチャンネルを確認できます。
その後、ルーターを一度電源オフにして再起動すれば、ルーターが自動的に電波の強いチャンネルを選び直してくれます。
11. 新しいルーターへの買い替えを検討する
ルーターが古くなっていませんか? ルーターは「802.11」という規格に基づいており、旧世代は802.11g、現行の主流は802.11acタイプです。
まだ802.11gをお使いなら、802.11acへの買い替えを強くおすすめします。新世代ルーターには「MU-MIMO(マルチユーザー・マルチプルインプット・マルチプルアウトプット)」という機能があり、複数のデータストリームを同時に異なるデバイスへ送受信しても帯域が劣化しません。また、特定のデバイスに向けて電波を集中させる「ビームフォーミング」にも対応しています。
さらに802.11ac対応ルーターなら、動画のバッファリング(読み込み待ち)が軽減されるため、一日中ストリーミング視聴してもストレスを感じにくくなります。買い替える前に、Macが対応しているかを確認しましょう。AppleメニューからこのMacについて > システムレポート > Wi-Fiを開き、「802.11 a/b/g/n/ac」などサポート対象の規格をチェックしてください。
なお、すぐに量販店へ走る前に、まずはプロバイダーに連絡してみてください。契約期間によっては無料または低価格で新しいルーターを提供してもらえることがあります。
12. Macのセキュリティを強化する
誰も不正アクセスしていなくても、接続のセキュリティはしっかり確保しましょう。WPA2パスワードを設定するのが基本です。ワイヤレス診断 > ウィンドウ > スキャンを開き、「セキュリティ」の項目を確認してください。
もうひとつの方法は「ステルスモード(Cloaking)」です。ネットワーク名(SSID)を公開せずに隠せるため、第三者から見つかりにくくなります。ただし、接続する際に自分でネットワークを手動追加する必要がある点がデメリットです。
13. Wi-Fiブースターを活用する
厚い壁などの要因で電波が届きにくい場合は、Wi-FiブースターやWi-Fiエクステンダー(中継器)の導入を検討しましょう。これらの機器は既存の電波を受信して再送信してくれます。例えば、ルーターが1階にあって自分は2階にいるような場合に特に便利です。近くのコンセントに差し込むだけで、Wi-Fi接続のストレスから解放されます。
ただし注意点として、中継器を電波の弱い場所に設置すると、再送信される信号も弱くなってしまいます。また、ブースターが用意できない場合は「Powerline(PLC)アダプター」という選択肢もあります。これは家庭の既存の電気配線を使ってネットワークを構築する技術です。ルーターのそばのコンセントにアダプターを挿してLANケーブルでルーターと接続し、よく使う部屋にもう一台のアダプターを差し込めば、LANケーブルまたはWi-Fi(対応機種の場合)で接続できます。
家族にゲームやYouTube・Netflixの動画視聴で帯域を占有する人がいるなら、Powerlineアダプターが最適な選択肢となるでしょう。
14. アルミホイルや金属を使う
意外な方法ですが、アルミホイルでWi-Fiの電波を増強できる場合があります。科学的に、金属はWi-Fi信号を反射する性質があります。そこで、ルーターのアンテナをアルミホイルで巻いてみましょう。速度が向上すれば儲けものです。変化がない場合は、一度ルーターをリセットしてから試してみてください。
アルミホイルがない場合は、曲面の金属板をルーターの後ろに置く方法もあります。例えば、縦に切った空の缶飲料の缶体などが使えます。切り口で指を怪我しないよう注意してください。
15. 不要なアプリ・プログラム・タブを閉じる
通信速度が遅い原因のひとつは、バックグラウンドで大量のアプリがインターネットに接続していることです。Skype、Safari、Twitter、Facebookなどは常に通信してアップデートや同期を行っています。iCloudの登場でさらに帯域を消費するアプリが増えました。使わないアプリは閉じて、必要なものだけを起動する習慣をつけましょう。
16. Safariを最適化する
SafariはMac向けの優れたブラウザですが、快適な動作を保つには定期的なクリーンアップとリセットが必要です。以下の手順で最適化できます。
- Safariメニューを開きます。
- 環境設定 > プライバシー > Webサイトデータを管理 > すべて削除を選択します。
- Safariメニューに戻り、「履歴を消去」をクリックしてブラウジング履歴を削除します。
- 拡張機能を無効化するには、Safariメニュー > 環境設定 > 拡張機能を開き、無効にしたい拡張機能のチェックを外します。
17. 最速のISP(プロバイダー)を選ぶ
高速なインターネットが必要なら、最もシンプルな解決策は上位プランへのアップグレードです。回線が1Mbps程度しか出ないのに、Wi-Fiブースターや細かい設定をいくら頑張っても意味がありません。
地域によりますが、現在は20Mbps、50Mbps、100Mbpsといった高速回線も容易に契約できます。映画も数分でダウンロードできるほどの速さです。詳しくはプロバイダーの担当者に問い合わせてみましょう。もし現在使用中のプロバイダーで最速プランを契約済みなら、より高速な回線を提供する別のプロバイダーへの乗り換えを検討するのが得策です。
18. Macをクリーンアップする
Macの掃除と高速化を謳うアプリは数多くあります。興味深いことに、それらの多くは間接的にWi-Fi接続の改善にも役立ちます。特にSafariのブックマーク、履歴、キャッシュを整理する効果は大きいです。ディスク容量を解放したりメモリをクリアしたりするサードパーティ製アプリも、インターネット速度の向上につながります。
おすすめはMac修理・メンテナンス系アプリです。ブラウザが生成したキャッシュファイル、診断ログ、中断されたダウンロードファイルなど、あらゆるジャンクファイルを除去できます。RAMをクリアして新しいプロセスのための余裕を作れば、Mac全体の動作も軽快になります。
19. イーサネットケーブルで有線接続する
Wi-Fiは確かに便利ですが、イーサネットケーブルでルーターに直接接続すれば、はるかに高速で安定した通信が可能です。Wi-Fiは電波の特性上どうしても信号ロスが発生するため、有線の速度には届きません。MacとルーターをLANケーブルでつなぐだけで、劇的な速度向上を実感できるはずです。
20. プロバイダーに問い合わせる
ここまで紹介したすべての方法を試しても通信速度が改善しない場合は、プロバイダーに連絡しましょう。問題がプロバイダー側にある場合、どれだけルーターをいじっても解決しません。多くの場合、技術者たちがすでに復旧作業に取り組んでいます。もしプロバイダーが対応してくれない、あるいはカスタマーサポートに不満があるなら、いっそ別のプロバイダーへの乗り換えを検討するタイミングです。友人や同僚からの評判を参考に、自分のニーズに合った業者を選びましょう。
まとめ
以上、MacのWi-Fi接続を改善するための20の方法をご紹介しました。最後にひとつアドバイスを。慢性的な通信トラブルを防ぐには、Macの定期的なメンテナンスと点検を欠かさないことが大切です。私たちの目標は、いつでも快適にインターネットにつながっていること。ぜひ本記事を参考に、ストレスフリーなネット環境を手に入れてください。
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