【Excel】フィルターオプション(高度なフィルタ)で抽出結果を別の場所にコピーする方法
Excelのフィルターオプション(高度なフィルタ)は、抽出条件の適用の有無にかかわらず、セル範囲のデータを別の場所へコピーできる非常に便利な機能です。本記事では、フィルターオプションを使ってデータ範囲を別の場所にコピーする方法を、ステップごとにわかりやすく解説します。
Excelのフィルターオプションとは?
フィルターオプションは、Excelのデータタブにある並べ替えとフィルターグループから利用できるツールです。

この機能では、任意のデータセットに対して次の3つの操作を実行できます。
- データセットをある場所から別の場所へコピーする
- 抽出条件を指定してデータを絞り込む
- 重複する値を削除し、一意の値だけを残す
これらの操作を正しく行うには、合計5つのパラメータを設定する必要があります。
- まず、対象となるデータセット(リスト範囲)を指定します。
- 次に、データを元の場所に残すか、新しい場所にコピーするかを選択します。
- 別の場所にコピーする場合は、コピー先を指定します。
- 必要に応じて、データを絞り込むための検索条件範囲を指定します。
- 最後に、チェックボックスのオン/オフで、一意のレコードのみを表示するかどうかを決めます。
つまり、フィルターオプションのダイアログボックスでは、これら5つのパラメータをすべて入力できます。画面は以下のとおりです。

フィルターオプションで別の場所にコピーする手順(ステップ解説)
基本がわかったところで、実際にフィルターオプションを使ってデータセットを別の場所にコピーする流れを、順を追って見ていきましょう。
ここでは、書店「Martin Bookstore」の書籍データとして、書名・著者名・ジャンル・価格を含むデータセットを用意しました。

この中から、Charles Dickensの小説と、H. G. WellsのSF小説を抽出してコピーします。
ステップ1: コピー元のリスト範囲(データセット)を指定する
最初のステップは、コピーしたいデータセット(リスト範囲)の指定です。先にデータ範囲を選択してからフィルターオプションを開いても、先にダイアログを開いてからリスト範囲を入力しても構いません。
今回のリスト範囲は、見出し行を含むB3:E13です。
リボンのデータ > 詳細設定(フィルターオプション)をクリックしてダイアログを開き、リスト範囲にB3:E13を入力します。

ステップ2: 「指定した範囲をコピー」を選択する
データセットを別の場所にコピーしたい場合は、指定した範囲をコピー(Copy to another location)を選択します。

ステップ3: 検索条件範囲を指定してデータを絞り込む
検索条件範囲とは、データを絞り込むために使うセル範囲のことで、データセットの見出しと、抽出したい具体的な値で構成されます。
例えば、Charles Dickensの小説とH. G. WellsのSF小説をコピーする場合、検索条件範囲は次のようになります。

ここでの検索条件範囲はC16:D18です。これをフィルターオプションに入力します。

ステップ4: コピー先の範囲を入力する
次に、「コピー先」テキストボックスにコピー先の範囲を入力します。これは、コピーしたい列の見出しを含む1行分の範囲を指定します。
今回は、Charles Dickensの小説とH. G. WellsのSF小説について、書名・著者名・ジャンルをコピーします。
そのため、コピー先の範囲は次のようになります。

範囲はH3:J3です。これをフィルターオプションに入力します。

ステップ5: 一意のレコードのみを表示するかどうかを決める
最後に、今回は重複を除いた一意のレコードだけが必要ではないため、「重複するレコードは無視する」のチェックはオフのままにします。

ステップ6: 実行! 別の場所へのコピーを完了させる
すべての項目を入力し終えたら、OKをクリックします。抽出条件に合致したデータが、指定したコピー先に出力されます。

フィルターオプションでデータをコピーするその他の例
続いて、別のデータセットを見てみましょう。これは、生徒の氏名と、試験における物理・化学・数学の成績をまとめたものです。

ここから、物理と化学の両方でAを取った生徒、または両方でBを取った生徒の名前をコピーします。
その場合の検索条件範囲は次のようになります。

また、コピー先の範囲は次のとおりです。

これらをフィルターオプションに入力します。

そしてOKをクリックすると、抽出された範囲がコピー先に出力されました。

注意点
本記事では、フィルターオプションを手動で操作する方法を解説しました。VBAやマクロを使ってフィルターオプションを自動化する方法については、後半の関連記事もあわせてご覧ください。
まとめ
以上が、Excelのフィルターオプションを使って、ワークシート上の別の場所にデータセットをコピーする方法です。リスト範囲・検索条件範囲・コピー先の3点を正しく指定すれば、複雑な条件の抽出でも簡単に目的のデータを取り出せます。操作でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。最新の記事や更新情報については、ぜひ当サイトExcelDemyをご覧ください。
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