Limboを使ってAndroidでWindows XPエミュレータを動かす方法
MicrosoftのWindows OSは、1985年の初リリース以来、PC市場をほぼ独占してきました。Windows 7のような好評だったバージョンを覚えている一方で、Windows Me(ミレニアム)のような忘れてしまいたいバージョンもあるでしょう。
歴代のWindowsの中でも特に優れたリリースとされるのがWindows XPです。今でも一部のユーザーは、20年以上前のこのOSをPCで使い続けています。今日XPを試してみたいなら、Limboアプリを使ってAndroid上でWindows XPエミュレータを動かすことができます。

Windows XPエミュレータとは?
エミュレータとは、本来そのソフトウェアが対応していないデバイス上でソフトウェアを実行できるようにするソフトウェアのことです。例えば、Windows上でAndroidエミュレータを動かせば、Android端末を所有していなくてもAndroidアプリを利用できます。
エミュレータは、古いソフトウェアが動作するための適切な環境を作り出します。そのため、最も一般的なエミュレータはゲーム用のもので、Wii Uなどのゲーム機をPC上で再現し、往年のコンソールゲームを楽しめるようにします。
Windows XPでも同じことが可能です。Windows XPエミュレータとは、要するにWindows XPの仮想マシンのことであり、新しいハードウェア上でこの古いOSを実行できるようにするものです。Androidスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスの携帯性は、ポータブルなWindows XPエミュレータの実行環境としてうってつけです。
Androidデバイスから直接操作することもできますし、VNCを使えばXPをリモートデスクトップ化して、PCなど別のデバイスから接続・操作することも可能です。

Windows XPのISOファイルを入手する
Windows XPエミュレータのセットアップを始める前に、まずISOイメージ形式のWindows XPインストールファイルを用意する必要があります。
手元に古いWindows XPのインストールCDがあれば、それを使ってISOファイルを作成できます。OS自体は古いものですが、Windowsのアクティベーションには正規のWindows XPプロダクトキーが必要になる点に注意してください。
古いXPのインストールファイルがない場合は、オンラインで入手できる可能性があります。例えば、「Windows XP Mode」ソフトウェアに含まれるファイルを使ってISOファイルを作成できます。これはMicrosoft自身が提供していたXPエミュレータで、元々はWindows 7 PC向けのものであり、正規のXPインストールファイルの入手元として利用できます。
ISOファイルが用意できたら、Androidデバイスへ移動させます。microSDカードスロットを搭載しているデバイスなら、一度カードを取り出してPCに接続し、ISOファイルを転送してからデバイスに戻しましょう。
microSDカードがない場合は、USBケーブルでPCとAndroidを直接接続し、内部ストレージにファイルをコピーします。Bluetoothでの転送も可能ですが、ISOファイルのサイズを考えると、完了までに時間がかかるかもしれません。
AndroidにLimboをインストールする
Windows XPのインストールファイルをISO形式でAndroidデバイス上に用意できたら、次はLimboエミュレータアプリをインストールします。このエミュレータはGoogle Playストアで配信されていないため、手動でダウンロード・インストールする必要があります。
PCからADBコマンドを使ってインストールするか、あるいはAndroidデバイスのブラウザからLimboのダウンロードページにアクセスし、最新のAPKリリースファイル(PCハードウェアをエミュレートするandroid-x86-release)をダウンロードしてください。
- インストール前に、Google Play以外のソースからのAPKインストールを許可する必要があります。Androidのバージョンによっては、APKファイルを開こうとした時点で「不明なソースからのインストール」の許可を求められます。画面の指示に従って許可してください。

- 不明なソースからのアプリインストールが許可されたら、再度APKファイルを開きます。パッケージインストーラーが起動するので、Installをタップしてアプリのインストールを承認します。

AndroidでWindows XPをセットアップする
Limboを使えば、Windows XPを実行できるPCをエミュレートし、ISOファイルを使ってデバイスにXPをインストールできます。
- まずLimboアプリを開きます。初回起動時にライセンス契約への同意を求められるので、I Acknowledgeをタップして同意します。

- Limboのメイン画面から、XPインストール用の仮想PCの設定を始めます。Load MachineドロップダウンメニューでNextをタップします。

- 新しい仮想マシンに名前を付け(例:Windows XP)、Createをタップして確定します。

- LimboがLinux OSのダウンロードリストを表示します。今回はISOファイルからWindowsをインストールするので、Cancelをクリックして閉じましょう。

XPに適したPCハードウェアをエミュレートできるよう、仮想マシンの設定を行う必要があります。各セクションをタップして、以下のように設定してください。
- CPU/Boardセクションでは、x64 Architecture(x64アーキテクチャ)、PC Machine Type(PCマシンタイプ)、SandyBridge CPU Model(SandyBridge CPUモデル)、2 CPU Cores(CPUコア数2)、1024 RAM Memory (MB)(RAM 1024MB)に設定します。デバイスのCPUコア数やメモリに余裕がある場合は、より高い値を選択しても構いません。

- Disksセクションでは、チェックボックスをタップしてHard Disk Aを有効にします。ドロップダウンメニューからNewを選択し、イメージに名前を付け、最小サイズを2GBに設定してCreateをタップします。
- Removableセクションでは、CDROMの横にあるOpenをタップし、ここでXPのISOファイルを選択します。

- Bootセクションでは、Boot from DeviceオプションをHard Diskに設定します。
- Graphicsセクションでは、Video Displayオプションをvmwareに設定します。

- セキュリティの観点から、XPエミュレータにインターネット接続を与えるのは推奨されません。リスクを十分に理解した上で行うなら、起動前にNetworkセクションで設定できます。
- すべての設定が完了したら、再生/スタートボタンをタップして、デバイス上でXPエミュレータの実行を開始します。

Windows XPエミュレータへのアクセス
Playを押せば、すぐにLimboアプリ経由でWindows XPエミュレータにアクセスできます。上記の設定により、タッチスクリーンでマウスカーソルを操作しながら、デバイス上で直接XPを使用できます。Bluetoothマウスやキーボードを接続すれば、さらに快適に操作できるでしょう。
仮想マシンを初めて起動する際は、画面の指示に従って、作成した仮想ハードディスクファイルにXPをインストールします。通常のXPセットアップと同じ流れで、ロケール(地域と言語)などの各種設定を行います。インストールにはある程度時間がかかる場合があります。

XPのインストールが完了したら、本来の使い方でXPを自由に使えるようになります。ただし、ISOファイルがインストーラーを読み込まないよう、RemovableセクションからXPのISOを取り外しておくことを忘れないでください。
XPにリモートアクセスしたい場合は、User Interface設定をSDLからVNCに変更します。これにより、デバイス上でエミュレータが動作している間、PC側のVNC ViewerなどのVNCクライアントからリモートでアクセス・操作できるようになります。
Windows XPからの卒業
古いソフトウェアを実行したい場合や、懐かしいPCゲームを遊びたい場合、Limboを使ってAndroid上でWindows XPを動かすのは手軽で簡単な方法です。より新しいOSを試してみたいなら、Linuxを直接、または仮想マシンとしてAndroidにインストールするのも良い選択肢です。
ただし、Windows XPは非常に古いOSであり、セキュリティ面でのリスクが大きい点には注意が必要です。もし身近にPCでXPを使い続けている人がいたら、最新の機能とセキュリティ保護を得るために、早急なWindows 10へのアップグレードを勧めましょう。自分がWindows 10を使用している場合も、同じ理由からWindows Updateをこまめに適用することを心がけてください。
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