SSHとSCPを活用した安全なリモートサーバーバックアップの完全ガイド

先日、SSHを使ってインターネット接続を保護する方法に関するチュートリアルをご紹介しました。あの記事では、SSHの基本的な仕組みや、SSHトンネリングを利用して通信トラフィックを暗号化する手法について解説しました。
今回はその続編として、SSHを活用してリモートサーバーのバックアップを作成する方法を詳しくご紹介します。
なぜSSHでのバックアップが必要なのか
私自身もDreamhostのLinuxサーバーで運営しているウェブサイトを持っています。ホスティング会社側でも定期的にバックアップは行われていますが、ウェブマスターとしては「自分のデータを失うかもしれない」という不安が常に付きまといます。大切なサイトデータを確実に守るためには、別の場所にもバックアップを取っておくことが重要です。
そこで役立つのがSSHです。ご存知の通り、SSH(Secure Shell)は2台のマシン間で安全に通信を行うための暗号化プロトコルです。telnetのような平文でデータをやり取りするプロトコルとは異なり、SSHはバイナリファイルの転送にも対応しています。
SCPとは何か
Unix/Linux系システムでは、このファイル転送を実現するユーティリティがSCP(Secure Copy)です。SCPはSSHプロトコルを使用してファイルを暗号化し、ユーザーが指定したリモートの宛先へコピーしてくれます。認証情報も含めてすべて暗号化されるため、第三者にデータを盗み見られる心配がありません。
準備:事前に確認すべきこと
まず最初に、データをコピーしたいリモートシステムにSSHがインストールされ、稼働していることを確認してください。私の場合は、Dreamhost上でホストされているリモートウェブサーバーがこれに該当します。
リモートシステムにログインし、「pwd」コマンドを実行して現在のディレクトリを確認しましょう。

pwdコマンドが出力したパスをメモしておいてください。次に、ローカル側のシステムから以下のscpコマンドを実行します。

コマンドの各要素を置き換える
コマンド内の以下の部分を、ご自身の環境に合わせて書き換えてください。
- username:リモートシステム上の実際のユーザー名
- Remote_IP:リモートシステムのIPアドレスまたはホスト名
- Remote_directory:先ほどpwdコマンドで確認したパス
- backup_directory:ローカルシステム上でバックアップを保存したいディレクトリ名
以上で完了です。このコマンドを実行すると、remote_directory配下のすべてのファイルとディレクトリが、ローカルシステムのbackup_directoryにコピーされます。
Windows環境でのバックアップ方法
ここまでの手順はUnix/Linuxベースのマシンで問題なく動作します。しかし、デスクトップにWindowsを使用している場合、どうすればリモートマシンからWindowsデスクトップへデータをバックアップできるのでしょうか?
そんなときにおすすめなのが、WinSCPという優れたユーティリティです。WinSCPはWindows用のグラフィカルなSCPクライアントで、無料で利用できます。

WinSCPは、お馴染みのエクスプローラー風のインターフェースを備えており、ドラッグ&ドロップ操作にも完全対応しています。右ペインでバックアップしたいディレクトリを表示し、左ペインへドラッグするだけでコピーが完了します。平文で通信する危険なFTPセッションとはおさらばしましょう。
まとめ
SSHとSCPを組み合わせれば、追加のソフトウェア導入も最小限で、暗号化された安全なリモートバックアップ環境を構築できます。Linuxなら標準のコマンドライン、WindowsならWinSCPというGUIツールを使えば、どちらの環境でも手軽に始められます。
皆さんはリモートサーバーのバックアップをどのように行っていますか?ぜひコメント欄でお聞かせください。
画像クレジット:Carbonnyc
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