コンピュータのメンテナンス
 Computer >> コンピューター >  >> トラブルシューティング >> コンピュータのメンテナンス

Linux・macOS・Windows対応!壊れたキーボードのキーを再マップする方法

キーボードのキーが壊れたり、文字が入力できなくなったりすると、日常の作業に大きな支障が出ます。ノートパソコンの内蔵キーボードでも外付けキーボードでも、長く使ううちにこうしたトラブルに見舞われる可能性は十分にあります。

壊れたキーボードを直す方法はいくつかありますが、最もシンプルで初心者にも取り組みやすいのは、エアダスターなどでキーの隙間に溜まったホコリやゴミを吹き飛ばす掃除です。

しかし、掃除しても改善しないケースもあります。そんなときの頼れる代替策が、壊れたキーの機能を別のキーに割り当てる「キーリマップ」です。

キーリマップとは?

キーのリマップとは、あるキーの機能を別のキーに割り当てる対処法です。これにより、代替キーを押したときに、壊れたキーと同じ文字や操作が入力できるようになります。

利用できるツールはOSごとに異なり、それぞれ独自の機能を備えながら、基本的なリマップ機能は共通しています。ここでは、3つの主要OS(Linux・macOS・Windows)それぞれのおすすめツールと設定手順を順番に解説します。

Linuxでキーを再マップする方法

Linuxでは、標準ユーティリティでもサードパーティ製ソフトでもキーのリマップが可能です。ここでは、手軽に使えるGUIツール「Key Mapper」を紹介します。

Key Mapperは、キーボードだけでなくマウスやゲームパッドなど、さまざまな入力デバイスのマッピングを変更できる、直感的に操作できるLinux向けツールです。

ダウンロード:Key Mapper(無料)

以下の手順で設定します。

  1. インストール後、ターミナルを開き、sudo key-mapper-gtkと入力してKey Mapperを起動します。パスワードを求められたらrootパスワードを入力してEnterキーを押してください。
  2. Key MapperウィンドウでDevice横のドロップダウンをクリックし、対象となるデバイス(キーボード)を選択します。
  3. 右側ペインのKey欄の「click here」部分をクリックし、リマップしたい壊れたキーを実際に押します。続けて、マッピング列には代わりに使いたいキーを入力します。Linux・macOS・Windows対応!壊れたキーボードのキーを再マップする方法
  4. 左ペインのSaveをクリックし、Applyを押してマッピングを保存・適用します。

リマップが完了すれば、割り当てたキーを押すだけで目的の文字を入力できます。Key Mapperはキーマッピングごとにプリセットを作成してくれるため、システムを再起動しても設定が維持される点も便利です。

後日リマップを解除したい場合は、Key Mapperから該当プリセットを削除するだけで、キーボードを元の状態に戻せます。

macOSでキーを再マップする方法

macOS用のキーマッピングツールは複数ありますが、ここではGUIベースの「Karabiner-Elements」を使った方法を解説します。

Karabiner-ElementsはIntel搭載MacとApple Silicon Macの両方に対応しており、既存のマッピングルールの編集や、独自ルールの作成も自由に行えます。

ダウンロード:Karabiner-Elements(無料)

Karabiner-Elementsでキーをリマップする手順は以下の通りです。

  1. インストール後、Karabiner-Elementsを開き、Simple modificationsタブを選択します。
  2. From keyの下のドロップダウンをクリックして、リマップしたい壊れたキーを選択します。次にTo keyの下のドロップダウンから、代わりに使いたいキーを選びます。
Linux・macOS・Windows対応!壊れたキーボードのキーを再マップする方法

キーの設定を追加すると変更は即座に反映され、代替キーを押すだけで壊れたキーと同じ入力ができるようになります。

リマップ自体は完了しましたが、あと少しやっておきたい設定があります。

  1. Karabiner-ElementsのFunction keysタブを開き、各ファンクションキーに正しいアクションが割り当てられているか確認しましょう。Karabiner-Elementsは一部のファンクションキーのデフォルト動作を変更するため、放置すると操作に混乱が生じることがあります。
  2. リマップはKarabiner-Elementsが起動中の間だけ有効なため、ログイン項目(スタートアップ)に登録して、起動時に自動的に立ち上がるようにしておきましょう。

こうしておけば、PCを起動するたびに手動でアプリを開いて設定を適用し直す必要がなくなります。

Windowsでキーを再マップする方法

Windowsは3つのOSの中で最も手軽にキーリマップができ、対応ソフトも豊富にそろっています。レジストリを書き換えて恒久的にキーバインドを変更するタイプのツールもあれば、レジストリに触れずに一時的に変更するタイプのものもあります。

関連記事:Windowsレジストリとは?

数あるキーマッパーの中でおすすめなのは、システムレジストリを変更しない「AutoHotkey」です。

ダウンロード:AutoHotkey(無料)

AutoHotkeyでキーをリマップする手順は以下の通りです。

  1. インストール後、AutoHotkeyを起動します。バックグラウンドで常駐するタイプのアプリなので、先に進む前にシステムトレイで起動状態を確認しておきましょう。
  2. お好みのテキストエディタで新規ファイルを作成し、「元のキー::割り当て先のキー」という形式でコマンドを記述します。ファイルは「.ahk」拡張子を付けて保存してください。例えば、CapsLockキーをShiftキーとして使いたい場合はCapsLock::Shiftと記述します。Linux・macOS・Windows対応!壊れたキーボードのキーを再マップする方法

AutoHotkeyによるリマップはレジストリを書き換えるものではないため、AutoHotkeyが動作している間しか有効になりません。PCを再起動するたびに手動で起動する必要がありますが、スクリプトをスタートアップフォルダに入れておけば、この手間を省けます。

  1. エクスプローラーで作成した「.ahk」スクリプトファイルをコピーします。
  2. Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、shell:startupと入力します。
  3. 開いたスタートアップフォルダ内で右クリックし、ショートカットの貼り付けを選択します。

スタートアップフォルダにスクリプトのショートカットを置いておけば、PCの起動時に毎回自動的に実行されるようになります。

(代替手段としてMicrosoft PowerToysもありますが、Windows Updateとの相性で不具合が報告されているため、AutoHotkeyの方が信頼性は高いといえます。)

壊れたキーボードへの賢い応急処置

壊れたキーや欠けてしまったキーをリマップすれば、修理や交換までの間も快適に作業を続けられます。

キーマッピングツールは数多く存在しますが、今回紹介したものはどれも操作がシンプルで、必要十分な機能を備えています。キーボードを修理した後は、各ツールの削除機能を使えば、いつでもキーボードをデフォルトの入力状態に戻せるので安心です。

  1. Windows 10でオンスクリーンキーボードを有効・無効にする4つの方法

    この記事では、Windows 10でオンスクリーンキーボードを有効または無効にする方法をご紹介します。オンスクリーンキーボードは「仮想キーボード」「タッチキーボード」とも呼ばれ、物理キーボードが搭載されていないパソコンやタブレット、あるいは物理キーボードが故障した場合や一部のキーが正常に動作しない場合にとても便利な機能です。 以下では、マウスなどのポインティングデバイスを使ってWindows 10でオンスクリーンキーボードを開く方法と、Windowsの起動時(サインイン時)に自動的に表示させる方法、Windows環境の中で有効・無効を切り替える方法を順番に解説します。 ※補足:物理キーボードを

  2. Windows 10でSharpKeysを使ってキーボードを再マッピングする方法【初心者向け完全ガイド】

    Windows 10でキーボードのキーを再配置したいなら、無料で使いやすいアプリケーション「SharpKeys」の利用をおすすめします。SharpKeysはGitHubからダウンロードでき、インストールも数分で完了します。オープンソースアプリケーションとして継続的にアップデートされており、最新バージョンはV3.9です。公式サイトにアクセスして.MSIファイルをダウンロードし、ダブルクリックしてインストールしましょう。インストール後は、このガイドに従って、SharpKeysを効率的に使う方法と、変更を元に戻す方法を確認してください。 SharpKeys for Windows 10 の概要 Sh