Steamの内蔵FPSカウンターを表示する方法|設定手順と理想のフレームレートを解説
PCゲーマーの間で意見が一致していることがひとつあるとすれば、それは「FPS(フレームレート)を把握することが重要だ」という点です。FPSはハードウェアの性能や最適化状況を測る指標となるだけでなく、対戦型シューティングゲームでは競争上の優位性をもたらすことさえあります。
FPSを表示する方法は数多くありますが、中にはシステムに大きな負荷をかけ、かえってパフォーマンスを低下させてしまうものも少なくありません。幸い、Steamには内蔵のFPSカウンターが搭載されており、Steamゲームのプレイ中ならいつでも表示できます。この記事では、その設定方法と、知っておきたい理想のフレームレートについて詳しく解説します。

Steamの内蔵FPSカウンターを表示する手順
Steamの内蔵FPSカウンターへのアクセスはとても簡単です。ゲームを起動していない状態で、Steamクライアントの左上にある「Steam」メニューから「設定」を開き、左側のメニューから「ゲーム中」を選択します。画面中央にオプションの一覧が表示されるので、「ゲーム内FPSカウンター」を見つけてドロップダウンをクリックしましょう。
デフォルトでは「オフ」に設定されています。カウンターの表示位置は、左上・右上・左下・右下の4か所から選択可能です。好みの位置を選んだら「OK」をクリックし、ゲームを起動してください。画面にフレームレートが表示されれば設定完了です。

もうひとつ便利なオプションがあります。ドロップダウンの下にある「高コントラストカラー」をクリックしてみてください。これを有効にすると、ゲーム内の背景色が何であっても数字が見やすくなります。無効のままでは数字は白で表示されるため、空や雲といった明るい背景の中では視認しにくくなります。対戦ゲームでは常にFPSをチェックしたい場面もあるので、基本的にオンにしておくのがおすすめです。
狙いたい理想のフレームレートとは?
人間の目はおよそ30fps程度までを認識できると言われますが、それ以上のフレームレートでも違いを識別することは可能です。ゲームにおいては、30fps未満は標準以下とみなされます。24fpsを下回ると、映像はもはや一体感を失い、カクカクとした途切れ途切れの動きになってしまうでしょう。
30fpsは最低限狙うべきラインと考えられています。シングルプレイヤーゲームであれば十分許容範囲ですが、より高いフレームレートの方が映画的で滑らかな映像を楽しめます。

一方、マルチプレイでは60fpsが最低限の目安となります。この水準があれば快適で滑らかな操作感が得られ、多くのゲーミングPCにおけるパフォーマンスの「ターゲット」とされています。
さらに、ハイエンドマシンであれば、タイトルによっては300fps以上を叩き出すことも可能です。1秒あたりに生成されるフレーム数が多いほど、画面上のアニメーションは滑らかになります。また、テストでは高いフレームレートがシューティングゲームでのエイム精度向上につながることも示されており、対戦ゲームで良い成績を収めたい方にとって大きなメリットとなります。
フレームレートが低いときの対処法
Steamの内蔵FPSカウンターを有効にして、お気に入りのゲームで30fpsを下回る数値が表示された場合、いくつかの原因が考えられます。原因を特定して解消またはアップグレードを行えば、パフォーマンスは確実に改善します。
まず確認すべきは、ゲームの推奨スペックと最小スペックです。自分のPCが少なくとも最小要件を満たしているかをチェックしましょう。満たしていなければ、パフォーマンスの低下は避けられません。推奨スペックに届いていない場合は、PCパーツのアップグレードが最善の選択肢となります。

多くの場合、フレームレートに最も影響するのはグラフィックボード(GPU)の性能です。古いGPUを使っているなら、新しいモデルへの買い替えを検討しましょう。コスパ重視ならGTX 1650などが堅実な選択肢です。RTX 3000シリーズのような最上位モデルを目指す場合は注意が必要で、供給不足の影響で価格が大きく高騰した時期がありました。
また、GPUをアップグレードする際は、消費電力の増加に対応するため、電源ユニットやマザーボードの更新が必要になるケースもあります。GPU以外にも、CPUがボトルネックになっていないかどうかも合わせて確認しておきましょう。
フレームレートが期待値より低い最後の要因として挙げられるのは、ゲーム側の最適化です。どれほど高性能なシステムでも、ゲーム自体の仕様によって低フレームレートに悩まされることがあります。たとえば「Microsoft Flight Simulator」はあらゆるPCに高い負荷をかけることで有名で、理想的なフレームレートを実現できているゲーマーはごくわずかです。この場合はハードウェアの問題ではなく、ゲームの設定変更(画質設定の引き下げなど)で対応するのが現実的です。
Steam以外のおすすめFPS計測ツール
SteamのFPSカウンターを使いたくない場合や、Steam以外のゲームのフレームレートを計測したい場合は、以下のような代替ツールが役立ちます。
FRAPS
FRAPSは、現在利用できるFPSカウンターの中でおそらく最も知名度の高い定番ツールです。長い歴史を持ち、Windowsとの互換性も広範です。ダウンロードも使用も完全無料で、豊富なカスタマイズオプションを備えています。

カウンターを表示する画面のコーナーを選んだり、更新頻度を指定したりと、細かい設定が自由に行えます。フレームレートを継続的に記録・追跡したい方にとって、ベストな選択肢のひとつと言えるでしょう。
GeForce Experience
NVIDIA製グラフィックボードを使用しているなら、付属ソフトウェアのGeForce ExperienceでFPSを表示できます。ただし、AMD製グラフィックボードのユーザーは利用できない点に注意が必要です。

GeForce Experienceは単なるフレームカウンターにとどまりません。グラフィックカードの各種設定へフルアクセスでき、ドライバーの管理やゲーム録画機能なども備えており、自分の目的に合わせてGPU環境を柔軟にカスタマイズできます。
FPS Monitor
FPS Monitorは、フレームレートを追跡できる無料ツールですが、その機能はそれだけにとどまりません。RAMやCPUの使用率、HDDの速度など、システムパフォーマンスに関するさまざまな情報を同時に表示できます。

オーバーレイの表示形式も自由にカスタマイズ可能です。特にPCのパフォーマンス調整時に便利で、ハードウェアが危険な水準に近づくとアラートで通知してくれるため、熱暴走などのトラブル防止にも役立ちます。
ヘビーゲーマーであれ、パフォーマンス愛好家であれ、FPSカウンターを活用してPCを最適化し、ゲーム体験を向上させる方法を理解することは非常に重要です。まずはSteamの内蔵カウンターから試して、お気に入りのゲーム中に自分のPCが実際どのように動作しているのかを確認してみてください。
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