Windows 10のタッチスクリーンでWindows Inkを活用する方法【Sticky Notes・Sketchpad・Screen Sketch完全ガイド】
Windows Inkは、2016年後半以降Windows 10に標準搭載されている機能です。Windows Ink Workspaceはタッチ対応デバイス向けに設計されたアプリ集であり、スタイラスペンと組み合わせることで、付箋アプリ「Sticky Notes」で手軽にメモを取ったり、「Sketchpad」でアイデアをスケッチしたり、「Screen Sketch」でスクリーンショットに書き込んだりすることができます。
なお、Surface Pro 4のようなペン対応デバイスを持っている必要はありません。Windows Ink Workspaceは、タッチスクリーンの有無にかかわらず、あらゆるWindows 10 PCで利用できます。タッチスクリーン搭載機であれば、SketchpadやScreen Sketchで指を使って画面に直接描き込むことも可能です。
Windows Ink Workspaceを開く方法
Surface Proシリーズなどのペン対応デバイスをお使いの場合は、ペンのボタンを押すだけでWindows Ink Workspaceを開けます。一方、ペンを持っていないWindows 10 PCでは、まずタスクバーにWindows Ink Workspaceボタンを表示する必要があります。
このボタンは筆記体の大文字「I」のような形をしており、タスクバー右側の日時の横に表示されます。見当たらない場合は、タスクバーの空いている部分を右クリックし、ポップアップメニューから「Windows Ink Workspace ボタンを表示」を選択してください。
その後、タスクバーに現れたボタンをクリックすると、Windows Ink Workspaceが開きます。
Sticky Notesでメモを取り、リマインダーを作成する
Sticky Notes(付箋)は以前からWindowsに存在する機能ですが、Windows Ink Workspace経由で使うとCortanaと連携できるのが大きな特徴です。メモに「明日」など日時のキーワードを入力すると、Cortanaにリマインダーを登録できます。また、フライト番号を入力すればBingから最新の飛行状況を取得してくれるほか、複数のWindowsデバイス間でメモが同期されるのも便利なポイントです。
タスクバーの「Windows Ink Workspace」ボタンをクリックし、上部にある「Sticky Notes」を選択します。
BingやCortanaとの連携機能を利用するには、「分析情報(Insights)」を有効にする必要があります。下図のようなダイアログが表示されたら、「分析情報を有効にする」をクリックしましょう。
ペンがあれば付箋に手書きでメモを書き、なければキーボードで入力します。日付や時刻を含むテキストは自動的に赤色で表示されるので、リマインダーを作成したいときはその赤い文字部分をクリックします。
次に、付箋の下部に表示される「リマインダーを追加」ボタンをクリックします。
CortanaがMicrosoftアカウントを使ってエクスペリエンスをパーソナライズする許可を求めてくるので、「個人用に設定」をクリックします。
使用するアカウント(live.com、outlook.com、hotmail.comのいずれか)を選択して「続行」をクリックします。
すでにCortanaにサインイン済みでも、機密情報へアクセスするためパスワードの再入力が必要です。パスワードを入力して「サインイン」をクリックしてください。
日時を設定し、繰り返しの頻度を選択したら、「通知」をクリックします。
Cortanaがリマインダーの設定を確認してくれるので、内容に問題なければ完了です。
プラスアイコンで新しい付箋を追加できます。現在の付箋の色を変えたい場合はメニューボタンから色を選択しましょう。付箋ごとに異なる色を指定することも可能です。削除したいときはゴミ箱アイコンをクリックします。
付箋を削除すると確認ダイアログが表示されます。毎回このダイアログを見たくない場合は、「削除」をクリックする前に「今後このメッセージを表示しない」にチェックを入れておきましょう。
Sketchpadでアイデアをスケッチする
Sketchpadは非常にシンプルなアプリで、真っ白なキャンバスに自由に文字や絵を描くことができます。思いついたアイデアをすぐに書き留めたいとき、紙を探す代わりに便利なツールです。
スケッチを始めるには、タスクバーの「Windows Ink Workspace」ボタンをクリックし、「Sketchpad」を選択します。
初回起動時にはMicrosoftのサンプル描画が表示されています。「すべてクリア」をクリックすれば、まっさらな状態から描き始められます。
ツールバー左側には「ボールペン」「鉛ペン」「鉛筆」「蛍光ペン」「消しゴム」「定規」の各ツールが並んでいます。ツールをクリックして選択し、ペン・指・マウスのいずれかで描画や消去を行いましょう。
ボールペンと鉛筆にはそれぞれ30色、蛍光ペンには6色のカラーバリエーションがあります。色を変更するにはツールボタンの矢印をクリックし、好みの色を選んでください。ツールのサイズも調整できます。
画面上で直線を引こうとしたことはありますか?紙の上でも定規なしでは難しいものです。Sketchpadには任意の角度で使える定規機能が搭載されており、ペンがなくても利用できます。
ツールバーの「定規」ツールをクリックすると、45度の角度で定規がキャンバス上に表示されます。タッチスクリーン搭載機なら、1本の指で定規を移動したり、2本の指でひねって角度を調整したりできます。
タッチ非対応のPCでは、マウスでドラッグして定規を動かします。角度の変更は、マウスカーソルを定規に重ねた状態でスクロールホイールを回すことで行えます。
定規を配置したら、好きな描画ツールで定規の縁に沿って線を引きましょう。多少手がずれても、定規の端に沿ったまっすぐな線が引けるのが便利です。
ツールバー中央では、「タッチ手書き」のオン/オフ切り替え、操作の元に戻す・やり直し、スケッチのトリミングが行えます。
右側のボタンでは、キャンバス全体のクリア、PNGファイルとしての保存、クリップボードへのコピー、Windows 10の共有機能を使った共有が可能です。
ツールバー右端の赤いXボタンでSketchpadを閉じます。クリアしない限り、スケッチはアプリ内に保持され続けます。
Screen Sketchでスクリーンショットに注釈を付ける
Screen Sketchを使うと、現在表示している画面のスクリーンショットを撮影し、Sketchpadと同じ描画ツールで書き込みができます。EdgeブラウザのInk機能に似ていますが、Webページだけでなく画面全体に対して描けるのが違いです。
Screen Sketchを使うには、まずキャプチャしたい画面を表示しておきます。そのうえで、「Windows Ink Workspace」ボタンをクリックし、「Screen Sketch」を選択してください。
画面が自動的にキャプチャされ、書き込み用のキャンバスとして表示されます。ペン・指・マウスを使い、描画ツールや定規を活用して自由にメモや図を加えましょう。
完成した画像は、Sketchpadと同様に保存・コピー・共有ができます。
ペン対応アプリを開く
最近使用したペン対応アプリは、Windows Ink Workspaceの下部に一覧表示されます。ペンを持っていなくても表示されます。
例えば、Edgeのアイコンをクリックしてみましょう。
EdgeのInk機能を使えば、Webページ上に直接書き込めます。SketchpadやScreen Sketchでお馴染みのツールも利用でき、注釈を加えたページの保存や共有にも対応しています。
ペン対応アプリをさらに探す
Windows Ink Workspace内の「ペン アプリをさらに入手」リンクをクリックすると、Microsoft Storeが開き、ペンで使えるアプリが一覧で表示されます。
ペンの設定をカスタマイズする
ペンを使用している場合は、Windows Ink Workspace下部の「ペンと Windows Ink の設定」をクリックすることで、Windows 10の設定アプリから詳細なカスタマイズが可能です。ペン設定の詳しい内容については、Microsoftのサポートサイトも参考にしてください。
Windows Inkでアイデアと生活を整理しよう
Windows Ink Workspaceを活用すれば、メモの作成やリマインダー設定、アイデアのスケッチ、スクリーンショットへの注釈付けなどをひとつの環境で完結できます。作成したスケッチやスクリーンショットは、他の人と簡単に共有することも可能です。
もしWindows Ink Workspaceだけではメモ用途として物足りないと感じたら、OneNoteも試してみるとよいでしょう。
あなたはWindows Ink Workspaceを使ったことがありますか?Surfaceデバイスやタッチスクリーン搭載のWindows 10 PCでの使用経験や、どのアプリをどんな目的で使っているか、ぜひコメント欄で教えてください。
-
WindowsでiCloudを使う方法|iPhoneデータをPCと同期する手順を解説
iPhoneユーザーだからといって、必ずしもMacを持つ必要はありません。今でも多くの方がWindowsパソコンでの作業を好んでいます。しかし、iPhoneとWindowsの両方のデバイスを同期させるのは、少し面倒だと感じていませんか? 以前、AppleはWindows向けのiTunesをリリースすることで、音楽や動画ファイルの転送にかかる手間を大幅に軽減しました。そして現在では、Windows向けの「iCloud」アプリが登場し、iPhoneとWindowsパソコンの同期がさらに簡単になっています。 この記事では、WindowsでiCloudを使用する方法を詳しく解説します。 Windows
-
Windows 11でOpen-Shellを使ってクラシックなスタートメニューを取り戻す方法
ちょうど10年前、MicrosoftはWindows 8をリリースし、「スタート画面」という、効率的なデスクトップ作業に余計なマウスクリックを強いるだけのアイデアを持ち込みました。生産性を重視するユーザーの一人として、筆者は当時プレビュー段階にあったWindows 8でMetroインターフェースを無効化するガイドを執筆しました。ところがその後、Microsoftはその機能を削除してしまったのです。そこで筆者が頼ったのがClassic Shellでした。そして今日に至るまで、Classic Shell、正確にはその後継であるOpen-Shell(オリジナルの最新版)が、筆者の定番メニューであり続