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VMware ESXiからUSBフラッシュドライブにアクセスする方法【VMFSデータストア化・FAT32/NTFSからのファイルコピー】

VMware ESXiホストに外部USBフラッシュドライブ(USBメモリ)を直接接続したいケースは少なくありません。例えば、拠点間のWAN回線が低速だったり高負荷だったりする場合に、仮想マシンのイメージをコピーしてリモートオフィスへ送る必要があるとき、VMファイルを外部USBメディアにバックアップしたいとき、LANに負荷をかけたくない場合にISOファイルやVMイメージをESXiホストへコピーしたいときなどが挙げられます。

本記事では、USBフラッシュドライブをESXiホストに接続してVMFSデータストアとして利用する方法と、FAT32/NTFSパーティションから直接ファイルをコピーする方法を解説します。

外部USBドライブをVMware ESXiのVMFSデータストアとして接続する方法

USBドライブをESXiホストに接続し、その上にVMFSデータストアを作成できれば、仮想マシンのファイルやイメージを簡単にコピー・移動できるようになります。

公式には、VMwareは外部USBドライブをVMFSデータストアとして使用することをサポートしていません。しかし実際には動作するため、利用することは可能です。なお、ESXiは2TBを超えるUSBデバイスには対応していない点に注意してください。

VMware ESXi 6.5以降では、USBデバイスをホストに接続する方式が変更されました。以前は複数のドライバー(xhci、ehci-hcd、usb-uhci、usb-storage)が使われていましたが、現在は単一のUSBドライバーvmkusbに統合されています。

  1. SSH経由でESXiのコンソールに接続します。
  2. USB Arbitratorサービスを停止します。このサービスは、ESXiホストから仮想マシンへUSBデバイスをパススルーする機能(USBパススルー)に使用されるものです。
    # /etc/init.d/usbarbitrator stop
    ホスト再起動後にUSB Arbitratorが自動起動しないようにするには、以下のコマンドを実行します。
    # chkconfig usbarbitrator off
  3. 空のUSBドライブをESXiホストに接続します。
  4. USBドライブのデバイス名は、ログファイル/var/log/vmkernel.logを確認するか、/dev/disksディレクトリを参照して特定できます。
    # ls /dev/disks/
    USBディスクは通常mpx.vmhbaXまたはnaa.Xという名前で表示されます。
  5. USBドライブにGPT(GUID)パーティションテーブルを作成します。
    # partedUtil mklabel /dev/disks/naa.5000000000000001 gpt
  6. 次に、ドライブ上にパーティションを手動で作成します。そのためには、ドライブの先頭セクターと最終セクターを指定する必要があります。ディスクのセクター情報を確認するには以下のコマンドを実行します。
    # partedUtil getptbl /dev/disks/naa.5000000000000001
  7. 先頭セクターは常に2048です。最終セクターのサイズは、getptblの出力結果をもとに計算します。この例では以下のように計算されます。
    121597 * 255 * 63 - 1 = 1953455804
    ドライブに既存のパーティションがある場合は、削除しておきましょう。
    # partedUtil delete /dev/disks/naa.5000000000000001 1
  8. VMFSパーティションを作成します(この種のパーティションのGUIDは常にAA31E02A400F11DB9590000C2911D1B8です)。
    # partedUtil setptbl /dev/disks/naa.5000000000000001 gpt "1 2048 1953455804 AA31E02A400F11DB9590000C2911D1B8 0"
  9. 続いて、パーティションをVMFS6でフォーマットします。
    # vmkfstools -C vmfs6 -S USB-HDD-DSDatastore /dev/disks/naa.5000000000000001:1
  10. GUIのVMware vSphere Clientを開き、ストレージ(Storages)に移動します。利用可能なデータストアの一覧にUSBドライブが表示されるはずです。

USBドライブ(NTFS/FAT32)からESXiへ直接ファイルをコピーする方法

USBドライブのファイルシステムをVMFSに変更したくない場合(WindowsからVMFSにアクセスする裏技もあります)、ESXiのコンソールからNTFSまたはFAT32でフォーマットされたパーティション上のファイルにアクセスし、必要なファイルをコピーすることができます。

なお、USBドライブをESXiホストに接続する前に、必ずUSB Arbitratorサービスを無効化しておいてください。

ESXiからFAT32でフォーマットされたパーティションにアクセスするにはmcopyツールを使用します。USBドライブ上のNTFSパーティションにアクセスする場合はntfscatを使用します。Ext3ファイルシステムも標準でサポートされています。基本的な制限事項は以下のとおりです。

  • FAT32およびExt3パーティションは読み書き可能です。
  • NTFSドライブは読み取り専用です(NTFSのUSBドライブからESXiホストへデータをコピーすることはできますが、その逆はできません)。

FAT32のUSBデバイスからESXiへファイルをコピーするには、以下のコマンドを使用します。

# /bin/mcopy -i "/dev/disks/naa.5000000000000001:2" ::/some.iso /vmfs/volumes/12345678-ddd654321-4321-aaaabbbb2222/iso/some.iso

/some.isoはUSBドライブ上のファイルへのパスです。2つ目のパスは、ESXiホスト上のコピー先(例:VMFSデータストアへの直接コピー)を示しています。

ESXiからUSBへファイルをコピーして戻す場合は、コマンド内のパスを入れ替えるだけです。

FAT32の最大の問題点は、4GBを超えるファイルをサポートしていないことです。そのため、仮想マシンのVMDKファイルをコピーするのはかなり困難です。通常は、コピー前に元のファイルを複数のパーツに分割します(例:3GBごと)。

# split -b 3221225472 /vmfs/volumes/xx/vm1/vm1.vmdk

その後、すべてのパーツをUSBドライブにコピーし、ターゲットのESXiホスト上で結合します。

# cat vm1* > vm1.vmdk

NTFSでフォーマットされたUSBドライブからESXiホストへファイルをコピーするには、以下のコマンドを使用します。

# /bin/ntfscat -f /dev/disks/naa.5000000000000001:2" some.iso > /vmfs/volumes/12345678-ddd654321-4321-aaaabbbb2222/iso/some.iso

NTFSの場合、ESXiへのコピーはできますが、逆方向のコピーはできません。ntfscatではNTFSへの書き込みができないためです。

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