PCのランニングコストはいくらか?年間費用を項目別に徹底計算してみた
私たちが購入するもののほとんどは、一度払えば終わりという「買い切り」ではありません。ほとんどの物には、維持費や使用に伴う追加コストが発生します。パソコンの場合、これらのコストは小さく見過ごされがちですが、使い方によってはかなりの金額に膨れ上がることもあります。
「測定できないものは管理できない」という言葉通り、ここで自分のパソコンが実際にいくらのコストで動いているのかを一緒に見ていきましょう。目から鱗が落ちる結果になり、隠れたコストに気を配るきっかけになるかもしれません。
なお、この記事では具体的かつ現実的なコストのみに焦点を当てています。実際には他にも隠れたコストや定義しづらいコストが数多く存在しますが、それらについても随時言及していくので、読者自身で真のコストを計算することも可能です。
計算の基本
基本的な計算はどなたでもできると思いますが、認識を合わせるために私の方法を説明します。まず、月額の継続コスト(電気代など)に12を掛けて年間コストを算出します。買い切りの投資(初期費用)については、使用予定の年数や月数で割って、月額・年額を求めるのがおすすめです。予想される一時的な出費も計算に加えると、より正確になります。
ハードウェア本体
パソコンを使うには、まず購入が必要です。デスクトップPC、ノートPC、ウルトラブックのどれを選ぶかによって、初期投資だけでなく維持費にも大きな差が出ます。機種のタイプは計算上の重要な要素であり、最終的な結果に直結します。
デスクトップPCはモジュール構造で、パーツのアップグレード・カスタマイズ・修理が格段にしやすいため、ノートPCより長く使える可能性があります。一方で消費電力が大きく、必ずしも購入価格が安いとは限りません。さらに持ち運びに不便なため、長期的にはモバイル通信端末への投資や、外出先でのネット利用料金が別途発生する可能性もあります。
まだ購入を決めていない方は、この点をじっくり検討してください。おすすめは、使用予定の期間中のニーズを満たせる程度の性能にとどめることです。ただし、メモリ、CPU、接続端子(HDMI、USBなど)に関してはケチらないようにしましょう。すぐに不足を感じることになります。その代わり、サイズ、画面解像度、内蔵ドライブ、アクセサリ類で節約するのが賢明です。必要以上に高性能な機種を買うと、短期的にも長期的にも割高になります。
私のノートPCは799ユーロで、最低2年間は使う予定です。
小計: 年399.50ユーロ/月33.29ユーロ
ソフトウェア&サービス
ソフトウェアには普段どれくらいお金を使っていますか?アプリ、サブスクリプション、アップグレード代も忘れずに。アプリにお金を払うことに慣れると、支出が増えていきやすい点にも注意が必要です。また、現在無料で使っているアプリやサービスが、将来的に一部機能の課金を始める可能性もあります。
個人的には、個人用途でソフトウェアにお金を払った記憶がほとんどありません。無料の代替品、特にクラウドベースのサービスをできるだけ活用するようにしています。とはいえ、最近のWindows 8へのアップグレード費用、オンラインサービスの利用料、そして今後アプリを買うかもしれない分の少額のバッファとして、合計80ユーロを計上しました。
小計: 年439.50ユーロ/月36.63ユーロ
電気代
ここからはデリケートな話題です。ハードウェアを意識的に使えば、大した手間もかけずにかなりの電力を節約できます。残念ながら、1台あたりで節約できる金額は大きくありませんが、それはこの計算で明らかになる通りです。
しかし、電気で動く機器をたくさん所有していて、しかも電力食いで、無駄遣いな使い方をしているなら、電気代を半減できる可能性もあります。電気料金は上昇傾向にあり、同時にプラグ付きのガジェットも増え続けています。だからこそ、新しい機器を購入するときも、既存の機器を使うときも、消費電力に注意を払う価値があるのです。詳細は省エネのコツに関する記事も参考にしてください。
さて、本題のパソコンの消費電力に戻りましょう。PCの消費電力量を正確かつ簡単に把握する方法は実はありません。概算するか、ワットチェッカーを借りて正確な数値を測るかのどちらかです。大規模な調査をするつもりがなければ、ワットチェッカーを購入するほどの価値はないでしょう。
今回はかなりラフな概算で進めます。私のノートPCで電力を大きく消費するのは、Core i5 2.5GHzのCPUと15.6インチのフルHDディスプレイの2つです。PCは1日最大14時間稼働しており、その間、高負荷・中負荷・アイドル・スタンバイ・休止状態を行き来します。夕方以降は画面の輝度を下げています。これらの条件から、平均55Wで月最大420時間の稼働と見積もり、実際はもう少し少ないだろうと考えています。現在の電気料金は1kWhあたり0.2575ユーロです。
電気代の計算方法は以下の通りです。
小計: 年510.90ユーロ/月42.58ユーロ
なお、この計算では電気料金の値上がりは考慮していません。
インターネット回線
ネットにつながらないパソコンに何の意味があるでしょうか?まさにその通り!毎月インターネットにいくら支払っていますか?スマホのテザリングをよく使うならモバイルプランの料金も、カフェの「無料」Wi-Fiを使うために注文するコーヒー代も、広義には含めて考えることができます。
私は現在月19.90ユーロを支払っています。固定電話の定額制込みですが、電話はほとんど使いません。
小計: 年749.70ユーロ/月62.48ユーロ
ハードウェアのアップグレード
購入当初からスペックを最大構成にしていなければ、HDDやSSD、メモリ、デスクトップPCならCPUなどのパーツをアップグレードすることになるでしょう。これは計算に入れておくべき重要なコストです!
私は最近メモリを60.98ユーロで増設しました。ストレージの換装は予定していません。ノートPCなので、他にアップグレードできる部分もほとんどありません。
小計: 年780.19ユーロ/月64.02ユーロ
なお、交換した旧パーツの売却による回収額は計算に含めていません。
保険
高価なパソコンを長期間使う予定があり、破損や盗難のリスクが高い環境にあるなら、保険への加入は検討する価値があります。私はノートPCの保険には加入していないため、小計は変わりません。
修理費
私のように保険に加入せず、パソコンを壊してしまった場合、修理費用が発生します。自分で修理できる範囲が狭いほど、その費用は高くなります。また、ノートPCのバッテリーのように、多くの保証や保険の対象外となる修理項目もある点に注意しましょう。
私はディスプレイを破損しましたが、自分で交換することができました。費用は85ユーロです。他のパーツを交換する事態にならないことを願いつつ、ここまでとしておきます。
小計: 年822.69ユーロ/月67.56ユーロ
なお、修理にかかった時間や、その経験を記事に書いて得た収入は計算に含めていません。
カスタマーサポート
パソコンのトラブル解決に頻繁に助けを借りるなら、たとえその見返りが友人を夕食に招待することだとしても、それもメンテナンスコストとして合計に加算すべきです。私はカスタマーサポートにお金を払ったことがなく、むしろ友人を助ける側なので、この項目は合計に影響しません。なお、パソコンを良好な状態に保つために費やしている時間は無視しています。
最終集計
私のノートPCのランニングコストは以下のようになりました。
- すべて込み: 年822.69ユーロ/月67.56ユーロ
- 維持費と電気代のみ(本体購入費とネット回線料を除く): 年184.39ユーロ/月15.37ユーロ
繰り返し述べてきたように、この計算にはパソコンを正常に動かし続けるために費やす時間が含まれていません。時間のコストを計算すると、それ自体が複雑な作業になります。
まとめ
パソコンは決して一度きりの投資ではありません!私のように無料や低価格の代替手段を使う傾向のある人間でも、月々のコストは決して無視できません。そしてもう一度強調しますが、時間はお金です。時間のコストまで加味すれば、かなりの金額になるでしょう。そう考えると、Macを買うのも悪くないかもしれませんね。
画像クレジット:Dollar Button via Shutterstock、Laptop via Shutterstock、Power Meter via Shutterstock
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