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Outlookで「Trusted Platform Moduleに問題が発生しました」エラー80090030・80090016を解決する方法

この記事では、Outlookでエラーコード80090030または80090016とともに「Trusted Platform Module(トラステッドプラットフォームモジュール)に問題が発生しました」と表示される場合の対処法を詳しく解説します。影響を受けているユーザーの報告によると、このエラーはOutlookデスクトップ版やMicrosoft 365アプリにサインインする際に発生し、アカウントへのログインができなくなります。

Outlookのエラー80090030:TPMに問題が発生した場合の対処法

画面に表示されるエラーメッセージは以下のとおりです。

問題が発生しました。お使いのコンピューターのTrusted Platform Moduleに問題が発生しています。このエラーが続く場合は、システム管理者にエラーコード80090030をお伝えのうえご相談ください。

Outlookで「Trusted Platform Moduleに問題が発生しました」エラー80090030・80090016を解決する方法

以下の対処法を順番に試してみてください。

  1. 職場または学校のアカウントを切断して再接続する
  2. ADALを無効化する、または多要素認証(MFA)を有効化する
  3. 資格情報を削除する
  4. TPMファームウェアを更新する

それでは、それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

1. 職場または学校のアカウントを切断して再接続する

サーバー側の不具合などにより、TPMが接続プロトコルを正しく初期化できないことがあります。その場合、このようなエラーメッセージが表示されます。エラーの原因がこれであれば、職場または学校のアカウントを一度切断して再接続することで解決できる可能性があります。

手順は以下のとおりです。

  1. Windows 11/10の設定アプリを起動します。
  2. アカウント > 職場または学校にアクセスする」を開きます。
  3. 切断したいアカウントを選択し、「切断」ボタンをクリックします。
  4. 次に、設定の「職場または学校にアクセスする」ページで「接続」ボタンをクリックし、画面の指示に従って職場または学校のアカウントを追加し直します。

完了後、問題が解消されたかどうかを確認してください。

2. ADALを無効化する、または多要素認証(MFA)を有効化する

この問題の主な原因として報告されているのは認証まわりの不具合です。対処としては、ADAL(Active Directory Authentication Library)を無効化するか、多要素認証(MFA)を有効化するかのいずれかが有効です。実際に多くのユーザーがこの方法で問題を解決していますので、ぜひ試してみてください。

それぞれの方法を以下で説明します。

レジストリエディターでADALを無効化する

この方法ではレジストリエディターを編集します。作業を始める前に、必ずシステムの復元ポイントを作成し、レジストリのバックアップを取っておくことをおすすめします。

Outlookで「Trusted Platform Moduleに問題が発生しました」エラー80090030・80090016を解決する方法

手順は以下のとおりです。

Windowsの検索ボックスに「Registry Editor(レジストリエディター)」と入力し、検索結果からレジストリエディターを選択します。UAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。

次のパスをコピーして、レジストリエディターのアドレスバーに貼り付け、Enterキーを押します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common

Common」キーを展開し、「Identity」サブキーを選択します。右側の空いている領域を右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択します。新しく作成した値を右クリックして「名前の変更」を選び、「EnableADAL」と入力します。

「EnableADAL」の値のデータはデフォルトで0になっているはずです。なっていない場合は、値をダブルクリックして「値のデータ」に0を入力し、「OK」をクリックして変更を保存します。

最後にレジストリエディターを終了します。

これで問題が解決するはずです。それでも改善しない場合は、多要素認証(MFA)を有効化してください。

多要素認証(MFA)を有効化する

一部のユーザーからは、Microsoft 365アカウントでMFAが無効になっていたためにエラーが発生していたという報告もあります。セキュリティ上の理由から、MFAは通常デフォルトで有効になっています。まずは自分のアカウントで有効か無効かを確認しましょう。無効になっていた場合は、有効化して問題が解決するか試してみてください。手順は以下のとおりです。

  1. Microsoft 365管理センターにログインします。
  2. すべて表示」をクリックしてメニューを展開し、「Azure Active Directory管理センター」を選択します。
  3. Azure Active Directory > プロパティ > セキュリティの既定値群の管理」に移動します。
  4. 右側にある「セキュリティの既定値群を有効にしますか?」のスイッチが「はい」になっていることを確認します。「いいえ」になっている場合はクリックして「はい」に変更します。これでアカウントのMFAが有効になります。
  5. ページを下にスクロールし、「保存」ボタンをクリックします。

関連記事:Dell製PCで「TPMデバイスが検出されません」というエラーが出たときの対処法

3. 資格情報を削除する

この問題は、アカウントのキャッシュが原因で発生している可能性もあります。古い資格情報を削除して、変化があるかどうか確認してみてください。

資格情報を削除する手順は以下のとおりです。

  1. コントロールパネルを開きます。
  2. 「表示方法」を「大きいアイコン」に変更します。
  3. 資格情報マネージャー」をクリックします。
  4. Windows資格情報」を選択します。
  5. 汎用資格情報」セクション内の各資格情報を展開し、「削除」をクリックします。汎用資格情報セクション内のすべての資格情報を削除してください。
  6. 完了したらコントロールパネルを閉じ、パソコンを再起動します。
  7. その後、Outlookアプリでアカウントにログインし、問題が解消されたかどうかを確認します。

4. TPMファームウェアを更新する

それでも問題が解決しない場合は、TPMモジュール自体に何らかの不具合がある可能性があります。そのため、TPMファームウェアの更新を検討してください。

Outlookのエラー80090016:TPMに問題が発生した場合の対処法

エラーコード80090016は、Outlook 365に関連するエラーです。影響を受けたユーザーの報告によると、このエラーによりアカウントにサインインできなくなったり、新しいユーザーアカウントをOutlook 365に追加できなくなったりします。画面に表示される完全なエラーメッセージは以下のとおりです。

問題が発生しました。お使いのコンピューターのTrusted Platform Moduleに問題が発生しています。このエラーが続く場合は、システム管理者にエラーコード80090016をお伝えのうえご相談ください。

Outlookで「Trusted Platform Moduleに問題が発生しました」エラー80090030・80090016を解決する方法

Outlook 365アプリでこのエラーメッセージが表示された場合は、以下の対処法を試してみてください。

  1. 職場または学校のアカウントを切断して再接続する
  2. HKEY_LOCAL_MACHINEレジストリハイブに新しい値を作成する、または既存の値を変更する
  3. HKEY_CURRENT_USERレジストリハイブに新しい値を作成する、または既存の値を変更する
  4. Microsoft.AADフォルダー内のデータを削除する

それでは、各対処法を順番に見ていきましょう。

1. 職場または学校のアカウントを切断して再接続する

これは、Outlook 365のエラー80090016を解決するための最もシンプルな方法です。職場または学校のアカウントを一度切断し、再度接続するだけです。多くのユーザーがこの方法で問題を解決しています。

Windows 11/10で職場または学校のアカウントを切断・再接続する手順については、すでにこの記事の前半で説明していますので、そちらをご参照ください。

2. HKEY_LOCAL_MACHINEレジストリハイブに新しい値を作成する

職場または学校のアカウントの切断・再接続でも問題が解決しない場合は、HKEY_LOCAL_MACHINEレジストリハイブに新しい値を作成するか、既存の値を変更します。作業前に、システムの復元ポイントを作成し、レジストリのバックアップを取っておくと安心です。

Outlookで「Trusted Platform Moduleに問題が発生しました」エラー80090030・80090016を解決する方法

手順は以下のとおりです。

Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してOKをクリックします。UACのダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。

レジストリエディターで次のパスに移動します。以下のパスをコピーしてアドレスバーに貼り付け、Enterキーを押すのが簡単です。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Cryptography\Protect\Providers\df9d8cd0-1501-11d1-8c7a-00c04fc297eb

左側のペインで「df9d8cd0-1501-11d1-8c7a-00c04fc297eb」キーが選択されていることを確認します。次に、右側に該当する値が存在するかどうかを確認します。存在しない場合は新しく作成する必要があります。レジストリエディター右側の空いている領域を右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択してください。

新しく作成した値を右クリックして「名前の変更」を選び、「ProtectionPolicy」と入力します。レジストリエディターで新規作成した値のデータはデフォルトで0になっています。これを1に変更する必要があります。「ProtectionPolicy」をダブルクリックし、「値のデータ」に1を入力してください。

その後、問題が解消されたかどうかを確認します。改善しない場合は、次のレジストリ修正を試してください。

3. HKEY_CURRENT_USERレジストリハイブに新しい値を作成する

上記の方法で問題が解決しない場合は、この対処法を試してみてください。手順は以下のとおりです。

Outlookで「Trusted Platform Moduleに問題が発生しました」エラー80090030・80090016を解決する方法

レジストリエディターを起動し、次のパスに移動します。パスをコピーしてアドレスバーに貼り付け、Enterキーを押すだけでOKです。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common\Identity

左側で「Identity」キーが選択されていることを確認します。次に、右側に以下の2つの値が存在するかどうかを確認してください。

  • DisableADALatopWAMOverride
  • DisableAADWAM

これらの値が見つからない場合は、前述の対処法2と同じ手順で作成します。

それぞれの値を順番にダブルクリックし、「値のデータ」を1に変更します。

関連記事:「このデバイスではTrusted Platform Moduleを使用できません」というBitLockerエラーの対処法

4. Microsoft.AADフォルダー内のデータを削除する

Microsoft.AADフォルダー内のデータを削除します。手順は以下のとおりです。

  1. ファイル名を指定して実行」を開き、「%UserProfile%」と入力してOKをクリックします。
  2. AppDataフォルダーをダブルクリックして開きます。このフォルダーはデフォルトで非表示になっています。表示されない場合は、Windows 11/10で隠しファイルの表示を有効にしてください。
  3. Local」フォルダーを開き、さらに「Packages」フォルダーを開きます。
  4. フォルダーの一覧を下にスクロールし、「Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy」フォルダーを見つけます。エクスプローラーの検索機能を使うと簡単に見つけられます。
  5. フォルダーが見つかったら開き、中のデータをすべて削除します。

これで問題が解決するはずです。

Trusted Platform Module(TPM)を更新するには?

TPMは、以下のいずれかの方法で更新できます。

  • 最新のWindows Updateをインストールする
  • PCメーカーの公式サイトからファームウェア更新プログラムをダウンロードしてインストールする

詳細については、この記事の前半で説明した内容をご参照ください。

この記事がお役に立てば幸いです。

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