古いノートパソコンを生まれ変わらせる5つの方法
パソコンは年月とともに動きが鈍くなっていくように感じられます。3年以上同じPCを使い続けたことのある人なら、誰もがこの問題に心当たりがあるでしょう。かつて快適だった動作が、いつしかもっさりとした古びたものへと変わってしまうのです。
これには理由があります。OSは時間の経過とともにより多くのリソースを要求するようになり、ハードウェアも老朽化し、購入当初の新鮮な感覚も薄れていきます。だからこそ頻繁に新しいノートPCに買い替える人もいますが、実は古いモデルでも再び「新品同様」に感じさせる方法があるのです。
1. 掃除をする

すべてのパソコンは年月とともにホコリや汚れを溜め込んでいきます。最悪の場合、侵入した微細な粒子によって内部が徐々に詰まり、筐体内の温度が上昇してハードウェアの効率が低下します。症状が悪化すると、CPUなどが熱を避けるために自動的に性能を抑える「サーマルスロットリング」が起こり、ノートPC全体の動作が遅くなってしまうのです。
ノートPCの掃除は決して難しくありません。AppleのユニボディMacBookを含むほぼすべてのノートPCは、底面のパネルを外せば内部にアクセスできます。通常はネジを数本外し、小さく先の尖った道具でパネルを慎重にこじ開けるだけでOKです。
内部が見えたら、エアダスター(圧縮空気スプレー)でホコリを吹き飛ばし、すみやファン周りのホコリは綿棒で拭き取り、その後元通りに組み立てましょう。ノートPCの寿命の間に何度か繰り返し行う必要がありますが、これを続けることで常に新品同様の状態を保てます。
2. OSを再インストール・変更する

OSは長期間の使用で不調になることがあります。本来なら、ソフトウェアのアンインストールやレジストリの不要なエントリ削除などで問題を解決できるはずです。しかし現実には、そうした対処が限界を迎え、その手間をかけた結果よりOSをクリーンインストールするほうが早い、という局面が必ずやってきます。
再インストールを検討するなら、OS自体を乗り換えることも視野に入れてみましょう。古いWindows、特にVistaを使っているなら、後継のOSへの移行は体感速度の面で大きなメリットがあります。ただしライセンス費用がかかるうえ、古いノートPCにそこまで投資すべきかどうかは判断が分かれるところです。
あるいは逆に、まったく別のOSを導入するのも一つの手です。Windowsユーザーの中にはmacOS(OS X)を試したくなる人もいますが、おすすめはしません。いわゆる「Hackintosh」を安定稼働させるのは一苦労ですし、macOSが古いハードウェアに寛容なわけでも、無料であるわけでもないからです。
ベストな選択肢はLinux系OSです。定番のUbuntuは今や非常に成熟しており、初心者にも扱いやすくなっています。5年以上前のノートPCなら、動作の軽い軽量ディストリビューション(LubuntuやXfce搭載版など)も検討する価値があります。また、Google Chrome OSも忘れてはいけません。専用ビルドを使えば幅広いハードウェアにインストール可能です。
3. メモリ(RAM)を増設する

RAM増設は古いノートPC向けアップグレードの定番ですが、それにはちゃんとした理由があります。新しいOSが「遅い」と感じられる原因の多くは、CPUの処理能力不足ではなくメモリ不足にあるのです。
このアップグレードをおすすめしたいもう一つの理由は、(通常は)取り付けが簡単な点です。多くのPCノートには、1〜2本のネジで固定された小さなメモリ用カバーがあり、その下にRAMスロットが収められています。カバーを外せば本体を完全分解することなく増設でき、手順は取扱説明書に記載されていることも多いです。
容量は4GBを目標にするのがおすすめです(それ以上でも以下でもありません)。価格は数千円〜1万円程度で入手できます。購入前に、自分のノートPCが必要とするRAMの規格(DDR3やDDR4、動作クロックなど)を必ず調べましょう。現在搭載されているモジュールにはラベルで表記されているのが一般的なので、それを参考にするのも確実な方法です。
4. 無線LANアダプタを新調する

意外と見落とされがちなのが、このアップグレードです。古いノートPCであれば、Wi-Fiは802.11g規格、さらに古い機種なら802.11a/bを使っている可能性が高いでしょう。これらは新しい規格に比べて通信速度が大きく劣るため、アダプタを交換するだけでWebブラウジング体験が大幅に改善します。
802.11n対応のUSB 2.0アダプタは2000円前後で購入できます。150Mbpsクラスの製品であれば最高速ではありませんが、日常的な利用には十分な速度です。より高速なデュアルバンド対応モデルは平均的にやや高価ですが、それでも手頃な価格帯にとどまります。
ただし注意点があります。802.11n以上の速度を活かすには、対応した無線LANルーターが必要です。まだ対応ルーターを持っていない場合は、その費用(5000円前後)もあらかじめ予算に組み込んでおきましょう。
5. SSD(ソリッドステートドライブ)を導入する

ストレージ(HDD)の速度もよくあるボトルネックです。多くのノートPCには5400rpmのHDDが搭載されており、回転数が低くデータ転送速度も控えめです。さらに悪いことに、廉価なドライブはアクセスタイムも遅く、新しいファイルを開くたびにパソコンが固まったように見えることがあります。これはCPUのせいではなく、HDDが機械式の読み書きヘッドとプラッタを目的の位置までゆっくりと動かしているせいなのです。
SSDには可動部品が一切ありません。数年前の製品でもアクセスタイムは10ミリ秒未満で、現在の主流SSDの多くはわずか数ミリ秒です。シーケンシャル転送速度も格段に優れているため、大容量アプリケーションも一瞬で起動するようになります。
唯一の難点は価格です。中堅クラスの128GBモデルでも1万5000円前後、256GBモデルともなると3万円近くします。全アップグレードの中で断トツに高額なため、「その金額なら新しいノートPCを買ったほうが得だ」と感じるユーザーも少なくないでしょう。個人的な意見としては、3年以上前のノートPCへのSSD換装はおすすめしません。
まとめ
ここで紹介した5つのヒントを実践すれば、あなたのノートPCは再び元気を取り戻せるはずです。おすすめは、この順番で試してみることです。まず掃除を行い、改善が見られなければOSの再インストール、それでも動作が重いと感じたらRAMの増設へと進んでください。
※記事内の価格や製品名は執筆時点の目安です。現在の相場は各ショップでご確認ください。
ここで紹介していないお役立ちテクニックをお持ちの方は、ぜひコメント欄でお知らせください。
画像クレジット:Iwan Gabovitch、Alex Gorzen
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