Office
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> Office

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

この記事では、Excelで1行おきに行を強調表示する方法をご紹介します。主なテクニックとしては、条件付き書式の活用、さまざまなテーブルスタイルの適用、VBAコードの実行の3つがあります。Excelで行ごとに色分けを行うと、表の可読性が大きく向上するため、実務でもおすすめの操作です。小さな表であれば手動で簡単に色付けできますが、ワークシート内の大きな表を扱う場合は、効率的な別のアプローチが必要になります。

Excelで1行おきに強調表示する3つの方法

ここでは、アルマーニグループの複数の販売担当者に関する情報が入力された大きなExcelワークシートを例に説明します。D列には製品名C列には製品IDが入力されています。これから、条件付き書式コマンドやISEVEN関数・ISODD関数・MOD関数・ROW関数、さらにVBAコードを使って、1行おきに行を強調表示していきます。今回使用するデータセットの全体像は以下の通りです。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

方法1:テーブルスタイルを適用して1行おきに強調表示する

Excelで行に異なる網掛けを施すには、複数のテーブルスタイルを使用できます。これは行の強調表示を行う中で最も簡単かつ迅速な方法です。デフォルトの自動フィルター機能とバンディング(縞模様)により、簡単に交互の行を色分けできます。データ範囲を選択してテーブルに変換するだけで、行の強調表示が完了します。

「テーブルとして書式設定」オプションには、行や列の強調表示に使えるカラーストライプが多数用意されています。以下の手順に従って、さまざまな配色で行の網掛けを行いましょう。

ステップ1:

  • まず、データ範囲B4~E16を選択します。
  • 次に、挿入タブから以下へ進みます。

挿入 → テーブル

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • すると、テーブルの作成ダイアログボックスが表示されますので、OKをクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • これで、デフォルトの配色で強調表示されたテーブルが作成されます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

ステップ2:

  • Excelでは、既定で青と白のパターンのテーブルが生成されます。独自のカラーパターンを作成したい場合は、テーブルの書式を変更しましょう。ホームタブのスタイルグループにある「テーブルとして書式設定」をクリックすると、より多くのパターンやカラーを選択できます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • これにより、作成したテーブルの既定の強調表示色を変更できます。また、スプレッドシート上部の「デザイン」タブからも、テーブルスタイルと合わせて配色オプションを確認できます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

方法2:条件付き書式を使って1行おきに強調表示する

条件付き書式は、特定の行を強調表示・網掛けするのに非常に便利な機能です。条件付き書式を活用すれば、自分の好みに応じて柔軟に行を色分きできます。ここでは、行の強調表示に使える2種類の数式を紹介します。

2.1 ISEVEN関数を適用する

条件付き書式でISEVEN関数を使用すると、指定した範囲内の偶数行を強調表示できます。たとえば、A1:D9の範囲で偶数行を強調したい場合は、範囲全体を選択し、「条件付き書式」の「新しいルール」から =ISEVEN(ROW()) という数式を使用します。具体的な手順は以下の通りです。

手順:

  • まず、条件付き書式を適用するため、セルB5~B16を選択します。次に、ホームタブから以下へ進みます。

ホーム → スタイル → 条件付き書式 → 新しいルール

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 新しい書式ルールというダイアログボックスが表示されます。「ルールの種類を選択してください」で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。続いて、「次の数式が真を返す場合に値を書式設定」欄に以下のISEVEN関数の数式を入力します。
=ISEVEN(ROW())
  • その後、「書式」ボタンをクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 「書式」をクリックすると、セルの書式設定ダイアログボックスが表示されます。まず「塗りつぶし」タブを選択し、次に「背景色」メニューから任意の色を選択します。今回は濃い黄色を選びました。最後に「OK」をクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • すると新しい書式ルールのダイアログボックスに戻るので、最後に「OK」をクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 以上で、下のスクリーンショットのように1行おきの行を強調表示できます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

2.2 ISODD関数を使って奇数行を強調表示する

条件付き書式でISODD関数を使用すると、指定した範囲内の奇数行を強調表示できます。たとえば、B5:E16の範囲で奇数行を強調したい場合は、範囲全体を選択し、「条件付き書式」の「新しいルール」から =ISODD(ROW()) という数式を使用します。手順は以下の通りです。

手順:

  • まず、条件付き書式を適用するため、セルB5~B16を選択します。次に、ホームタブから以下へ進みます。

ホーム → スタイル → 条件付き書式 → 新しいルール

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。「ルールの種類を選択してください」で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、「次の数式が真を返す場合に値を書式設定」欄に以下のISODD関数の数式を入力します。
=ISODD(ROW())
  • その後、「書式」ボタンをクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 「書式」をクリックすると、セルの書式設定ダイアログボックスが表示されます。まず「塗りつぶし」タブを選択し、次に「背景色」メニューから任意の色を選択します。今回は緑色を選びました。最後に「OK」をクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • すると新しい書式ルールのダイアログボックスに戻るので、最後に「OK」をクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 以上で、下のスクリーンショットのようにすべての奇数行を強調表示できます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

2.3 複数の関数を組み合わせてグループ単位で書式設定する

グループ単位で1行おきに強調表示したい場合もあります。その際は、ISEVEN/ISODD関数、CEILING関数、ROW関数を組み合わせた数式による条件付き書式を適用します。やり方は簡単で、サブ方法2.1の手順を繰り返し、新しい書式ルールダイアログボックス内の数式を以下に変更するだけです。

=ISEVEN(CEILING(ROW()-1,2)/2)

数式の解説:

この数式では、まずROW関数とオフセット(ここでは1)を使って、行番号を1から始まるように正規化します。その結果がCEILING関数に渡され、2行ずつのグループとして数えるために処理されます。最後に、偶数番目のグループでTRUEを返すようISEVEN関数を組み合わせています。ISEVENの代わりにISODD関数を使うことも可能で、数式や数値の設定によって出力結果が変わります。

  • 下の画像は、この例で説明した結果を示したものです。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

2.4 MOD関数とROW関数を組み合わせて行を強調表示する

ISEVEN/ISODD関数の代わりに、MOD関数を使って行を強調表示することもできます。ISEVEN/ISODD関数と同様に、この数式も行が偶数か奇数かを判定し、それに応じて網掛けを適用します。偶数行を強調表示するには、サブ方法2.1の手順を繰り返し、新しい書式ルールダイアログボックス内の数式を以下に変更します。

=MOD(ROW(),2)=0

数式の解説:

MOD関数は、数値を除数で割った余りを返します。ここでは、ROW関数が返す行番号を2で割ります。行番号が偶数の場合、MOD0を返します。

  • 下の画像は、強調表示された偶数行を示しています。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 同じ数式で奇数行を強調表示したい場合は、上記の数式の01に変更するだけです。条件付き書式に入力する数式とその結果は、下の画像の通りです。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • その後、「書式」オプションを選択して、すべての奇数行を強調表示します。ここでは赤色で強調表示してみましょう。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

注意点:

除数に0または1は使用できません。除数に0を使うと範囲内に網掛けが一切表示されず、1を使うと範囲全体が網掛けされてしまいます。

第1グループから2行おきに強調表示したい場合は、数式 =MOD(ROW()-2,4)+1<=2 を使用します。

同様に、第2グループから2行おきに強調表示したい場合は =MOD(ROW()-2,4)>=2、第2グループから3行おきに強調表示したい場合は =MOD(ROW()-3,6)>=3 を使用します。

方法3:VBAコードを実行して1行おきに強調表示する

Excelで行を強調表示するには、VBAコードを活用する方法もあります。この例では、偶数行を強調表示するVBAコードを使用します。以下の手順に従って、偶数行を強調表示してみましょう。

ステップ1:

  • まず、モジュールを開きます。開発タブから以下へ進みます。

開発 → Visual Basic

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • Visual Basic」リボンをクリックすると、「Microsoft Visual Basic for Applications – Highlight Every Other Row.xlsm」というウィンドウが即座に表示されます。このウィンドウから、VBAコードを記述するためのモジュールを挿入します。以下へ進んでください。

挿入 → 標準モジュール

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

ステップ2:

  • すると、モジュールウィンドウが開きます。そこに以下のVBAコードを記述します。
Sub Highlight_Every_Other_Row()
Dim R As Range, x
On Error Resume Next
Set R = Application.InputBox("Select Range", Type:=8)
For x = 1 To R.Rows.Count
    If x Mod 2 = 0 Then
        R.Rows(x).Interior.ColorIndex = 15
    End If
Next
End Sub

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 続いて、VBAコードを実行します。以下へ進んでください。

実行 → Sub/ユーザーフォームの実行

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • VBAコードを実行すると、入力ダイアログボックスが表示されます。下のスクリーンショットのように操作してください。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 最後に、下のスクリーンショットのように、すべての偶数行を強調表示できます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

Excelで1行おきに行を選択する方法

このセクションでは、Excelで1行おきに行を選択する方法を学びます。最も簡単で手早い方法は、キーボードとマウスを組み合わせて使うことです。以下の手順に従って試してみましょう。

手順:

  • まず、任意の行番号を選択し、マウスの右側ボタンで行番号をダブルクリックします。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • すると、行全体が選択されます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

  • 次に、Ctrlキーを押しながら、選択したい残りの行をマウスで順にクリックしていきます。

Excelで1行おきに強調表示する3つの簡単な方法

覚えておきたいポイント

👉 キーボードでAlt + F11同時に押すことでも、Microsoft Visual Basic for Applicationsウィンドウを開くことができます。

👉 リボンに開発タブが表示されていない場合は、表示させることができます。以下の手順で設定してください。

ファイル → オプション → リボンのユーザー設定

まとめ

この記事では、Excelで1行おきに行を強調表示するさまざまな方法をご紹介しました。行に網掛けや強調表示を施すことで、表の視認性と読みやすさが向上します。特に大きなスプレッドシートで作業する場合は、行の強調表示を活用することをおすすめします。

これからは、Excelで行のバンディング(縞模様の色分け)を適用する際に困ることはなくなるでしょう。この記事が「Excelで1行おきに行を強調表示するにはどうすればいいのか」という疑問の解決に役立てば幸いです。もし他の方法で行を強調表示している場合は、ぜひコメントでお知らせください。

関連記事

  • Excelでのデータクリーンアップ技法:行をランダムに並べ替える
  • Excelで空白行を削除する方法(6つの方法)
  • セルに何らかのテキストが含まれている場合に行を強調表示する
  • セルが空白でない場合に行を強調表示する方法(4つの方法)
  1. Excelで依存関係をトレースする2つの簡単な方法

    Excelでデータを扱う際、依存関係のトレース(Trace Dependents)の使い方を知っておくことは非常に重要です。あるセルの値が他のどのセルに依存しているのかを把握できれば、ワークブック全体の構造理解やトラブルシューティングが格段にしやすくなります。この記事では、Excelで依存関係をトレースする2つの簡単で実用的な方法を解説します。 練習用ワークブックをダウンロードして、実際に手を動かしながら試してみてください。 Excelで依存関係をトレースする2つの方法 ここでは、「ABC商事の上半期売上」というサンプルデータセットを使用します。データは3列構成で、列B・C・Dにはそれぞれ月・

  2. XMLをExcelテーブルに変換する3つの簡単な方法【Microsoft 365対応】

    業務やデータ処理の中で、XMLファイルをExcelのテーブルに変換したい場面は少なくありません。この記事では、Microsoft 365版のExcelを使用して、XMLをExcelテーブルへ変換する具体的な手順を、わかりやすく解説します。 練習用ワークブックはこちらからダウンロードできます。 XMLファイルとは? XML(Extensible Markup Language:拡張可能なマークアップ言語)は、さまざまなアプリケーションやシステム間でデータを読み取り可能な形式で保存・交換するためのファイル形式です。データの保存や転送を主な目的としており、HTMLと似た構造を持っていますが、タグがあ