「このコマンドを処理するのに十分なクォータがありません」エラーの解決方法|ネットワークフォルダーへのコピー時の対処法5選
ユーザーから寄せられた相談によると、PCからネットワークフォルダーへファイルをコピーしようとした際に、「このコマンドを処理するのに十分なクォータがありません(Not enough quota is available to process this command)」というエラーメッセージが表示されることがあるそうです。多くの場合、このエラーにはエラーコード 0x80070718 が伴い、主な原因はネットワークフォルダーのリソース割り当てに関する問題です。
Windows 11/10/8/7で同じ問題に遭遇しても、慌てる必要はありません。本記事では、短時間で問題を解決できる5つの対処法をわかりやすくご紹介します。
Windowsのディスククォータとは?
Windowsのディスククォータとは、1人のユーザーが使用できるディスク容量に上限を設定できるWindows独自の機能です。特にワークステーション環境で活用されます。この機能により、PCからネットワークフォルダーへファイルをコピーする際に、「このコマンドを処理するのに十分なクォータがありません」というエラーが表示されることがあります。
エラーコード0x80070718が同時に表示される場合もあります。このエラーはWindows 7、Windows 8/8.1、Windows 10で発生することが確認されています。それでは、具体的な解決方法を見ていきましょう。
方法1:バックグラウンドアプリケーションを終了する
PC上で動作しているアプリやプログラムは、システムリソースの大部分を消費しており、クォータもその対象です。そのため、まずは実行中のアプリやプログラムをすべて閉じてから、エラーが解消されるかどうかを確認することをおすすめします。
以下の手順でバックグラウンドアプリを終了してください。
手順1:Ctrl+Shift+EscキーまたはWin+Xキーを押して、タスクマネージャーを開きます。
手順2:「プロセス」タブに移動します。
手順3:不要なプログラムを右クリックし、「タスクの終了」を選択します。
手順4:タスクマネージャーを閉じ、PCを再起動します。その後、エラーが解消されたかどうかを確認してください。解消されない場合は、次の方法を試しましょう。
方法2:ディスク使用量の制限値を変更する
転送しようとしているファイルに対して、ディスク使用量の制限値が低すぎると、このエラーが繰り返し表示されることがあります。
幸いなことに、ディスク使用量の設定を変更してクォータを増やすことが可能です。実際に、制限値を高めに設定することで問題が解決したという報告が多数あります。
以下の手順に従ってください。
手順1:検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネルをクリックします。
手順2:「表示方法」を「小さいアイコン」に変更し、「同期センター」をクリックします。
手順3:「オフラインファイルの管理」をクリックして、オフラインファイルウィンドウを開きます。
手順4:「ディスク使用量」タブをクリックし、「制限の変更」を選択します。
手順5:スライダーをドラッグして増やし、「オフラインファイルで使用できる最大領域」と「一時ファイルで使用できる最大領域」の両方の値を引き上げます。
手順6:「OK」をクリックして変更を保存します。
手順7:オフラインファイルウィンドウで「適用」と「OK」をクリックして閉じます。
手順8:コンピューターを再起動します。
方法3:ページファイルサイズを変更する
仮想メモリ設定のページファイルサイズが小さすぎる場合にも、このエラーが発生することがあります。この問題を解消するには、仮想メモリ設定でページファイルサイズを変更しましょう。
以下の手順に従ってください。
手順1:Windowsキー+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
手順2:テキストボックスに「control panel」と入力し、Enterキーを押します。
手順3:コントロールパネルの表示を「小さいアイコン」に変更します。
手順4:「システム」を見つけてクリックします。
手順5:「システムの詳細設定」をクリックし、「詳細設定」タブに移動します。
手順6:「設定」ボタンをクリックします。
手順7:パフォーマンスオプションウィンドウで「詳細設定」タブを開き、「変更…」をクリックします。
手順8:「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
手順9:「カスタムサイズ」を選択します。「初期サイズ」(下部に表示されている推奨値を入力できます)と「最大サイズ」(初期サイズより大きい値)を入力します。
手順10:「設定」と「OK」をクリックして変更を保存します。
方法4:既定の保存場所を変更する
一部のユーザーからは、ユーザーフォルダーの既定の保存場所がSSD(ソリッドステートドライブ)に設定されていると、ネットワークフォルダーへファイルをコピーする際にこのエラーが表示されるという報告があります。
その場合は、保存場所をPC内のHDD(ハードディスクドライブ)に変更する必要があります。
手順1:Win+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
手順2:ダイアログボックスに「ms-settings:savelocations」と入力し、Enterキーを押すと、既定の保存場所画面が開きます。
手順3:既定の保存場所ウィンドウ内にある各フォルダーの種類に対応したドロップダウンメニューを使用して、保存先のドライブをSSDから従来のHDDに変更します。
手順4:既定の場所を変更した各フォルダーについて、「適用」ボタンをクリックします。
手順5:コンピューターを再起動し、問題が解決したかどうかを確認します。
方法5:Windowsのファイルとフォルダーのトラブルシューティングツールを実行する
PC上のファイルが破損している場合にも、このエラーが発生することがあります。その際は、「ファイルとフォルダーのトラブルシューティングツール」を使って、破損したファイルやフォルダーの修復を試みましょう。
Microsoftは、ごみ箱からのファイル削除や、ファイルのコピー・移動・名前変更・削除などの問題を自動的に診断・修復するためのトラブルシューティングツールを提供しています。ファイルやフォルダーに問題が見つかった場合、このツールが自動的に修復を行ってくれます。
手順1:「ファイルとフォルダーのトラブルシューティングツール」をダウンロードします。
手順2:ダウンロードが完了したら、「winfilefolder.DiagCab」をダブルクリックします。
手順3:トラブルシューティングツールが起動したら、「詳細」をクリックし、「修復を自動的に適用する」にチェックを入れます。
手順4:「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
初回の診断スキャンが完了するまで待ちます。
手順5:次の画面で、「その他 / わからない」にチェックを入れます。
手順6:再度「次へ」をクリックします。
手順7:修復プロセスが完了するまで待ち、その後コンピューターを再起動して、エラーが解消されているかどうかを確認します。
まとめ
以上の5つの解決策は、これまでに多くのユーザーが「このコマンドを処理するのに十分なクォータがありません」エラーを解消するために役立った方法です。状況に応じて最適な方法を選び、順番に試してみてください。まずはバックグラウンドアプリの終了やディスク使用量制限の変更といった簡単な対策から始めるのがおすすめです。
Brian Peng(ブライアン・ペン)
Brian Pengは、13年以上のIT経験を持つPC技術者兼ネットワークエンジニアです。長年にわたりIT業界で活動し、さまざまな企業にITサポートやネットワークサービスの支援を提供してきました。現在までに、パソコン、ゲーム、モバイル関連の記事を1000本以上執筆しています。
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