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同じネットワーク上のPC間でファイルを転送する5つの簡単な方法

自宅のネットワーク上にあるパソコン同士でファイルをやり取りするのは、一見簡単そうに思えます。しかし実際には、意外と手間がかかる作業です。

企業のネットワークであれば、IT部門が共有ドライブを用意し、ネットワークに接続されたどのパソコンからでもファイルの保存や交換ができるようになっています。ところが家庭内ネットワークには、そのようなIT部門は存在しません。

とはいえ心配はいりません。誰でも簡単に実践できる方法が数多くあります。この記事では、同じネットワーク上のWindowsパソコン間でファイルを転送するための5つの方法をわかりやすく解説します。

1. 近距離共有(Nearby Sharing)を使う

2018年4月以前、家庭内ネットワークでのファイル共有には「ホームグループ」と呼ばれる機能の設定が必要でした。これは家庭内の複数のパソコンを共通のネットワークグループに登録してファイルを共有できるようにする仕組みですが、設定が非常に複雑なうえ、セキュリティソフトやファイアウォールの影響で正常に動作しないことも少なくありませんでした。

幸い、Microsoftはその後、はるかに簡単なファイル共有手段を提供しています。ローカルネットワーク上での共有に使えるのが「近距離共有(Nearby Sharing)」という機能です。

ファイルを共有したいすべてのパソコンで近距離共有を有効にしておく必要があります。手順は以下の通りです。

  1. 設定を開き、システムをクリックします。
  2. 共有エクスペリエンスを選択します。
  3. 下にスクロールして近距離共有を見つけ、スイッチをオンにします。
  4. その下のドロップダウンメニューを近くのすべてのユーザーに設定します。

ネットワーク上のすべてのWindows 10パソコンで近距離共有を有効にしたら、ファイルの共有を始められます。

共有するには、エクスプローラーを開き、共有したいファイルを右クリックして共有を選択します。

すると、「他のユーザーを検索」セクションの下に、近距離共有が有効になっているパソコンがすべて表示されます。

相手のパソコンを選択すると、相手側の画面に「ファイルを受信しています」という通知が表示されます。

受信側では「保存して開く」または「保存」を選択することで、ファイル転送が開始されます。

この方法なら、かつてのホームグループよりもはるかに手軽にファイルを共有できます。

2. メールでファイルを送る

ローカルネットワークだけでなくインターネット経由でも使える方法として、メールによるファイル共有があります。

操作は近距離共有とほぼ同じです。転送したいファイルを右クリックして共有を選択します。

共有ウィンドウの上部に、選択可能なメール連絡先が表示されます。

他のユーザーを検索」をクリックすると、メールの連絡先一覧が開き、そこから宛先を選べます。

するとメール作成画面が表示されるので、本文を編集してもよいですし、そのまま送信をクリックしてファイルを送ることもできます。

使用するメールサービスによっては、Windowsが代理でメールを送信することへの許可を求められる場合があります。

メールで受け取ったファイルは、別のパソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなど、あらゆるデバイスで受信できるのが大きなメリットです。

3. クラウドストレージ経由で転送する

Windows 10のパソコンから他のデバイスへファイルを転送するもうひとつの方法が、クラウドの活用です。OneDriveやGoogle Driveといったクラウドサービスに対応したアプリを使ってファイルを共有できます。

転送したいファイルを右クリックして共有を選択します。

共有ウィンドウの下部に、選択可能なWindowsアプリの一覧が表示されます。その中には少なくともOneDriveが含まれているはずです。

アプリが起動したら、追加(チェックマーク)ボタンをクリックして、ファイルをOneDriveのクラウドアカウントに追加します。

ファイルがOneDriveにアップロードされたら、もう一方のパソコン(またはOneDriveアプリが入ったモバイルデバイス)でOneDriveアプリを開き、ファイルを取得します。

相手側のパソコンでは、OneDriveアプリを開いて該当ファイルを右クリックし、ダウンロードを選択します。

これで、ネットワーク上(またはインターネット越し)の別のパソコンへのファイル転送が完了します。

4. LANファイル共有ソフトを使う

単にファイルを転送するだけでなく、相手のパソコン上のフォルダやファイルを直接閲覧・操作したい場合は、Windows 10向けのLANファイル共有アプリが便利です。

そのひとつが「D-LAN」です。D-LANは無料で使えるアプリケーションで、セットアップも操作も非常に簡単です。ファイルをやり取りしたいすべてのパソコンにインストールするだけで、準備完了です。

右側のペインで右クリックすると、そのパソコンに新しいフォルダを作成できます。相手のパソコンでD-LANを開くと、送信元のパソコンのペインに新しいフォルダが表示されているのがわかります。

すべてのフォルダが見えたら、エクスプローラーと同じ感覚でフォルダを開き、ファイルの追加や削除が自由に行えます。

5. FTPクライアント/サーバーソフトを使う

LAN上で手軽にファイル転送を行う優れた手段として、FTPの利用もあります。片方のパソコンでFTPサーバーを起動すれば、もう一方のパソコンからFTPクライアントソフトを使ってポート21番経由で接続できます。

多くのFTPサーバーアプリの難点は、セットアップや設定が複雑なことです。しかし、すぐに導入できるシンプルなアプリもあります。その代表格が「BabyFTP」です。

BabyFTPは、インストールして起動するだけで、元となるパソコン上に簡易的な匿名FTPサーバーを立ち上げます。設定画面では、ファイルの送受信に使うフォルダや、ディレクトリやファイルの追加・削除など、リモートクライアントに許可する操作内容を指定できます。

BabyFTPサーバーを起動すると、正しく動作していれば「FTP Server started on port 21」というメッセージが表示されます。

次に、もう一方のパソコンでFileZillaなどの任意のFTPクライアントを使い、相手のIPアドレスとポート21番を指定して接続します。

このアプリは匿名接続のみを使用するため、IDやパスワードは不要です(セキュリティで守られた家庭内ネットワーク内であれば問題ありません)。

接続が確立されると、設定したリモートディレクトリがリモートサイト欄に表示されます。リモート側のファイルを右クリックしてローカルにダウンロードしたり、逆にローカルのファイルを右クリックしてリモートへ転送したりできます。

まとめ:Windowsパソコン間のファイル転送を快適に

パソコン間のファイル転送というシンプルな作業が、サードパーティ製ソフトや工夫なしでは意外と面倒だというのは驚きかもしれません。しかし幸いにも、プロセスをできるだけ簡単にしてくれる選択肢は豊富にあります。用途や環境に合わせて、近距離共有、メール、クラウド、LAN共有ソフト、FTPの中から最適な方法を選んでみてください。

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