iPhoneのSMSスパムをブロックするおすすめアプリ3選
近年、AppleはiPhoneに届くスパム電話を減らすための対策を強化しており、第三者開発のアプリが迷惑な発信者を識別・フィルタリングできる通話ブロック機能もその一つです。実はSMSスパムにも同様の機能が備わっており、不要なテキストメッセージを頻繁に受け取る方にとって心強い存在となっています。
SMSスパムブロックは余計な通知や気を散らす要素から解放してくれるだけでなく、ここ数年で対応アプリの品質も急速に向上しています。
SMSスパムブロックの仕組み
iOS 11以降のSMSスパムブロックは、「IdentityLookup」というフレームワークを使用しています。iOS 10のコンテンツブロッカーとよく似たシンプルなフィルタリングの仕組みで、フィルタリング対象のリストをフレームワークに渡せば、あとはiOSが自動的に処理してくれます。Truecallerのデータベースが充実している国にお住まいの方は、TruecallerのSMSフィルタリングを利用するのも一つの手です。
SMSスパムブロックアプリは、既知のスパマーの情報(電話番号やメッセージ本文)のリストをフレームワークに提供し、スパム通話ブロックアプリと同じ要領でフィルタリングを行います。また、T-Mobile、Sprint、Metroなど一部の米国キャリアでは、詐欺の疑いがあるとマークされた番号からの着信に「Scam-Likely(詐欺の可能性あり)」と表示するサービスも提供しています。
フィルタリングを有効にすると、メッセージアプリに「SMSジャンク」という新しいセクションが現れます。ここにはスパムと判定されたメッセージが集められます。会話をタップすると、ブロックされた送信者からのメッセージ一覧と、どのアプリがフィルタリングしたのかを示す情報を確認できます。
フィルタリングされたメッセージは通知されず、「メッセージ」アプリのメイン画面にも表示されません。なお、iOS標準の「知らない発信者を消音」機能を使いたい場合は、「設定 > 電話 > 知らない発信者を消音」からスイッチをオンにしましょう。
ただし、iOS標準のスパムブロック機能に物足りなさを感じる場合は、サードパーティ製アプリを試してみる価値があります。
スパムブロックアプリを有効にする方法
通話ブロック機能と同様に、スパムブロックアプリは手動で有効化する必要があります。とはいえ作業はすぐに終わり、これで迷惑なスパム番号をブロックできるようになります。なお、一度に使えるSMSフィルタリングアプリは1つだけです。手順は以下の通りです。
- 「設定」>「メッセージ」を開き、「不明な差出人とフィルタリング」を選択します。
- 有効にしたいアプリの横にあるスイッチをオンにします。
- 利用条件に同意すると、フィルタリングアプリが有効になります。
なお、「不明な差出人とフィルタリング」の項目は、スパムブロック対応アプリをダウンロードするまで「設定」には表示されないので注意してください。
1. VeroSMS
VeroSMSは、手動設定かつプライバシー最優先のアプローチでSMSフィルタリングを行うアプリで、本記事のおすすめ第1位です。VeroSMSはユーザーのSMSメッセージにアクセスすることができず、データがアプリ運営元のサーバーへ送信されることもありません。すべてのフィルタリング処理はデバイス上で完結します。
無料版では、VeroSMSにフィルタリングさせたいキーワードを手動で登録できます。登録できるのは送信者の電話番号でも、「セール」「キャッシュバック」「割引」といったスパムによく使われるキーワードでも構いません。
さらに、絶対にフィルタリングされたくないキーワードを登録できるホワイトリスト機能も備わっています。銀行からの重要なメッセージなどを確実に受け取りたい場合に、とても役立つ機能です。
0.99ドルの一括買い切りアプリ内課金を購入すると、国ごとのクラウドソーシング型ホワイトリスト・ブラックリストがアンロックされます。リストは編集可能で、スイッチをオンにするだけで、よくあるスパムメッセージの大半を自動的にブロックできます。
2. SMS Shield
SMS Shieldは、SMSフィルタリングアプリの中でもかなり「高機能」な部類に入るアプリです。機械学習を活用したスパムフィルタリングが特徴で、面白いことにすべてオフラインで動作します。機械学習の処理もすべてデバイス上で完結します(iOS 11以降のAPIのおかげです)。
SMS ShieldのAIエンジンは、数万件ものSMSスパムメッセージで学習されています。そのため、アプリがまだ見たことのないメッセージやキーワードであっても、スパムを見分けることができます。キーワードを手作業で登録する方式とは比べものにならない精度です。
手動での制御も可能で、特定の連絡先やキーワードからのSMSをブロックできます。ただし、VeroSMSのようなホワイトリスト機能はありません。
出張や旅行が多い方には「Frequent Traveler Mode(頻繁トラベラーモード)」が便利です。州や国の境界を越えるときに大量に届きがちなSMSを自動的にブロックしてくれます。
ただし、高度な機械学習には月額料金が必要です。1週間の無料トライアル後は、月額0.99ドルまたは年額5.99ドルで利用できます。
3. Hiya
すでにHiyaを通話ブロック目的で使っていて、その性能に満足しているなら、SMSフィルタリングにもHiyaを試してみましょう。未知の番号からSMSを受信すると、その内容は匿名化されてHiyaのサーバーに送信され、スパムかどうかが判定されます。スパムと判断されれば、Hiyaが自動的にフィルタリングしてくれます。
Hiyaのフィルタリング精度は、同社が保有するデータに大きく依存します。すべての国で高い精度を期待できるわけではありませんが、アメリカやイギリスであれば有力な選択肢になるでしょう。
Hiyaの最大の懸念点はプライバシーです(通話ブロックサービスと同様)。データは匿名化されていると説明されていますが、それを信頼するしかありません。Hiyaの仕組みに抵抗を感じる方は、VeroSMSを使い続けるほうが安心かもしれません。
SMSフィルタリングのトラブルシューティング
SMSスパムブロックは比較的新しい仕組みのため、アプリが誤って判定することもあります。問題が起きたときは、以下の対処法を試してみてください。
- 相手を連絡先に追加する: 未知の番号からの重要なメッセージがスパムとして振り分けられてしまう場合は、その番号を連絡先に登録してみましょう。
- アプリのホワイトリストを活用する: VeroSMSでは、任意の電話番号をホワイトリストに追加すれば、その番号からのメッセージが二度とフィルタリングされなくなります。
iMessageへの乗り換えという選択肢も
SMSフィルタリングアプリは他にも多数存在しますが、今回紹介した3つのアプリほど際立ったものは見当たりませんでした。
もう一つの選択肢として、SMSをやめてiMessageに切り替えるという方法もあります。データ通信量は消費しますが、はるかに信頼性が高く、便利な機能も豊富に搭載されています。
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