Outlookがエラー0x80000003でクラッシュする(初期化に失敗)時の対処法
Outlookは、Microsoft Officeパッケージに含まれるモジュールの一つで、操作性に優れたメール管理サービスです。単体アプリケーションとしても提供されており、カレンダー、連絡先管理、タスク管理などの機能を備えています。そのため、メールの送受信や確認、会議の調整、タスクの処理をひとつの環境で完結でき、画面を行き来する手間を大幅に減らせます。
ところが多くのユーザーから、Outlookの初期化に関するエラーが報告されています。このエラーにはメモリアドレス0x80000003が表示され、「Outlookアプリケーションは正しく初期化できませんでした」というメッセージとともに出現します。この状態ではアプリケーションが正常に動作せず、放置すると今後さらに深刻なトラブルにつながる恐れがあります。
エラー0x80000003の主な原因
このエラーは複数の要因で発生します。代表的な原因としては、アドインの破損によるOutlookへの悪影響や、バックグラウンドで動作中のプログラムとの競合などが挙げられます。
作業を始める前に、インストール済みプログラムの一覧を確認し、「EMET」というプログラムが入っていないかチェックしてください。インストールされている場合は、まずアンインストールしてから動作を確認します。それでも改善しない場合は、以下の方法を順番にお試しください。
方法1:Outlookツールバーテンプレートのリセット
ツールバーテンプレートをリセットするには、まずOutlookを完全に終了します。その後、outcmd.datとoutlprntという名前のファイルを検索してリネームします。以下の手順で作業を行ってください。
注意:作業前に、隠しファイルが表示されるよう設定を変更しておきます。任意のフォルダを開き、「ツール > フォルダーオプション > 表示」の順にクリックし、「すべてのファイルとフォルダーを表示する」にチェックを入れます。
Windows XPでファイルを検索する場合
Windows XPでは、「C:\Documents and Settings\<user>\Application Data\Microsoft\Outlook」フォルダへ移動し、該当ファイルを右クリックしてリネームします(例:outcmd.old、outlprnt.old)。
Windows Vista以降でファイルを検索する場合
Windows Vista以降では、「C:\Users\<user>\AppData\Roaming\Microsoft\Outlook」フォルダへ移動し、Windows XPと同様の手順でファイル名を変更します。

方法2:重要なOutlookファイルの再登録
Outlookに関連する重要なシステムファイルを再登録することでも、この問題を解決できる場合があります。以下の手順に従ってください。
Windows XPで登録する場合
キーボードの「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regsvr32 OLE32.DLL」と入力して「Enter」キーを押します。
Windows Vista以降で登録する場合
コマンドプロンプトのショートカットを右クリックし、一覧から「管理者として実行」を選択して管理者権限で開きます。開いたら「regsvr32.exe OLE32.DLL」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。

方法3:Outlookアドインの無効化
前述のとおり、アドインの破損はエラー0x80000003の発生原因となることがあります。アドインを無効化することで問題が解消するケースがあります。
1. Outlookを起動します。起動できない場合は、「Win + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「outlook /safe」と入力してセーフモードで起動し、「OK」をクリックします。

2. Outlookのメニューから「ツール > トラストセンター」を開き、左ペインの「アドイン」をクリックします。画面下部の「管理」ボックスで対象のアドインを選択し、「設定」ボタンを押して無効化します。残りのアドインも同様に処理し、完了したら「OK」をクリックします。

方法4:外部プログラムの干渉を確認する
外部のプログラムがOutlookに干渉し、正常な初期化を妨げているケースもあります。ファイアウォール、ウイルス対策ソフト、ブラウザツールバー、Yahoo!関連ツールなど、Outlookと連携するデスクトップアプリケーションを見直しましょう。これらを一つずつ無効化しながら、その都度Outlookが正常に動作するかどうかを確認します。
方法5:新しいOutlookプロファイルを作成する
上記の方法で解決しない場合は、Outlookに新しいプロファイルを作成しましょう。既存のプロファイルが破損していると、初期化エラーが繰り返し発生することがあります。コントロールパネルの「メール(Microsoft Outlook)」から新規プロファイルを追加し、そちらを選択して起動してみてください。
方法6:Outlookを再インストールする
すべての方法を試しても問題が解決しない場合は、最終手段としてOutlookの再インストールを検討します。「コントロールパネル > プログラムと機能 > プログラムのアンインストール」を開き、一覧から「Microsoft Office」をダブルクリックして「修復」を実行します。修復で改善しない場合は、一度アンインストールしてから、インストールメディアを使って再インストールしてください。

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