Spotifyによる個人データの共有を停止する方法|プライバシー設定の変更手順を解説
ユーザーデータを収集して利益を得ている企業というと、GoogleやFacebookといった無料サービスが真っ先に思い浮かぶかもしれません。しかし実は、Spotify Premiumのような有料サービスでも、あなたのデータを収集・活用しているのです。
ユーザーデータの収集は非常に儲かるビジネスであり、有料サービスであっても、広告主やその他の関係者と個人情報を共有したい誘惑に抗えないことがあります。
音楽ストリーミングプラットフォームであるSpotifyは、「研究」「製品改善」「広告配信」などを名目に、入手できる限りのユーザーデータを収集しているようです。これらの理由自体はもっともですが、その裏にはより大きな目的——つまり「お金を稼ぐこと」——が隠れています。
利益を追求すること自体は決して悪ではありません。しかし、月額料金を支払っている有料サブスクリプションサービスでありながら、さらなる収益のためにユーザーデータを第三者と共有するのは、少し疑問が残るところです。
本記事では、Spotifyが収集するデータの種類、その情報の使われ方、そしてプライバシー設定を見直して過剰なデータ共有を抑える方法まで、順を追って解説します。
Spotifyはどんなユーザーデータを収集している?
ユーザーデータに関して言えば、Spotifyは想像できるほぼすべての情報を収集しています。主な項目は以下の通りです。
- 連絡先情報
- 生年月日
- 性別
- 位置情報
- デバイス情報
- 検索履歴を含む、プラットフォーム上でのほぼすべての操作記録
- ネットワーク情報
- IPアドレスとCookieデータ
- デバイスセンサーの情報
- 音声データ
- 支払いおよび購入情報
- 第三者ソースから取得した追加データ
確かに、Spotifyが収集する情報の多くは、サービスの品質向上や運営に必要なものばかりです。
ところが同社のプライバシーポリシーは、他社とのデータ共有に関しては解釈の余地を大きく残しており、どこまで情報が渡るのか利用者には見えにくいのが実情です。
Spotifyは誰とユーザーデータを共有している?
Spotifyは自社製品の改善をデータ収集の理由として挙げていますが、実際には以下のような第三者の受け手にも情報を提供しています。
- 各種サービスプロバイダー
- 決済代行業者
- 広告パートナー
- マーケティングパートナー
- 学術研究者
- 法執行機関などの公的機関
広告主やマーケター、研究者にとって、ユーザーデータはまさに「デジタルの金脈」です。持っているだけで大きな価値が生まれます。そして残念ながら、オンラインサービスを利用する限り、私たちがその扱いを細かくコントロールする手段は多くありません。
さらに厄介なことに、有料プランに加入しても、Spotifyによる個人情報の収集・共有を完全に防ぐことはできません。ただし、設定を見直して共有されるデータ量を減らすことは可能です。
Spotifyによるユーザーデータの共有を止める手順
以下の手順でプライバシー設定を変更すれば、一部のユーザーデータ処理をオフにできます。
- Spotifyの公式サイトにアクセスし、必要に応じてログインします。
- プロフィールをクリックしてアカウントを選択します。Webプレーヤーが開いている場合は、画面右上のアカウント名をクリックし、アカウントを選びます。
- メニューからプライバシー設定をクリックします。
- パーソナライズド広告のための「個人データの処理(Process my personal data)」をオフに切り替えます。
あわせて、SNSアカウントから情報を取得されないようにするため、「Facebookデータの処理(Process my Facebook data)」もオフにしておくと安心です。とはいえ、Facebook本体が収集する膨大なデータに比べれば、これはほんの一滴にすぎません。
Spotifyに一切データを共有させない方法はある?
正直なところ、Spotifyのプライバシー設定は弱く、企業がデータをどう使うかについてユーザー側が握れる権限はごくわずかです。効果的な解決策は限られていますが、上記の設定変更はそれでも一定の効果があります。
もし過剰なデータ共有がどうしても気になるなら、現実的な選択肢は次の2つです。
- プラットフォームの利用をやめる(ボイコットする)
- より強力なユーザーコントロールを求める動きを支援する
あなたのデータは、特定の人々にとって大きな価値を持っています。テック企業が「金の卵を生むガチョウ」を簡単に手放すことは、まずないでしょう。
この記事についてのご意見・ご感想があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。
編集部のおすすめ関連記事
- Spotifyでコラボレーティブプレイリストを作成する方法
- Spotifyプレイリストの作成と共有の手順
- ストリーミングサービス間で音楽プレイリストを移行する方法
- Spotify Premiumを解約する方法
-
Windows 10でCortanaの収集データをダウンロードして確認する方法
Windows 10には数々の便利な機能が搭載されており、そのひとつがデジタルアシスタント「Cortana」です。Cortanaを使えば、予定の登録やToDoのリマインドなど、さまざまなタスクを依頼でき、日々の作業を効率的に管理できます。 Cortanaを正しく機能させるため、Microsoftはユーザーの予定、メモ、リマインダーなどの情報をクラウド上に蓄積しています。これらのデータはすべてユーザー自身のものであり、Microsoftがどのような情報を収集しているのかを確認したり、クラウドからデータを削除したりすることも可能です。 本記事では、Windows 10に用意された機能を使って、Co
-
企業による個人情報の収集を防ぐ方法|オンラインでプライバシーを守る5つの対策
インターネットは素晴らしい発明であり、自宅にいながらさまざまな作業をオンラインでこなせる時代になりました。しかし一方で、データ収集といった厄介な問題も抱えています。実は多くの方が気づいていませんが、ネット上のあらゆる行動は追跡可能であり、私たちの情報は決して安全ではありません。マーケティング会社はこうした情報を活用し、訪問先のウェブサイトに関連性の高い広告を表示しているのです。 彼らは閲覧履歴を分析し、広告主である企業の売上向上のためにターゲット広告を配信します。さらに悪質なケースでは、脅威アクター(攻撃者)が個人情報を収集し、なりすましや金銭の窃取を企てることもあります。100%匿名でネット