Office 2019/2016/365のライセンス種別とアクティブ化状態を確認する方法【GUI・コマンド・PowerShell】
この記事では、Windows PC上で稼働するMicrosoft Office 2022/2019/2016およびOffice 365のライセンス種別とアクティブ化(ライセンス認証)状態を確認する複数の方法を紹介します。Officeアプリのグラフィカルインターフェースから手軽にチェックする方法に加え、PowerShellを使ってリモートコンピューターに対して照会する方法まで、段階的に解説していきます。
Office 2019/2016またはOffice 365のライセンス種別と認証状態の確認方法
Office 2022/2019/2016やOffice 365(Microsoft 365)をインストールして認証した後は、Word・Excel・PowerPoint・Outlookなど任意のOfficeアプリを開き、ファイル → アカウント の画面で正しくアクティブ化されているかを確認できます。「製品のライセンス認証」という表示があれば正常に認証されています。逆に「製品のライセンス認証が必要です」と表示されている場合は、認証作業が必要な状態です。
MS Officeをアクティブ化するには、プロダクトキーを入力するか、Microsoftアカウントでサインインします(ライセンスがオンラインアカウントに紐づいている場合)。企業ネットワーク環境では、オンプレミスのKMSサーバーを使ってMS Officeを認証することも可能です。
ospp.vbsコマンドで詳細情報を取得する
より詳しいライセンス種別や認証状態の情報を取得したい場合は、コマンドラインツール ospp.vbs を使用します。これはMS Officeのインストール時に一緒に配置されるVBSスクリプトです。
まず、自分のOfficeが32ビット版か64ビット版かを把握しておきましょう。任意のOfficeアプリ(Word、Excel、Outlookなど)を起動し、ファイル → アカウント → Officeのバージョン情報 を選択すると、エディションのビット数が表示されます(例では64ビット)。
次に、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、WindowsとOfficeのバージョンおよびビット数に応じたディレクトリへ移動します。
- Windows x64 + Office 32ビット(最も一般的なケース):
CD "%SystemDrive%\Program Files (x86)\Microsoft Office\Office16" - Windows x86 + Office 32ビット:
CD "%SystemDrive%\Program Files\Microsoft Office\Office16" - Windows x64 + Office 64ビット:
CD "%SystemDrive%\Program Files\Microsoft Office\Office16"
以下のコマンドを実行すると、Officeの認証状態を確認できます。
cscript ospp.vbs /dstatus
出力結果をよく確認しましょう。この例では、Office 2016がKMSサーバー経由で認証されており(LICENSE STATUS:---LICENSED---)、Office 2016 Pro Plus用のGVLKキーが使用されていることが分かります。
ライセンスの残り有効期間は176日(REMAINING GRACE)です。KMSサーバーに到達できる環境であれば、7日ごとに自動的に180日へ更新されます。
PRODUCT ID: 00339-10000-00000-AA224 SKU ID: d450596f-894d-49e0-966a-fd39ed4c4c64 LICENSE NAME: Office 16, Office16ProPlusVL_KMS_Client edition LICENSE DESCRIPTION: Office 16, VOLUME_KMSCLIENT channel BETA EXPIRATION: 01.01.1601 LICENSE STATUS: ---LICENSED--- REMAINING GRACE: 176 days (253510 minute(s) before expiring) Last 5 characters of installed product key: WFG99 Activation Type Configuration: ALL KMS machine name from DNS: woshub.com:1688 KMS machine registry override defined: woshub.com:1688 Activation Interval: 120 minutes Renewal Interval: 10080 minutes KMS host caching: Enabled
出力内容によっては、以下のような表示になることもあります。
LICENSE NAME: Office 16, Office16O365ProPlusR_Grace edition LICENSE DESCRIPTION: Office 16, RETAIL (Grace) channel LICENSE STATUS: ---OOB_GRACE--- ERROR CODE: 0x4004F00C ERROR DESCRIPTION: The Software Licensing Service reported that the application is running within the valid grace period.
この場合は、PC上のOffice 365が評価モード(試用モード)で動作していることを意味します。
LICENSE NAMEからライセンス種別を読み取る
ライセンスの種類は「LICENSE NAME」の行に記載されています。たとえば Office 16, Office16ProPlusVL_KMS_Client edition と表示されていれば、ボリュームライセンス版のOffice 2016 ProPlusがインストールされていることになります。
補足: LICENSE NAMEには「KMS_Client edition」以外の表記が現れることもあります。主な例は以下の通りです。
- MAK edition — MAK認証キーを使用している
- Retail edition — リテール版キーで認証された製品
- Subscription(TIMEBASED_SUBチャネル) — 期間制のサブスクリプション版MS Office
また、コマンドの実行結果が <No installed product keys detected> となった場合、そのデバイスにはOfficeのライセンスが存在しないことを示しています。
PowerShellでOfficeの認証状態を確認する
PCにインストールされているOfficeライセンスの一覧は、次のPowerShellコマンドで取得できます。
Get-CimInstance SoftwareLicensingProduct| where {$_.name -like "*office*"}|select name,licensestatus
この例では、2つのOfficeライセンスが検出され、うち1つが認証済み(LicenseStatus = 1)であることが分かります。
見やすさのために、認証状態のステータスコードをわかりやすい名前に変換することもできます。
enum Licensestatus{
Unlicensed = 0
Licensed = 1
Out_Of_Box_Grace_Period = 2
Out_Of_Tolerance_Grace_Period = 3
Non_Genuine_Grace_Period = 4
Notification = 5
Extended_Grace = 6
}
Get-CimInstance -ClassName SoftwareLicensingProduct | where {$_.name -like "*office*"}| select Name, ApplicationId, @{N='LicenseStatus'; E={[LicenseStatus]$_.LicenseStatus}}
Office 365サブスクリプションをMicrosoftクラウド側で管理している場合は、Azure AD PowerShellモジュールのGet-AzureADUserコマンドレットを使って、ユーザーに割り当てられたMicrosoft 365のライセンスを確認できます。
Get-AzureADUser -ObjectId maxbak@woshub.onmicrosoft.com | Select -ExpandProperty AssignedPlans
リモートコンピューターの認証状態を確認する
リモートPC上のMS Office認証状態も取得できます。
Get-CimInstance -ComputerName PC33220de SoftwareLicensingProduct| where {$_.name -like "*office*"}|select name,licensestatus
Active Directoryドメイン環境では、シンプルなPowerShellスクリプトで複数台のリモートコンピューターのOffice認証状態を一括取得できます。PowerShell Active DirectoryモジュールのGet-ADComputerコマンドレットを使って特定OU内の稼働中コンピューターのリストを作成し、それぞれに対してOfficeライセンスの認証状態を問い合わせます。
なお、リモート側のコンピューターではWinRMが有効化・構成されている必要があります。ここではTest-NetConnectionコマンドレットによるpingで、対象PCへの疎通を事前に確認しています。
enum Licensestatus{
Unlicensed = 0
Licensed = 1
Out_Of_Box_Grace_Period = 2
Out_Of_Tolerance_Grace_Period = 3
Non_Genuine_Grace_Period = 4
Notification = 5
Extended_Grace = 6
}
$Comps=Get-ADComputer -Filter {enabled -eq "true"} -Filter -SearchBase 'OU=Munich,OU=DE,DC=woshub,DC=com'
$result=@()
Foreach ($comp in $comps)
{
If ((Test-NetConnection $comp.name -WarningAction SilentlyContinue).PingSucceeded -eq $true)
{
$result+= Get-CimInstance -ClassName SoftwareLicensingProduct -ComputerName $comp.name| where {$_.name -like "*office*"}| select PSComputerName,Name, ApplicationId, @{N='LicenseStatus'; E={[LicenseStatus]$_.LicenseStatus}}
}
}
$result|Out-GridView
実行結果はOut-GridViewコマンドレットでグリッド形式に表示・確認できます。
このスクリプトを使えば、ネットワーク上のすべてのコンピューターにおけるOfficeの認証状態を一括把握できます。少し修正を加えるだけで、リモートコンピューターのWindows認証状態のチェックにも転用可能です。
Office 365/2016の認証ポップアップ「はじめに」を消す方法
一部の環境では、Office 2016/2019/365が完全に認証済みであっても、Officeアプリを起動するたびに次のようなポップアップが表示されることがあります。
「はじめに ― 選択してください」
- 試用 — Office 365の無料トライアルを入手
- 購入 — Microsoft StoreからOfficeを購入
- ライセンス認証 — プロダクトキーの入力またはサインイン
このウィンドウは閉じてもOfficeの機能が制限されることはありませんが、アプリを起動するたびに毎回表示されるため非常に煩わしく感じます。
調べたところ、この問題はOffice 2016をインストールするためにアンインストールした、プリインストール版Office 365の残留設定が原因でした。Microsoft公式サイトで公開されている削除ツールを試しましたが効果はありませんでした。
唯一うまくいったのは、以下のレジストリキーを削除する方法です(システムのビット数に応じて該当するパスを選択してください)。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\16.0\Common\OEM
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Common\OEM
PowerShellを使えば、より手早く削除できます。
Remove-Item –Path "HKLM:\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\16.0\Common\OEM" –Recurse
Remove-Item –Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Common\OEM" –Recurse
あとはすべてのOfficeアプリケーションを閉じて再起動すれば、Officeのライセンス認証を促す通知は表示されなくなります。
-
Office 365とOffice 2019徹底比較|どちらを購入すべきか?
ビジネスでも個人利用でも、Officeソフト選びは重要な判断です。Microsoft Officeの購入を検討しているなら、Microsoftが提供する2つのパッケージ「Office 365」と「Office 2019」の違いをしっかり理解しておく必要があります。どちらにもWord、Excel、PowerPointといった基本アプリが含まれており、いずれもMicrosoft公式サイトから購入できます。しかし、料金体系や含まれるサービスが大きく異なるため、どちらを選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事ではOffice 365とOffice 2019を徹底的に比較し、あなたに最適な選択肢を
-
Outlook 365・2016・2013・2010で不在時の自動返信(不在アシスタント)を設定する方法
休暇中は、何の心配もなく存分に楽しみたいものですよね。しかし、オフィスを離れている間に重要なメールへタイムリーに対応できなくなってしまうのではないかと、つい不安になるものです。そんなときにおすすめなのが、Outlookの「不在時の自動返信」を設定しておくことです。不在期間や復帰日、緊急時の連絡先、代理の担当者などを、クライアントや同僚へ自動的に知らせることができます。また、個人のGmailやYahoo!メールでも同じように設定しておけば、家族や友人もあなたと連絡が取れずに心配する必要がありません。Outlookの「不在時アシスタント」機能を活用すれば、毎日の仕事がぐっと楽になると思いませんか?