Microsoft Officeのビジュアルリフレッシュ:知っておくべき8つのポイント
MicrosoftがWindows 11をInsidersプログラム経由で公開して間もなく、Microsoft Officeアプリに「ビジュアルリフレッシュ」が適用されると発表しました。
Microsoftは「Fluent Design Principles(Fluentデザイン原則)」と呼ばれるデザイン思想へ移行しつつあります。Microsoft Officeデザイン責任者のJon Friedman氏によると、これは「時代を超えたニーズと現在の現実との交差点を導く」ための、4つの原則からなるセットです。
4つの原則とは、「フォーカス(集中)のためのデザイン」「増幅」「つながり」「保護と安心感」です。これらは抽象的なマーケティング用語のように聞こえるかもしれませんが、実際の機能としてしっかりと反映されています。
Microsoft Insidersプログラムに参加していない場合、Officeの変化はまだ先の話です。同様に、Office 365やMicrosoft 365を使用していない場合、変更は一切適用されません。とはいえ、変化を好まない人が多いのも事実。そこで、今後やってくる変更に備えるために、押さえておくべきポイントを解説します。
1. 新しいOfficeデザインのオン/オフを切り替える方法
Office Insidersプログラムに参加しているものの、まだ新しいエクスペリエンスを使いたくない場合は、簡単にオフ/オンを切り替えられます。
- ウィンドウ右上の「What's New(新機能)」アイコンを選択します。
- 「Coming Soon(近日公開)」ペインを下にスクロールし、「Try the new experience(新しいエクスペリエンスを試す)」スライダーまで移動します。スライダーを選択してオフにします。
- 警告ウィンドウに、変更を適用するにはアプリの再起動が必要と表示されます。デバイス全体の再起動は不要で、アプリの再起動だけでOKです。「OK」を選択して警告を閉じましょう。
「Coming Soon」ペインでスライダーがオフになっていることを確認します。アプリを終了して再度開けば、新しいエクスペリエンスは表示されなくなります。
現在のバージョンでは、「Coming Soon」機能はWord、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNoteにのみ搭載されています。ただし、Outlookからは新しいエクスペリエンスのオン/オフを切り替えることができません。それ以外のアプリでは、1つのアプリでの設定変更が、他のすべてのアプリの表示に反映される仕組みです。
2. デフォルトで折りたたまれるリボン
リフレッシュされたOfficeアプリを開くと、リボンは折りたたまれ、タブのみが表示されます。リボンを常に表示したい場合は、「表示」タブを選択してリボンを展開し、リボンの右端にある下矢印から「常にリボンを表示」を選択しましょう。
3. フルスクリーンモード
集中したいときは「フルスクリーンモード」を選択するのも有効です。作業内容に集中できるのは明らかです。フルスクリーンを終了するには、3点メニューを選択して「リボンを表示」メニューを開き、再度「フルスクリーンモード」を選択してオフにします。
4. クイックアクセスツールバーの表示
クイックアクセスツールバーは現在のOfficeにもすでに存在し、デフォルトではアプリの左上に配置されています。コマンドの追加や削除が可能で、リボンの下へ移動することもできます。
新しいクイックアクセスツールバーはデフォルトで非表示になっています。リボン表示オプションメニューから「クイックアクセスツールバーの表示」を選択することで、表示させられます。
新しいクイックアクセスツールバーは、リボンの上にも下にも移動でき、コマンドの追加や削除も自由に行えます。ツールバーをリボンの下に移動しても、「保存」と「自動保存」のコマンドはタイトルバーに残ります。
さらに、コマンドのラベルを非表示にすることもでき、よりすっきりと集中しやすい画面を実現できます。
5. WindowsとOfficeのテーマが自動的に一致
現在のOfficeでは、テーマはWindowsのテーマと自動的に連動しません。リフレッシュ版では、選択したWindowsテーマに合わせてOfficeのテーマも自動的に変わります。これにより、WindowsとOfficeの間でテーマが異なることによる視覚的な違和感が解消されます。
Microsoftは、Windows上で動作する単なるアプリとしてではなく、Windowsの延長としてOfficeを位置づけようとしているようです。
6. 共同編集時のプレゼンスインジケーター
共有ドキュメントを編集しているとき、「他の人が同時に変更を加えているのでは?」と気になったことはありませんか?リフレッシュ版では、画面右上に目立つプレゼンスインジケーターが表示されます。さらに、コラボレーターが変更を加えているドキュメント内の該当箇所にもインジケーターが表示されるため、誰がどこに取り組んでいるのかひと目でわかります。
7. 64ビットARM版の提供
これまで、タブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスでOfficeを使う場合は、Android版、iOS版、またはWeb版を選ぶしかありませんでした。それ自体は悪くありませんが、機能が制限されていたり、デスクトップ版と操作感が大きく異なったりすることもありました。
Microsoftは、リフレッシュ版Office向けにWindows 11用の64ビットARMインストールパッケージを提供すると発表しました。これにより、モバイルデバイスでも64ビットのOfficeアドイン、共同編集、大規模なブックの計算処理が可能になります。
8. スタイルの変更
その他の変更はシンプルながら、目を楽しませるスタイル面のアップデートです。Windows 11特有の角丸デザインがOfficeにも引き継がれました。
また、スクロールバーやその他の画面上のアイコンが、以前より視認しやすく目立つようになっています。
その他にどんな変更があるのか?
以上は、あくまでMicrosoft Officeビジュアルリフレッシュのプレビュー段階の情報です。現在Microsoft 365を使用している方ならご存じのとおり、変更は迅速に展開され、気づかないうちに適用されていることもあります。
MicrosoftがOfficeをSaaS(Software as a Service)として展開し続ける限り、こうした迅速な変更は今後も続くと予想されます。Fluent Design Principlesの適用範囲は非常に広いため、Windows 11とリフレッシュ版Officeが一般公開されるまで、Officeの変更の全貌は見えてこないかもしれません。
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