Excelで一意の値(重複なし)のドロップダウンリストを作成する4つの方法
Excelでカテゴリ別の商品データなどを扱っていると、入力規則(データの入力規則)用に、重複を除いた一意の値だけを含むドロップダウンリストを作成したい場面があります。この記事では、Excelで一意の値を持つドロップダウンリストを作成する方法を、初心者にもわかりやすく4つのアプローチで解説します。
Excelで一意の値のドロップダウンリストを作成する4つの簡単な方法
ここでは、ある国がヨーロッパ各国へ輸出している製品情報をまとめたExcelファイルを例にします。シートには製品名・カテゴリ・輸出国の3つの列があり、このワークシートを使って一意の値によるドロップダウンリストを作成していきます。下の画像は、「輸出国」列から一意の値を抽出してドロップダウンリストを作成した例です。

方法1:ピボットテーブルを挿入してドロップダウンリストを作成する
一意の値のドロップダウンリストを作る最も手軽な方法のひとつが、ピボットテーブルの活用です。ここでは「カテゴリ」列から一意の値を抽出したドロップダウンリストを作成してみましょう。
ステップ1:
- まず、見出し行を含むデータ範囲のすべてのセルを選択します。
- 次に、「挿入」タブの「ピボットテーブル」をクリックします。

- すると、下図のようなダイアログボックスが表示されます。Excelが自動的にデータ範囲を選択し、新しいピボットテーブルの配置先は既定で「新しいワークシート」になっています。
- そのまま「OK」をクリックします。

- 新しいシートが開き、シート右側に「ピボットテーブルのフィールド」パネルが表示されます(Excel 2007/2010の場合は左側に表示されます)。
- 次に、「カテゴリ」フィールドを「行」エリアへドラッグします。

- これで、下のようなピボットテーブルが作成されます。カテゴリの重複が自動的に排除され、一意の値だけが並びます。

ステップ2:
- 続いて、ドロップダウンリストを作成するセルを選択します。ここではセルC3を選択しました。
- 「データ」タブの「データの入力規則」のドロップダウンをクリックします。
- 表示されたメニューから「データの入力規則」を選択します。

- 「データの入力規則」という設定画面が開くので、「入力値の種類」(Allow)のドロップダウンから「リスト」を選択します。

- 次に、「元の値」(Source)の入力ボックスに$A$4:$A$6と入力します。
- 最後に「OK」をクリックします。

- これで、セルC3に一意のカテゴリだけが表示されるドロップダウンリストが完成します。

方法2:重複の削除機能を使って一意の値のドロップダウンリストを作成する
もうひとつの効率的な方法が、「重複の削除」機能を使って重複を取り除き、残った一意の値でドロップダウンリストを作るやり方です。ここでは「輸出国」列から一意の値のリストを作成します。
ステップ1:
- まず、見出しを含む「輸出国」列のセル範囲をCtrl+Cでコピーし、Ctrl+VでF列に貼り付けます。

- 次に、コピーした新しい「輸出国」列のすべてのセルを選択します。
- 「データ」タブの「重複の削除」をクリックします。

- 「重複の削除」ダイアログが表示され、「列」の欄で「輸出国」が選択されていることを確認できます。
- そのまま「OK」をクリックします。

- するとポップアップが表示され、「6個の重複した値が検出されて削除され、4個の一意な値が残った」ことがわかります。
- 「OK」をクリックして閉じます。

- これで、新しい「輸出国」列には4つの一意な国名だけが残ります。

ステップ2:
- 次に、ドロップダウンリストを作成するセルを選択します。ここではセルF10を選択しました。
- 「データ」タブの「データの入力規則」のドロップダウンをクリックします。
- メニューから「データの入力規則」を選択します。

- 「データの入力規則」画面が開くので、「入力値の種類」から「リスト」を選択します。

- 「元の値」の入力ボックスに$F$5:$F$8と入力します。
- その後、「OK」をクリックします。

- これで、セルF10に一意の国名だけが含まれたドロップダウンリストが作成されます。

方法3:UNIQUE関数を使って一意の値のドロップダウンリストを作成する
手順:
- Microsoft 365をご利用の場合は、UNIQUE関数を使って、列・範囲・リストから重複する値を除去し、一意の値のみのリストを生成できます。セルF5に次の数式を入力しましょう。
=SORT(FILTER(UNIQUE(D5:D14),UNIQUE(D5:D14)<>0))

数式の解説:
- UNIQUE関数:範囲D5:D14から一意の値を抽出します。
- FILTER関数:「輸出国」列の一意のセル値のうち、空白やNULL以外の値だけを返します。
- SORT関数:「輸出国」列の一意の値をA→Zのアルファベット順に並べ替えます。
- Enterキーを押すと、新しい「輸出国」列に4つの一意な国名だけが表示されます。あとは上記と同じ手順で、この一意の国名を使ってドロップダウンリストを作成できます。

方法4:数式を使って自動更新される動的ドロップダウンリストを作成する
最も便利なのが、ヘルパー関数を使って動的なドロップダウンリストを作成する方法です。この方法なら、列・範囲・リストに新しい項目を追加するたびに、リストが自動的に更新されます。以下の手順で設定しましょう。
手順:
- まず、上記と同じ手順でドロップダウンリストの設定画面を開き、「入力値の種類」から「リスト」を選択します。

- ただし今回は、新しい「輸出国」列のデータ範囲を直接選択する代わりに、「元の値」の入力ボックスに次の数式を入力する点が異なります。
=OFFSET($F$5, 0, 0, COUNTA($F$5:$F$100), 1)
数式の解説:
- COUNTA関数:指定した範囲内の空でないセルの個数を数えます。
- OFFSET関数:基準となるセル参照から開始し、指定した行数分下へ、指定した列数分右へ移動した位置から、指定した高さと幅をもつデータセットの一部を抽出します。
- 数式を入力したら、「OK」をクリックします。

- これで、セルF10に一意の国名だけが含まれたドロップダウンリストが作成されます。

- さらに、データ範囲に新しい国「イタリア(Italy)」を含む新しい行を追加すると、ドロップダウンリストが自動的に更新され、リストに「イタリア」が新しい項目として追加されていることが確認できます。

注意点
🎯 UNIQUE関数は現在Excel 365(Microsoft 365)限定の関数です。PCにExcel 365がインストールされていない場合、この関数はワークシートで使用できません。
🎯 ExcelのOFFSET関数を使った動的ドロップダウンリストの作成方法について詳しく知りたい方は、関連記事もあわせてご覧ください。
まとめ
この記事では、Excelで一意の値を持つドロップダウンリストを作成する方法を4通り解説しました。ピボットテーブル、重複の削除、UNIQUE関数、そしてOFFSET関数による動的リストと、目的やExcelのバージョンに応じて使い分けることができます。これからは一意の値によるドロップダウンリストを簡単に作成できるようになるはずです。本記事についてご質問やご提案があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。良いExcelライフを!
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