XBMC Camelot レビュー ― 美しくスタイリッシュで楽しいメディアセンター
年々太くなるインターネット回線と膨れ上がるディスク容量のおかげで、ホームエンターテインメントは今や大きく花開いています。ワイヤレス非対応でUSBポートすら備えていないテレビはもはや時代遅れ。数百本もの高画質映画をディスクに保管している人も珍しくありません。映画のストリーミング視聴も、私たちにとって当たり前の娯楽となりました。しかし、その多くはリビングの大型プラズマテレビから離れた、パソコンの小さな画面上でのことではないでしょうか。
でも、それをもっとスタイリッシュに楽しめたらどうでしょう?テレビを、インターネット接続、ネットワーク共有、動画や音楽のプレイリスト、フォトアルバム、天気予報、さらにはゲームまでこなせる強力なメディアセンターに変身させられたら?そこで登場するのがXBMCです。
XBMCは無料で使えるクロスプラットフォームのメディアプレイヤー兼ホームエンターテインメントソフトです。当サイトでも以前取り上げたことがあり、決して初見ではありません。実際、過去にXBMCを試してかなり気に入っていました。Sabayon Linuxに同梱されていたバージョンは、OSと見事に共存・連携して動いてくれました。その後、ライブCDから起動して試用できる単体版も試しましたが、こちらはSabayon統合版ほどの出来ではありませんでした。さて今回は、最新版となるXBMC 9.11「Camelot」にもう一度チャンスを与えてみることにします。

インストール
今回はUbuntuでXBMCを試してみることにしました。これは今までやったことがなかったからです。以前はMythTVをいじった経験がありますが、結果はまちまち。MythTVのセットアップは全体的にかなり複雑で、熟練ユーザーによる多くの操作が必要でした。XBMCがこれをどの程度うまく処理できるのか、確かめてみたかったのです。テスト環境はT60pマシン(デュアルコアCPU、メモリ2GB、控えめなATI Mobilityグラフィック搭載)で、最新のUbuntu Lucid 32bit版が動作しています。
XBMCのインストールは非常に簡単でした。XBMCは公式リポジトリには登録されていませんが、PPAリポジトリが用意されています。XBMC公式サイトの手順に従い、次の4つのコマンドを実行するだけです。
sudo apt-get install python-software-properties pkg-config
sudo add-apt-repository ppa:team-xbmc
sudo apt-get update
sudo apt-get install xbmc xbmc-standalone
数分後には、パッケージのダウンロードとインストールが完了しました。

使用体験
XBMC Camelotは、外観や全体的なルック&フィール、直感的な操作性、そしてハードウェアの扱いといったあらゆる面で、以前のバージョンより格段に優れています。旧バージョンではワイヤレスネットワークの検出やリモート共有の利用に苦労しましたが、Camelotではそうした問題は一切起こりませんでした。
動画
まず最初にやったのは、お気に入りのSF映画を読み込んで鑑賞すること。そうです、お察しの通りトルコ製の「G.O.R.A.」です。XBMCは何の問題もなく再生してくれました。字幕も自動的に読み込まれ、快適に視聴できました。



さらに便利なのが再生履歴の記憶機能です。映画を途中で停止すると、メディアセンターは最後に視聴した位置を覚えており、次回起動時にそこから再開するよう提案してくれます。しかも、設定メニューを開いている間も映画は再生され続け、鮮やかなアニメーション背景として画面を彩ります。また、サムネイル、出演者のプロフィール、予告編などの映画情報を自動的にダウンロードするよう設定されており、メディア体験を一層豊かにしてくれます。


音楽
次に試したのは音楽です。ワイヤレス経由でWindowsのSamba共有に接続しましたが、問題なし。利用可能なshoutcastラジオも試してみましたが、こちらも期待通りの動作。滑らかでシームレスな音楽ストリーミングが実現されています。





写真
家族のアルバムやギャラリー全体をXBMCに読み込むこともできます。ここでも機能性だけでなくスタイルの良さが光ります。高品質なプレビューと、繊細で柔らかなトランジション効果を伴うスライドショーが、全体の体験をさらに引き立ててくれます。



天気予報
もうひとつの魅力的な機能が天気予報表示です。美しいアニメーションとともに各地の天候を確認でき、メディアセンターでありながら生活情報ツールとしても活躍してくれます。
その他の機能
XBMCのメニューには膨大な数のオプションが用意されており、システムを思い通りに細かく設定できます。ホームエンターテインメントに本気で取り組みたいなら、この素晴らしいソフトが提供するあらゆる機能を時間をかけて学ぶ価値があります。項目はカテゴリ別に整理されているため、より細かい制御と簡単なナビゲーションが可能です。カスタムスクリプトの追加やプログラムの追加も自由自在。例えば、ゲームで遊べるようにするのも賢い選択でしょう。
まとめ
XBMC Camelotは、以前のバージョンとは別物と言えるほど進化を遂げています。前回遭遇したような問題はひとつもありませんでした。ワイヤレスネットワークは正常に動作し、サウンドも滑らか、外部デバイスとの読み書きのトラブルも発生しませんでした。
ワイヤレス接続、Samba共有、ライブストリーミングを完備。メディアセンターはネイティブの画面解像度を正しく認識し、グラフィックカードを適切に初期化してくれます。さらに、XBMCはかなり軽量で、システムリソースをほとんど圧迫しません。映画はフリーズやカクつきもなくスムーズに再生されました。速くて親切。その上、XBMCはより洗練された外観と直感的なインターフェースで、さらに一歩先を行っています。とにかく「そのまま動く」。これ以上の褒め言葉はないでしょう。特に、できるだけシンプルであることを目指したホームエンターテインメントソフトにおいては。XBMCはまさにプラグアンドプレイなのです。
正直に言えば、私は自分をメディア好きだと思ったことは一度もなく、自宅でメディアセンターを運用することに重きを置いたこともありませんでした。しかしXBMCに出会い、このまったく新しい可能性の世界を試してみたいという気持ちになり始めています。XBMCはシャープで鮮明な外観を持ち、使っていて純粋に楽しい。ハイビジョンテレビをはじめとする広大なエンターテインメントの海が、私を呼んでいるのです。XBMC Camelotは美しい製品です。少なくとも一度は試してみる価値があります。
それでは、また。
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