Paramiko(SSH)でPythonモジュールをリモートで実行する方法
SSH経由でリモートコンピュータ上のPythonモジュールを直接呼び出すことは、基本的にできません。SSHが提供するのはコマンド実行やファイル転送など限られた機能のみであり、リモート側のPythonインタプリタに対してモジュールの関数を直接実行するような仕組みは備わっていないためです。
回避策:リモートサーバー上でスクリプトを実行する
この制約を回避する最も一般的な方法は、リモートサーバー上に配置したPythonスクリプトをParamiko経由で実行することです。具体的には以下のような流れになります。
- ParamikoでSSH接続を確立し、
python script.pyのようにコマンドを送信してスクリプトを実行する。 - 結果を取得するには、標準出力(stdout)に結果を出力するようスクリプトを記述し、その出力行を読み取る。
- あるいは、スクリプト側で結果をファイルに書き込み、処理完了後にそのファイルをParamikoのSFTP機能などで読み取る方法もある。
特に複雑なデータ構造をやり取りしたい場合は、JSON形式でファイルに出力しておくと、後から読み込んでパースするのが簡単で確実です。
ネットワーク越しにオブジェクトを操作したい場合:Pyro4
どうしてもネットワーク経由だけでPythonのモジュールやオブジェクトを操作したい場合は、Pyro4(PYthon Remote Objects)の利用を検討してみてください。Pyro4はPyPIで公開されているライブラリで、ネットワーク上の異なるマシン間でオブジェクト同士が通信できるアプリケーションを、最小限のコーディングで構築できます。
Pyro4を使えば、通常のPythonメソッド呼び出しとほぼ同じ感覚で、さまざまな引数や戻り値の型を扱うことができます。どのコンピュータ上のどのオブジェクトがメソッドを実行すべきかという位置づけ(ロケーティング)はPyro4が自動的に担ってくれるため、開発者は分散処理の詳細を意識せずに済みます。
まとめ
- SSH単体ではリモートのPythonモジュールを直接呼び出すことはできない。
- 現実的な解決策は、リモートでスクリプトを実行し、stdoutまたはファイル経由で結果を受け取ること。
- より高度な連携が必要なら、Pyro4のようなRPCフレームワークの導入が有効。
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