Google Appsで独自ドメインのメールアドレスを設定する方法!MXレコード設定まで完全ガイド
自分のウェブサイトやセルフホストのブログを運営しているなら、サイトと同じドメインを使ったメールアドレスを持つことをおすすめします。ドメイン付きのメールアドレスはサイトの信頼性を高めるだけでなく、連絡相手に対して「あなた個人」ではなく「サイト管理者としてのあなた」宛てに送っていることを明確に示してくれます。
多くのレンタルサーバーでは、ドメインに紐づいたメールアカウントをサーバー上に作成できますが、これが意外と厄介です。付属のメールクライアントは使いにくいことが多く、結局PCのメーラーを使うか、複雑な転送システムを組むことになりがちです。こうした手間を回避できるのが、Google Apps(現在の後継サービスはGoogle Workspace)で独自ドメインメールを設定する方法です。
Google Appsにサインアップする
まずはGoogle Apps for Businessの公式ページにアクセスしましょう。「ビジネス向け」という名称に身構える必要はありません。当時のサービスは10ユーザーまで無料で利用でき、Googleが本当に企業かどうかを確認することもありませんでした。
「無料トライアル」ボタンをクリックすると、まず氏名や現在使用中のメールアドレスなどの基本情報の入力を求められます。既存の別のGoogleアカウントを指定しても構いません。入力したら「次へ」をクリックします。
続いてドメイン情報を入力します。まだドメインを持っていない場合は、この画面から新規購入することも可能です。入力が完了したら「次へ」へ進みます。
次にアカウント情報を登録します。ユーザー名はそのままメールアドレスの@(アットマーク)より前の部分に使われるので、よく考えて決めましょう。パスワードを設定し、CAPTCHA(画像認証)に回答したら「同意して登録」をクリックします。次のページの読み込みに少し時間がかかることがあるので、焦らず待ちましょう。
以上で基本登録は完了です。これで、今作成したメールアドレスで登録されたGoogle Appsアカウントが手に入りました。
ドメインの所有権を確認する
アカウントの作成が済んだら、次は「そのドメインを本当に所有しているのか」を確認する作業に移ります。管理コントロールパネルが表示されているはずなので、下の画像を参考にしてください。
「ドメインの所有権を確認」をクリックすると、HTML認証ファイルが記載されたページに移動します。このファイルをダウンロードし、他のファイルと同じようにウェブサーバーへアップロードしましょう。FTPでファイルをアップロードできる環境がない場合は、この機会にレンタルサーバーのヘルプを確認し、無料のFTPクライアントを導入しておくとよいでしょう。アップロード先は必ず公開ディレクトリ(外部からアクセスできるフォルダ)にしてください。FTP専用フォルダやデータベースフォルダに入れると認証に失敗します。
ファイルをアップロードしたら、ブラウザでそのファイルを直接開いてみてください。「google-site-verification」という文字列と、それに続く英数字が表示されればOKです。その状態で「確認」ボタンをクリックすると、ドメイン認証が成功した旨のメッセージが表示されます。「続行」リンクから管理画面へ戻りましょう。
モバイルアクセスを設定する
Googleの案内では、次にAppsアカウントへユーザーを追加するステップが表示されますが、これはメールを使い始めるうえで必須ではないため、ここでは省略して次のステップ「新しいGoogle Appsアカウントへのメール転送設定」に進みます。
「Google Apps Mailへメールを直接送信(Direct email to Google Apps Mail)」のリンクをクリックすると、いくつかのステップが順番に案内され、その中にモバイルアクセスの設定も含まれています。スマートフォンでGoogle Appsのメールを使いたい方は、この部分に特に注目してください。設定手順は、利用するモバイルOS(iOS、Androidなど)ごとに異なります。
MXレコードを設定する
最後のステップは、メールのMXレコードの設定です。ここを正しく設定することで、あなたのドメイン宛てのメールがGoogleのサーバーへ届くようになります。この作業を怠ると、メールはレンタルサーバー側に届いたままになり、Google Appsには転送されません。
MXレコードの更新方法はレンタルサーバーによって異なります。ここでは、多くのホスティング会社が採用しているcPanelを例に説明します。
まず、www.yourdomain.com/cpanel にアクセスしてcPanelにログインします。ログイン情報はレンタルサーバー契約時に発行されているはずです。わからない場合は、パスワードを再発行するか、サポートに問い合わせましょう。
ログインできたら、「メール」セクションにある「MXエントリー(MX Entry)」アイコンをクリックします。MXエントリーのメインページが開くので、ドメインを選択するプルダウンメニューから、設定したいドメインを選びます。ページが更新されるまで少し待ちましょう。
いくつか新しい項目が表示されます。最初の項目は「メールルーティング(Email Routing)」です。「リモートメールエクスチェンジャー(Remote Mail Exchanger)」を選択してください。次に下へスクロールして「新規レコードの追加(Add New Record)」を探し、「優先度(Priority)」欄に「1」、「宛先(Destination)」欄に「ASPMX.L.GOOGLE.COM」と入力して「新規レコードの追加」ボタンをクリックします。これを繰り返し、GoogleのMXレコード値ヘルプページの表どおりにレコードを揃えてください。
続いて、既存のMXレコード(ドメイン名で登録されているもの)の横にある「編集」をクリックし、優先度を「15」に変更して保存します。完了すると、以下の画像のような状態になります。
設定が終わったら、テストメールを新しいGoogle Appsのアドレス宛てに送信してみましょう。レコードの変更が正しく反映されていれば、ほぼ瞬時に受信できるはずです。
なお、ここまでの手順はあくまでcPanelを使った一例です。cPanelは広く使われていますが、すべてのレンタルサーバーが採用しているわけではありません。どんな環境でも共通する基本ポイントは次の3つです。
- MXレコードを編集できる場所を見つける
- Googleのヘルプページに記載されているMXレコードの値を入力する
- 以前から存在するレコードは、優先度の数値を大きくするか、無効化するか、削除する。優先度の変更をおすすめするのは、必要になったときにすぐ再有効化できるから
まとめ
この記事が、Google Appsでのメールアカウント設定の一助になれば幸いです。もっとも難所となるのはMXレコードの設定ですが、特別な専門知識が必要なほど難しい話ではありません。レンタルサーバーのどこでMXレコードを変更すればいいのかわからない場合は、サポートにメールで問い合わせるか、FAQを確認してみてください。適切なメニューの場所を教えてもらえるはずですし、この手の質問は非常によくあるため、すでに顧客向けナレッジベースに解決策が掲載されている可能性もあります。
補足: Google Appsの無料版は現在提供されておらず、後継のGoogle Workspaceでは有料プランとなっています。ただし、ドメイン認証やMXレコードの設定手順は基本的に変わっていないため、本記事の流れはそのまま参考にできます。
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