今すぐ見直そう!PCメンテナンスで避けるべき10のよくあるミス
PCがすべてを自動でこなしてくれる魔法の箱であってほしいと願う一方で、現実には定期的なメンテナンスが必要です。しかし残念ながら、多くの人がPCのメンテナンスにおいて間違ったことをしてしまっています。こうしたミスは、ハードウェアの損傷、セキュリティ侵害、データ損失、無駄な出費、さらにはシステム全体の不安定化につながりかねません。
本来は「やるべき」PCメンテナンスのコツを紹介するのが定番ですが、「やってはいけないこと」を知ることの方がさらに重要かもしれません。ここでは、最もよくある失敗例を取り上げ、それらを回避してPCを新品同様の状態で動かし続けるためのヒントをお届けします。
1. OSやソフトウェアを最新の状態に保たない
コンピューターのソフトウェアを最新の状態に保つことは非常に重要です。特にOS、ブラウザー、およびそのプラグインは、セキュリティ修正のために頻繁に更新されています。未適用のままのWindows、古いバージョンのFirefox、脆弱性を抱えたJavaなどを使い続けていると、あなたのPCは常に危険にさらされています。
ソフトウェアは必ず最新に保ちましょう。Windowsの自動更新を有効にするか、少なくとも更新の通知を受け取る設定にし、ブラウザーも自動更新をオンのままにします。Adobe Reader、Javaなどのプラグイン類も自動更新されるように設定してください。これらの自動更新機能を無効化するのはNGです。PCのセキュリティを守るための仕組みだからです。
2. ほこりを溜めたままにする
時間が経つにつれ、PCのケース内部にはほこりが溜まっていきます。ほこりはファンを詰まらせ、空気の流れを悪化させ、PC内部の温度を上昇させます。ほこりが大量に溜まると冷却不良を引き起こし、CPU温度が限界を超えてシステムクラッシュが発生することもあります。ほこりだらけのPCで負荷の高いゲームをプレイすれば、熱が逃げ場を失い、ハードウェアを損傷する恐れもあるのです。
空気の流れを確保するために、デスクトップPCのケースを時々開けて、圧縮空気スプレー(エアダスター)でほこりを清掃しましょう。ノートパソコンは簡単に開けられる構造ではないため、内部の掃除はやや難易度が高めです。ファンの通気口に圧縮空気を吹き付ければ、ある程度のほこりは除去できますが、本格的な清掃にはケースを開ける必要があります。
3. ファイルをバックアップしない
ハードドライブは、遅かれ早かれ必ず故障します。明日壊れる可能性だってあります。もし明日ハードドライブが死んだら、大切な書類や写真、その他のファイルのバックアップはありますか?それとも、貴重なデータを大量に失うことになるでしょうか?
外付けハードドライブやクラウドストレージへの定期バックアップなど、ファイルを守るためのバックアップ戦略を立てましょう。Windowsには標準でバックアップ機能が備わっており、macOSのTime Machineのような使い方も可能です。
多くの人は、実際にファイルを失うまでバックアップを後回しにします。そんな悲劇の当事者にならないために、今すぐバックアップを始めましょう。
4. 壁のコンセントに直接差し込む
デスクトップPCやノートPCを壁のコンセントに直接差し込んでいませんか?それは避けるべきです。PCはサージプロテクター(雷ガード付きタップ)経由で接続しましょう。多くの電源タップにはサージ保護機能が内蔵されていますが、最安値帯の製品は単なる延長コードであり、サージ保護は一切ありません。購入前に仕様を確認してください。
サージプロテクターがあれば、激しい雷雨の際などに発生する電力サージからPCのハードウェアを守れます。コンセントへの直挿しは、サージによる損傷のリスクを高めます。ノートPC向けのポータブルタイプのサージプロテクターも市販されているので、外出先でも安心です。
5. 必要のないデフラグを行う
Windowsはバックグラウンドで自動的にハードドライブをデフラグするため、ほとんどのユーザーが手動でデフラグツールを開く必要はありません。例外はあります。例えば、大型ゲームをインストールした直後に最高のパフォーマンスを引き出したい場合などは、プレイ前にデフラグしてもよいでしょう。
ただし、基本的に手動デフラグは不要です。特にSSD(ソリッドステートドライブ)では、デフラグはむしろ有害です。SSDは絶対にデフラグしないでください。
6. 複数のウイルス対策ソフトを同時に使う
PCに常駐させるウイルス対策ソフトは1つだけにしましょう。アンチウイルスソフトはOSの深い部分に組み込まれ、プログラムの実行前チェックを行います。2つのソフトが同時にこの処理を行おうとすると、互いに干渉してシステムクラッシュを招くことがあります。互いをマルウェアと誤認したり、相手の動作を妨害したりするケースも報告されています。
バックグラウンドで常駐するウイルス対策ソフトは1本に絞りましょう。セカンドオピニオンが欲しい場合は、常駐せずオンデマンドスキャンのみ行うタイプのソフトを併用するのがおすすめです。
7. レジストリクリーナーや「PCクリーニング」アプリを使う
「一時ファイルを削除してレジストリを整えるだけでPCが速くなる」と謳うプログラムを売り込む業者は後を絶ちません。こうしたツールは、良くても不要、悪ければ有害です。しかも、その多くは料金を請求してきます。
レジストリクリーナーはPCを高速化しません。それどころか、レジストリに損傷を与えてシステム不調を招く可能性すらあります。
深夜のテレビCMやネット上のバナー広告で宣伝されている「PCクリーニング」系アプリも同様に不要です。一時ファイルを削除したいなら、Windows標準のディスククリーンアップや、定番の無料ツールCCleanerを使えば十分です。有料のクリーニングアプリには手を出さないようにしましょう。
8. 通気口を塞いでしまう
PCには適切な冷却が不可欠です。ほこりで通気口が詰まるのを防ぐだけでなく、通気口自体が物理的に塞がれないようにも注意が必要です。タワー型のデスクトップPCなら、背面の通気口が壁に密着していないか確認してください。ノートPCを布団やベッドの上に置くと、通気口が塞がって熱がこもりやすくなります。膝の上に載せる際も、排気口をふさぐ姿勢は避けましょう。常に放熱とエアフローを意識することが大切です。
これは、負荷の高いゲームや重い作業でPCに高負荷をかける際にとくに重要です。ウェブ閲覧程度であればPCが過熱することは少なく、軽い使用中に一時的に通気口が塞がれても即座に問題にはなりませんが、長時間そのままにするのは禁物です。
9. 危険または迷惑なプログラムをインストールする
PCにソフトをインストールするときは、常に警戒心を持ちましょう。ダウンロードする前に、そのプログラムの信頼性を見極めてください。胡散臭いと感じたソフトはインストールしないこと。また、インストール時には、ブラウザーツールバーなどの迷惑なアドウェアが一緒に導入されないよう、オプション設定をよく確認しましょう。危険なファイル形式を把握し、実行の際は慎重に。例えば、ウイルスが仕込まれていることがあるスクリーンセーバーなどは、うかつにダウンロードしないようにしましょう。
10. 消費電力の大きいグラフィックカードを使う
誰もが強力なハードウェアに憧れますが、実際にはほとんどの人にそこまでの性能は必要ありません。家族用のPCを組むときや既存PCをアップグレードするときに、最も電力を食うハイエンドGPUを搭載するのは考えものです。ましてや、SLIやCrossFireで最上位モデルを2枚挿しにするのは論外です。最強クラスのグラフィックカードは、フル稼働していなくても大量の電力を消費します。お買い得だったとしても、ゲームをしないのであれば電気代を増やすだけで、導入する価値はないでしょう。
その他の電力喰いハードウェアにも注意が必要です。例えば、まだ古いCRTモニターを使っているなら、液晶モニターへの買い替えをおすすめします。消費電力が大幅に削減できるうえ、CRT特有のフリッカーによる頭痛や目の疲れも解消できます。
紹介した以外にも、人々が陥りがちなPCメンテナンスの失敗はまだまだあるはずです。あなたが見かけた「やってはいけない習慣」があれば、ぜひコメントで共有してください!
画像クレジット:Serviceman Testing Computer via Shutterstock、versageek on Flickr、Electric Power Bar via Shutterstock、Paul Sullivan on Flickr、foskarulla on Flickr
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