Googleドライブのファイルを別アカウントへ無料で移行する方法|Google Takeoutの使い方を徹底解説
Googleドライブは長年にわたって多くの人に利用されており、日常的にファイル保存先として使っていると、気づけばストレージがかなり一杯になっていることも少なくありません。
容量不足への対策としては、有料でストレージを追加購入する方法があります。営利企業であるGoogleとしては、もちろんユーザーにお金を払ってもらいたいところでしょう。しかし、もうひとつの現実的な解決策があります。それは、新しいGoogleアカウントを開設する(または既存のサブアカウントを使う)ことで、古いファイルをそちらのGoogleドライブへ移し、メインアカウント側からは削除してしまうという方法です。
残念ながら、Googleはこの作業を簡単に行える仕組みを提供していません。ストレージ課金の収益に響くためです。しかし、Google Takeoutを活用すれば、無料で手動的にファイルを好きな場所へ移行することが可能です。この記事では、その具体的な手順を詳しく解説します。
Google Takeoutとは?ピザの出前サービスではありません
「テイクアウト」と聞くと、ピザや中華料理を思い浮かべてお腹が空いてしまうかもしれませんが、Google Takeoutは食べ物とは一切関係ありません。これは、Googleアカウントに入力・保存したすべてのデータのコピーを、いつでも好きなタイミングで取得できるサービスです。
Google Takeoutは、Googleが提供するほぼすべてのサービスをカバーしており、各サービスに入力したデータをまとめてダウンロードできます。ダウンロードしたデータは、好きな場所へ移動してもよいですし、パソコンにバックアップとして保管しておくことも可能です。この記事では、Googleドライブに絞って、ファイルを別のドライブアカウントへ移す手順を見ていきましょう。
ステップ1:移行元のドライブアカウントからファイルを書き出す
まず、ファイルを移行したい元となるGoogleドライブアカウントにサインインします。
次に、Google Takeoutのページにアクセスしてください(再度ログインを求められる場合があります)。ページを開くと、デフォルトですべてのサービスにチェックが入っています。画面上部にある「すべて選択解除(Deselect All)」をクリックして、チェックをすべて外しましょう。
ページを下にスクロールして「ドライブ(Drive)」の項目を見つけ、チェックボックスにチェックを入れます。
「複数の形式(Multiple Formats)」では、ドキュメントをどの形式で書き出すかを選択できます。皮肉なことに、ここではGoogle Office形式(Google独自の形式)でのエクスポートはできません。これがこの方法唯一の大きな欠点です。特別な理由がない限り、Googleが提案するデフォルトの形式のままにしておくことをおすすめします。
デフォルトではドライブ内のすべてのデータが選択されていますが、特定のフォルダだけを対象にしたい場合は、「すべてのドライブデータを含める(All Drive Data Included)」をクリックして、不要なフォルダの選択を解除してください。
重要な注意点: エクスポートできるのはフォルダ内にあるファイルのみです。フォルダに格納されていないファイルは移行されませんので、事前に必ずフォルダへ整理しておきましょう。
準備ができたら、ページ最下部までスクロールして「次のステップ(Next Step)」をクリックします。
次の画面では、オプションはデフォルトのままで問題ありません。ダウンロードリンクがメールで届き、ZIPアーカイブとしてダウンロードできる仕組みになっています。
「アーカイブを作成(Create Archive)」をクリックすると、処理が開始されます。
アーカイブの作成には数時間、場合によっては数日かかる可能性があると表示されますが、実際にかかる時間はデータ量によります。筆者の環境では、ドライブのファイル数GB程度のデータで、メールが届くまで10分ほどでした。
メールが届いたら「アーカイブをダウンロード(Download archive)」ボタンをクリックします。Takeoutのページに移動するので、そこで「ダウンロード(Download)」ボタンを押せば、ファイル一式を含むZIPファイルのダウンロードが始まります。
ステップ2:移行先のドライブアカウントへファイルをアップロードする
ZIPファイルのダウンロードが完了したら、解凍しましょう。現在のドライブアカウントと同じフォルダ構造がそのまま再現されているはずです。
次に、2つ目のGoogleドライブアカウント(バックアップ用として使うアカウント)にログインします。ドライブ画面左側のメニューを開き、「フォルダをアップロード(Folder upload)」を選択してください。
パソコン上で、書き出したドライブファイルが入っているフォルダを指定すれば、あとは自動的に新しいドライブアカウントへアップロードされていきます。
ただし、前述のとおり、アップロードされたファイルはGoogle Office形式ではなく、Microsoft Office形式やPDFなどとして保存されます。ストレージ容量の観点から見ると、これはやや不便な点です。
Google Office形式へ戻すには、現状それぞれのファイルを個別に変換するしか方法がありません。ファイルを右クリックして「アプリで開く」→「Googleドキュメント」などを選択することで、形式を切り替えられます。
ただし、すべてのファイルを一括で変換するのは非常に手間がかかる作業です。無理に一度に済ませようとせず、「必要になったときに随時変換する」というスタンスで進めるのが現実的でしょう。
ステップ3:移行元のドライブアカウントからファイルを削除する
容量確保のためにファイルをサブアカウントへ移したのであれば、最後に元のアカウントからファイルを削除しましょう。削除後はゴミ箱も空にすることを忘れずに。ゴミ箱の中身もストレージ容量を消費しているため、ここを空にして初めて、新しいファイルを保存できる余裕のある空き容量が手に入ります。
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