Excelファイル拡張子の意味を徹底解説!種類と使い分けの完全ガイド
ExcelをはじめとするMicrosoft Officeのコアアプリケーションは、数十年にわたりバージョンアップを重ねてきました。それに伴い、Excelファイル同士の違いに対応するため、ファイル拡張子にも細かな変更が加えられてきました。
新しいファイル拡張子が生まれるのは、バージョンの違いだけではありません。ファイルの種類、たとえばExcelテンプレートなのか、マクロを含むExcelファイルなのかといった違いによっても、拡張子は変わります。
すべてのExcelファイル拡張子を理解しておけば、保存ダイアログボックスでどの形式を選ぶべきか、適切に判断できるようになります。
Excelファイル拡張子が重要な理由
Excelファイルの拡張子は、ファイルを開く前にその中身に関する重要な情報を教えてくれます。また、保存したファイルをテンプレートファイルやマクロ有効ファイルなどとしてフォルダ内で整理する際にも役立ちます。拡張子をひと目見るだけで、そのExcelファイルが何のためのもので、何に使えるのかがわかるのです。
Excelファイルの拡張子からわかることは、次のとおりです。
- マクロやVBAが含まれているかどうか
- 古いバージョンのExcelで保存されたファイルかどうか
- ファイル形式がXMLドキュメントベースかバイナリベースか
- ファイルが保存されたおおよその世代(旧バージョン)
- ファイルがテンプレートかどうか
Excelで利用できるすべてのファイル拡張子を確認するには、メニューから「ファイル」を選択し、「名前を付けて保存」をクリックして、ファイル名欄の下にあるファイルの種類のドロップダウンを開きます。
ご覧のとおり、各ファイルタイプにはわかりやすい説明名が付けられており、その拡張子が何のためのものなのかを理解しやすくなっています。
バージョン別のExcelファイル拡張子一覧
まず最初のグループは、主にワークシートがどのバージョンのExcelで保存されたかに関連する拡張子です。以下の拡張子は、それぞれ対応するExcelのバージョンと結びついています。
- Excel 97-2003:*.xls
- Excel 97-2003 テンプレート:*.xlt
- XML スプレッドシート 2003:*.xml
- Microsoft Excel 5.0/95 ブック:*.xls
- Excel 97-2003 アドイン:*.xlam
- Excel 4.0:*.xlw
- Microsoft Works:*.xlr
このように、*.xlsはExcel 2007より前のすべてのバージョンにおける標準的なレガシー形式でした。
一方、Excel 2007以降は、Excelファイルのデフォルト拡張子が(現在も)*.xlsxになっています。
XLSとXLSXの違いとは?
MicrosoftがExcel 2007以降でXLSXへ切り替えたのは、単なる命名規則の変更のように思えますが、実際には拡張子以上の大きな変化がありました。
XLSは「Binary Interchange File Format(BIFF)」と呼ばれるファイル形式でスプレッドシートを保存します。これはMicrosoftが開発した独自のプロプライエタリ形式です。
Excel 2007の登場に伴い、MicrosoftはデフォルトをXLSXに変更しました。XLSXはOffice Open XML形式に基づいており、スプレッドシートの情報をXMLファイルとして保存する方式です。
では、この新しい保存方式に切り替えたことで、どんなメリットがあるのでしょうか。実は非常に多くの利点があります。
- 相互運用性:Office Open XML形式のファイルは、同形式を読み込める他のアプリケーションへ簡単に取り込めます。
- 拡張性:外部アプリケーションやプログラムが、基盤となるXML形式の内容を直接操作できます。つまり、開発者はExcel本体を起動せずにスプレッドシートを編集するソフトウェアを作成できます。
- 破損への耐性:XML形式のファイルは、XLSのようなバイナリファイルに比べて破損や損傷を受けにくい傾向があります。
- 軽量なファイルサイズ:XLSX形式なら、より小さなファイルに多くのデータを保存できます。Microsoftによれば、XLSXファイルはXLSファイルより75%小さくなります。
これらのメリットがあまり重要でない場合は、従来のXLS形式を使い続けるのも一つの選択肢です。その場合には2つの利点があります。
1つ目は、XLSファイルのほうが保存・読み込みが速い傾向があること。2つ目は、XLS拡張子のファイルなら、どれほど古いバージョンのExcelでも開けるという互換性の高さです。
その他のExcelファイル拡張子
XLSとXLSXの違いがわかれば、その他のExcelファイル拡張子の意味もぐっと解読しやすくなります。
- .xlsm:ExcelマクロをサポートするXML形式のExcelファイル
- .xlsb:Excelマクロをサポートするバイナリ形式(旧仕様)のExcelファイル
- .xltx:今後のExcelブックのひな形として使うためにテンプレートとして保存されたExcelファイル
- .xltm:テンプレートとして保存されたマクロ有効のExcelファイル
Excelテンプレートファイルを活用しよう
Excelテンプレートに馴染みがない方は、これを機に学んで活用してみてはいかがでしょうか。同じ書式、数式、レイアウトのスプレッドシートを何度も作成しているなら、テンプレートを使うことで大幅な時間短縮になります。
テンプレートの作り方はシンプルです。毎回入力したくない書式、レイアウト、その他の設定をワークシートにあらかじめ施し、上記のテンプレート用拡張子(.xltx / .xltm)のいずれかで保存するだけです。
さらに、Excelで新規ファイルを作成する際には、カテゴリ別に用意された数千件の既製テンプレートを検索して利用することもできます。
Excelで開けるその他のファイル形式
Excelで開けるのは、Excel独自の拡張子を持つファイルだけではありません。ファイルを開く際にファイルの種類のドロップダウンを選択すると、この記事で紹介した以外にも長いリストが表示されます。
これは、Microsoft以外のファイル形式もExcelがサポートしているためです。主なものは以下のとおりです。
- *.xml:XML Spreadsheet 2003形式で保存されたスプレッドシート、またはXML形式のデータファイル全般
- *.prn:Lotusスプレッドシート
- .txt:タブ区切りまたはUnicodeテキストファイル
- .csv:カンマ区切りのテキストファイル
- .dif:Data Interchange Format(DIF)テキストファイル
- .slk:Symbolic Link Format(SLK)テキストファイル
- .dbf:dBaseデータファイル
- .ods:OpenDocumentスプレッドシート(GoogleドキュメントやOpenOfficeなど)
- .pdf:PDFデータファイルを開く際に書式を保持
- .xps:XML Paper Specification(XPS)データファイル
なお、使用しているExcelのバージョンによっては、ファイルの保存や読み込みの際に、これらの形式のすべてが選択肢として表示されない場合がある点に注意してください。
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