Windows 7/10でRAMを増やす方法|メモリ解放から物理増設まで徹底解説
RAM(ランダムアクセスメモリ)は、パソコンの短期記憶データを一時的に保存するためのハードウェアです。作業中のデータやマシンコードを格納し、システムが高速に読み書きできるようにしています。RAM容量が大きいほど、パフォーマンスを落とすことなく多くのプログラムを同時に実行できます。反対にRAMが不足すると、プログラムの処理速度が低下し、パソコン全体がもっさりと重くなってしまいます。快適な動作環境を維持するには、Windows 10のメモリを増やす対策が欠かせません。「自分のPCのRAMを増やしたいけれど、どうすればいいの?」とお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。RAMの基礎知識から確認方法、そしてWindows 7/10でRAMを増やす具体的な方法まで、すべてをわかりやすく解説します。最後まで読めば、利用可能な物理メモリを確実に増やすヒントが得られますよ。

Windows 7/10でRAMを増やす方法
メモリ増加の具体的な手順に入る前に、まずは「自分のPCにはどれくらいのRAMが必要か」を把握しておきましょう。以下の目安を参考にしてください。
- ネット閲覧やワープロ程度の軽い作業:4GB程度で十分
- マルチタスクや快適な総合パフォーマンス:8GBがおすすめ
- 負荷の高いアプリやゲームを快適に動かしたい場合:最低16GBが必要
- 教育機関・企業向けなど業務用途のPC:最大128GBまで対応可能
- 重いソフトを常時扱うプロ用PC:192GB程度が目安
なぜRAMを増やす必要があるのか?
RAMの増やし方だけでなく、「なぜ増やす必要があるのか」も理解しておくことが大切です。多くの場合、空きメモリが枯渇してPCの動作が遅くなることが原因です。ただし、メモリ不足以外にもシステムのパフォーマンスを低下させる要因があります。
- 頻繁な電源サージによる部品の劣化
- システムソフトウェアからのメモリリーク
- 不良メモリチップやハードディスクの不良セクタ
- ウイルスやマルウェアによるシステムリソースの圧迫
- 起動時に立ち上がるアプリが多すぎること
経年劣化そのものは防げませんが、RAMを増やすことでPCを快適な状態へと回復させることは十分可能です。
物理メモリを実質的に増やすには、まず使用しているRAMの量を減らすのが近道です。複数の方法がありますので、順番に紹介していきます。それでも改善しない場合は、物理的にメモリを増設するという選択肢もあります。それでは、最初の方法から見ていきましょう。
RAMを増やす前に行うべき準備
ステップ1:現在のRAMを確認する
まずは現状把握が重要です。どれだけメモリが使われているかを、以下の手順で簡単にチェックできます。
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。
- 上部の「パフォーマンス」タブを選択し、「メモリ」をクリックします。

- 「使用中」と「利用可能」の数値を確認しましょう。

ステップ2:必要なRAM容量を確認する
現在のRAMがわかったら、次は「どれだけのメモリが必要か」をパフォーマンスモニターで確認します。
- Windowsキーを押して「perfmon」(パフォーマンスモニター)と入力し、開くをクリックします。

- 左側パネルの「監視ツール」配下にある「パフォーマンスモニター」をクリックします。

- 上部の緑色の「+」ボタンをクリックします。

- 一覧から「Paging File」を選択し、「追加>>」ボタンを押します。
- 「OK」をクリックします。

- グラフを見て、必要なRAMの量を分析します。Usage Peak(ピーク使用量)を示す緑色のラインが上限に張り付いている場合は、メモリ増強が必要なサインです。

通常の操作であれば4GBの追加で十分ですが、マルチタスクを多用するなら8GBの増設を検討するとよいでしょう。
ここからは、Windows 10で利用可能な物理メモリを増やす具体的な方法を紹介します。
方法1:PCを再起動する
現状のRAMと必要な容量が確認できたら、まず試したいのがシンプルながら効果てきめんなPCの再起動です。再起動するとRAMの内容がクリアされ、バックグラウンドで動いていたプロセスがすべてリセットされます。その結果、メモリに空きが生まれます。
頻繁にPCを使う方は、定期的な再起動を習慣にするのがおすすめです。シャットダウンメニュー以外にも再起動の方法はいくつかあるので、状況に合わせて活用してみてください。

方法2:メモリを大量消費しているプロセスを終了させる
再起動後も一部のプロセスがシステムリソースを使い続けることがあります。そんなときは、タスクマネージャーで該当プロセスを手動で終了させましょう。
不要なプロセスを見つけて終了することで、RAMに新たな空きを作れます。CPUやメモリの使用率が高い項目を優先的に確認するのがコツです。

方法3:スタートアッププログラムを整理する
タスクマネージャーでの対応だけでは不十分な場合もあります。PCの電源を入れるたびに自動起動するスタートアップアプリが、知らず知らずのうちにRAMを消費しているケースは非常に多いです。
使わないスタートアッププログラムを無効化すれば、起動時間の短縮とメモリ空き容量の確保という二重のメリットが得られます。無効化が完了したら、解放されたメモリ領域を有効活用できます。

方法4:アプリを最新版に更新する
アプリの更新はシステム性能の向上だけでなく、メモリの無駄遣い防止にも役立ちます。アプリには「メモリリーク」と呼ばれる問題が起こることがあり、これはプログラムが使用済みのRAMをシステムに返さないことで発生します。最新アップデートを適用すれば、こうしたメモリリークの修正や軽量化が期待できます。Microsoft Storeからアプリを更新する手順は以下の通りです。
- Windowsキーを押して「Microsoft Store」と入力し、開くをクリックします。

- 「ライブラリ」オプションをクリックします。

- 更新がある場合は「すべて更新」をクリックします。

方法5:マルウェアスキャンを実行する
リソースを勝手に消費している犯人がマルウェアである可能性もあります。システムがマルウェアに感染していないか、定期的にウイルススキャンを実行してチェックしておきましょう。

万が一感染が見つかった場合は、信頼できるセキュリティソフトで速やかに駆除してください。放置するとメモリだけでなく個人情報にも被害が及ぶ恐れがあります。
方法6:デバイスドライバーを更新する
破損したドライバーファイルやドライバー間の競合は、メモリリークや過剰なRAM消費を引き起こす原因になります。定期的にデバイスマネージャーで各ドライバーの状態を確認し、警告アイコン(黄色のビックリマーク)が表示されていないかチェックしましょう。問題のあるドライバーが見つかったら、ひとつずつ更新していきます。

方法7:メモリキャッシュをクリアする
RAMが急速に埋まっていくもう一つの原因がメモリキャッシュです。アプリケーションを閉じても、正しく終了しきれなかったプログラムがRAMを占有し続けることがあります。キャッシュが溜まるとシステム全体のパフォーマンスにも影響するため、定期的にクリアすることが大切です。
ブラウザキャッシュ、一時ファイル、DNSキャッシュなど、種類ごとの削除方法を組み合わせるとより効果的です。

方法8:視覚効果を減らす
アニメーションや透明効果などの視覚効果は、メモリに余裕があるPCなら魅力的ですが、低スペック環境では大きな負担になります。視覚効果を最小限に抑えて、パフォーマンスを優先させましょう。
- Windows + Eキーを同時に押してエクスプローラーを開きます。
- 「PC」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- 右側パネルから「システムの詳細設定」を選択します。

- 「詳細設定」タブ内の「設定…」ボタン(パフォーマンス欄)をクリックします。

- 「視覚効果」タブで「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

方法9:仮想メモリを調整する
Windows 10のメモリを増やす手段として、仮想メモリ(ページファイル)の調整も有効です。物理メモリが足りないときにストレージの一部をメモリ代わりとして使う仕組みで、適切に設定すればPCのパフォーマンス向上につながります。初期サイズと最大サイズを手動で設定したり、システム管理に任せたりと、使い方に合わせて最適化してみてください。

方法10:シャットダウン時にページファイルをクリアする
システムやアプリを終了しても、ハードディスク上のページファイルまでは自動的に消去されません。ページファイルとは、RAMが満杯のときに代用される「疑似メモリ」のことです。次回の使用時に十分な空き容量を確保するためにも、シャットダウン時にページファイルを自動クリアするよう設定しておきましょう。
注意:レジストリ編集の際にミスがあった場合に備え、必ず事前にレジストリのバックアップを取ってください。
- 検索メニューに「regedit」と入力し、開くをクリックしてレジストリエディターを起動します。

- レジストリエディターで以下のパスへ移動します。
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management

- ClearPageFileAtShutdownキーをダブルクリックします。

- 値のデータを1に変更し、「OK」をクリックします。

方法11:物理的にRAMを増設する
ここまでの方法をすべて試しても物理メモリ不足が解消されないなら、システムが本格的なメモリ増設を求めている証拠です。既存のRAMを節約するアプローチでは限界があるため、新しいメモリを搭載しましょう。
増設は、メモリスティックを本体に物理的に取り付ける作業です。取扱説明書やメーカー公式サイトの情報を参考にするか、自信がなければ専門業者に依頼するのも安全な選択肢です。自分で行う場合は、以下の手順(ノートパソコンの場合)に従ってください。
注意:以下の手順はノートパソコンでの作業例です。
- RAMコンパートメントのプラスチックカバーを外します。2つのメモリスロットが現れ、空いている方または両方に増設できます。

- 既存のRAMモジュールを取り外す場合は、両側の留め具(クリップ)を外側に倒します。
- 新しいRAMモジュールを45度の角度でスロットに差し込み、カチッと音がするまで倒し込んで固定します。
- 最後にPCを組み立て直し、BIOSを起動して、挿入したRAMがシステムに認識されているか確認します。
以上が、PCのメモリを増やす完全ガイドです。
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この記事が、RAMの必要性の理解とWindows 7/10でRAMを増やす方法の実践に役立ち、十分なメモリ空き容量を確保できたなら幸いです。どの方法が一番効果的だったか、ぜひ感想をお聞かせください。ご質問やご意見があれば、下のコメント欄でお気軽にお寄せください。
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