Java 9で現在のスレッドのすべてのスタックフレームを表示する方法
Java 9で導入されたStack Walking APIは、コールスタック(呼び出しスタック)を柔軟に走査し、そこから情報を抽出するための強力な仕組みを提供します。このAPIを利用すると、各フレームに遅延評価(レイジー)方式でアクセスしたり、条件に応じてフィルタリングしたりすることが可能です。Stack Walking APIへのエントリーポイントとなるのがStackWalkerクラスです。
スタックトレースとは、ある特定の時点におけるコールスタックの表現であり、その各要素は1回のメソッド呼び出しに対応します。スタックトレースには、スレッドの開始時点からスタックトレースが生成された時点までの、すべてのメソッド呼び出しの履歴が含まれています。
以下の例では、StackWalker APIのwalk()メソッドを使って、現在のスレッドのすべてのスタックフレームを取得して表示しています。walk()メソッドはStackFrameのストリームを受け取り、そのストリームはwalk()の実行中のみ有効である点に注意してください。
サンプルコード
import java.lang.StackWalker.StackFrame;
import java.lang.reflect.Method;
import java.util.List;
import java.util.stream.Collectors;
public class StackWalkerTest {
public static void main(String args[]) throws Exception {
Method test1Method = Helper1.class.getDeclaredMethod("test1", (Class<?>[])null);
test1Method.invoke(null, (Object[]) null);
}
}
// Helper1クラス
class Helper1 {
protected static void test1() {
Helper2.test2();
}
}
// Helper2クラス
class Helper2 {
protected static void test2() {
List<StackFrame> stack = StackWalker.getInstance().walk((s) -> s.collect(Collectors.toList()));
for(StackFrame frame : stack) {
System.out.println(frame.getClassName() + " " + frame.getLineNumber() + " " + frame.getMethodName());
}
}
}コードのポイント
- StackWalker.getInstance(): デフォルト設定のStackWalkerインスタンスを取得します。
- walk(): 現在のスレッドのStackFrameストリームを走査し、ここではCollectors.toList()で全フレームをListとして収集しています。
- getClassName() / getLineNumber() / getMethodName(): 各スタックフレームからクラス名・行番号・メソッド名を取得しています。
実行結果
Helper2 23 test2 Helper1 16 test1 StackWalkerTest 9 main
この出力から、main() → test1() → test2()という呼び出し順序でメソッドが実行され、それぞれのフレームに対応するクラス名・行番号・メソッド名が正しく表示されていることが確認できます。
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