「iPhoneを探す」の使い方と活用のコツ徹底解説
数週間前に開催されたCoachellaでは、最大100台ものスマートフォンが盗まれる窃盗事件が発生しました。そこで本記事では、iPhoneのセキュリティ対策として「iPhoneを探す(Find My iPhone)」アプリの設定方法と使い方をご紹介します。実際、この機能を使った数名の参加者は、犯人が現場を離れる前に近くにいた男が盗んだ端末の1つを持っていることを突き止め、被害の拡大を防ぐことができました。
「iPhoneを探す」は操作が非常にシンプルでありながら、紛失したiOSデバイスを探すだけでなく、盗まれた端末を取り戻すきっかけにもなる強力なツールです。まだ設定していない方も、設定はしたものの詳しい使い方を知らない方も、ぜひこの機会にマスターしておきましょう。
事前準備:位置情報サービスを有効にする
「iPhoneを探す」を利用するには、まず位置情報サービスをオンにする必要があります。これにより、Wi-Fiまたは携帯電話回線の信号をもとに、iPhoneの現在位置、あるいは最後に検知された位置情報を送信できるようになります。位置情報サービスが無効のままでは、「iPhoneを探す」は端末の位置を特定できません。
設定方法は簡単です。「設定」アプリから「プライバシー」→「位置情報サービス」と進み、スイッチをタップして緑色になれば有効化完了です。
アプリごとの位置情報アクセス許可を見直そう
位置情報サービスを有効にするだけでは不十分です。どのアプリが位置情報を利用できるかを管理することも重要です。各アプリには「常に許可」「アプリの使用中のみ許可」「許可しない」の3つの選択肢があります。
すべてのアプリに常時追跡を許可する必要はありません。どのアプリに位置情報を渡すかは自分自身で判断しましょう。ただし、「iPhoneを探す」については、紛失時に確実に位置を特定できるよう「常に許可」にしておくことを強くおすすめします。
iCloudで「iPhoneを探す」を設定する
iCloudはテック業界でも屈指のセキュリティを誇るプラットフォームです。「iPhoneを探す」を利用するには、iCloudの設定画面から同機能を有効にします。
iOS 10.2以前のデバイスでは「設定」内にiCloudメニューが独立して存在していましたが、iOS 10.3以降は支払い情報、アカウント、パスワードなどの個人情報がすべて、設定画面上部のバナー(自分の名前やプロフィール写真が表示されている部分)に集約されました。そのバナーをタップするとApple IDの設定画面が開き、そこにiCloudメニューがあります。iTunes、App Store、ファミリー共有も同じ場所にまとめられています。
最近のiOSバージョンでもiCloudメニューの構成はほぼ変わっていません。リストの一番下あたりにある「iPhoneを探す」を探し、スイッチをタップして緑色にすれば有効化されます。
「最後の位置情報を送信」も忘れずにオンに
「iPhoneを探す」のスイッチの下には、「最後の位置情報を送信」という便利なオプションがあります。これを有効にしておくと、バッテリー残量が少なくなった時点で、端末が自動的に最後の位置情報を記録・送信してくれます。警察に駆け込む前に紛失端末の手がかりを残せる、非常におすすめの設定です。
正しく動作しているか確認しよう
「iPhoneを探す」は非常にシンプルなので、特別な操作に苦労することはありません。サインインすると、あなたのアカウントに登録されているすべてのデバイスが一覧表示されます。これにはファミリー共有でリンクされたデバイスも含まれます。特定の端末を調べたい場合は、それをタップするだけで地図上に表示されます。
地図上で目的のデバイスを選択すると、「サウンドを再生」「紛失モード」「消去」という3つのアクションが表示されます。
サウンドを再生
端末を数分前になくしたばかりの場合や、近くにあるはずの場合に役立つのが「サウンドを再生」です。おおよその場所の見当はついていても正確な位置がわからないとき、例えば部屋のどこかに置き忘れた場合や、買い物途中、自転車に乗っている最中に画面が下向きになって気づかなかった場合などに効果的です。
筆者自身も実際に経験があります。夕暮れ時に道を歩いていたところ、娘のiPhoneを見つけたのです。「iPhoneを探す」でサウンドを再生し、その音を頼りに無事発見できました。
子育て中の方へのヒント:朝なかなか起きてこない子供を起こすのに、このサウンド機能が意外と役立つかもしれません。
紛失モード
もうひとつの便利な機能が「紛失モード」です。端末を拾った人が所有者に簡単に連絡できるようになります。この機能を活用するには、紛失モードをオンにした際に表示されるメッセージと電話番号を登録しておきましょう。相手側の画面にあなたの連絡先が表示されれば、親切な人が電話をかけて端末を返却してくれる可能性が高まります。
さらに、紛失モードでは端末の電源が入り、Wi-Fiまたは cellular 回線につながった時点で、端末の位置情報へのリンクがメールで通知されます。つまり、iPhoneが紛失してもバッテリーが残っていれば、泥棒に気づかれることなく回収できる可能性は十分あります。
紛失モードを解除するには、正しいパスコードまたはTouch IDを入力するだけです。
消去(最終手段)
最後の選択肢が「消去」です。遠隔操作でiPhoneのデータをすべて削除できます。これは端末の返還が絶望的な場合の最終手段と考えましょう。個人情報を第三者から守るための措置です。
ただし注意が必要です。「消去」を実行すると、以後「iPhoneを探す」アプリを使ってその端末を追跡したり位置を特定したりすることはできなくなります。取り戻す望みがあるうちは、消去は控えるのが賢明です。
さらに便利な追加機能
「iPhoneを探す」には、紛失端末の捜索に役立つ機能がいくつか備わっています。端末の位置を特定したら、車のアイコンをタップすれば目的地までのナビゲーションが始まります。見慣れない場所で紛失した場合には特に重宝します。その他にも「配車」「徒歩」「公共交通機関」などのオプションがあり、ナビゲーション機能では推奨地点までの最速ルートを知ることができるのが嬉しいポイントです。
また、バッテリー残量の表示も重要です。端末の電源が切れるまでにどれくらい時間があるかを把握できれば、「サウンドを再生」を使うタイミングを戦略的に判断できます。
パソコンからもアクセス可能
Apple製品を紛失し、手元に他のAppleデバイスがない状況でも心配いりません。「iPhoneを探す」はMacやWindowsのパソコンからでも利用できます。必要なのはインターネット接続、Apple ID、そしてパスワードだけです。
iCloud.comにサインインすると、登録済みデバイスに認証コードが送信されます。コードを入力して端末を探しましょう。他にデバイスがない場合は、コード入力欄の下にある「iPhoneを探す」を選択してください。
なお、位置を特定できるのは端末がオンラインのときのみです。オフラインの場合でも、端末が再びオンラインになったときに通知を受け取るよう設定できますので、諦める必要はありません。
アクティベーションロックで強固なセキュリティを
「iPhoneを探す」は、iOSのアクティベーションロックによってデバイスを強力に保護します。この機能により、他人があなたのiCloudの資格情報を入力しない限り「iPhoneを探す」を無効化できず、端末を初期化することもできません。つまり、泥棒は簡単に端末を消去できないのです。あなたのApple IDの資格情報がないとロック解除できないため、いわゆる「iCloudロック」された端末は解除が極めて困難です。
紛失時に端末を特定し、できるだけ取り戻せるようにするために、今のうちに時間をかけて「iPhoneを探す」を設定しておくことを強くおすすめします。事前のひと手間が、後々大きな出費やトラブルからあなたを守ってくれるはずです。
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