SSH経由でリモートバックアップを実行する方法を徹底解説
本ガイドでは、SSH経由でリモートバックアップを実行し、バックアップデータを複数の場所に安全に保管する方法を解説します。
Webサービスのホスティングや重要な業務にLinuxサーバーを使用しているなら、定期的なバックアップの実行は欠かせません。さらに、まだバックアップを別マシンへコピーしていないのであれば、時折別の場所からバックアップを実行することで、障害やトラブル発生時のデータ保護体制をより強固にできます。ここでは、SSH経由でリモートバックアップを実行する具体的な手順を見ていきましょう。
1. SSHサーバーの動作確認
まず最初に、サーバー上でSSHサーバーが正しく動作していることを確認します。ターミナルウィンドウを開き、以下のコマンドを実行してください。hostserver.comはバックアップ対象データが格納されているサーバーのホスト名またはIPアドレスに、userはログインするユーザー名にそれぞれ置き換えます。
# ssh user@hostserver.com
問題なく接続できたら、SSHセッションからログアウトしておきます。
2. SCPコマンドでファイルをコピーする
リモートサーバーからファイルをそのままコピーしたいだけなら、以下のようなSCPコマンドを使用できます。
scp -r user@hostserver.com:/home/user/data_files/ /opt/backup/
このコマンドではscp -r(再帰的なセキュアコピー)を使用して、リモートサーバー上の/home/user/data_filesディレクトリの中身を、ローカルサーバーの/opt/backupへ丸ごとコピーしています。
3. tarとsshを組み合わせたスマートな方法
実は、もっと効率的な方法があります。先ほどのコマンドを少し改良すると、ファイルのコピーと同時にアーカイブを作成できるのです。これにはtarコマンドを使用します。バックアップ対象データが格納されているサーバー側から、以下のコマンドを実行してください。user@backupserver.comは、バックアップ先サーバーのユーザー名とホスト名(またはIPアドレス)に置き換えます。
# tar zcvf – /home/user/data_files | ssh user@backupserver.com "cat > /opt/backup/data_files.tgz"
実行中に「tar: Removing leading `/' from member names」というメッセージが表示されることがありますが、これは安全に無視して構いません。その後、SSHログイン用ユーザーのパスワード入力を求められるので、パスワードを入力するとtarファイルの転送が始まります。
4. バックアップスクリプトへの組み込みと自動化
このコマンドは、そのままバックアップスクリプトに組み込むことも可能です。さらに、パスワード不要のSSH設定(公開鍵認証)と組み合わせれば、手作業なしで自動実行される強力なバックアップシステムを構築できます。cronなどのスケジューラと併用すれば、毎日・毎週といった定期バックアップも簡単に実現できるでしょう。
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