Googleソフトウェアレポーターツールを無効にする4つの方法【Windows 10対応】
Statcounterによると、Chromeは2021年11月時点で世界市場シェア約60%以上を誇る最も人気のあるWebブラウザです。豊富な機能と使いやすさが人気の理由ですが、一方でChromeはメモリ消費量が多いアプリケーションとしても知られています。実は、メモリを大量消費するのはWebブラウザ本体だけではありません。Chromeに同梱されている「Googleソフトウェアレポーターツール(Google Software Reporter Tool)」も、CPUやディスクに異常な負荷をかけ、PCの動作を大幅に遅くする原因となることがあります。
このツールは本来、Google Chromeを最新の状態に保ち、自動的にセキュリティパッチを適用するためのものです。しかし、動作が重くなるなどの問題がある場合は、無効化を検討してもよいでしょう。本記事では、Windows 10でGoogleソフトウェアレポーターツールを無効にする方法を詳しく解説します。

Googleソフトウェアレポーターツールとは
名前の通り、ソフトウェアレポーターツールは「報告」を目的としたツールです。Chromeクリーンアップツールの一部であり、競合するソフトウェアの検出・削除を担当しています。
- このツールは定期的(週1回)、PC内のプログラムやサードパーティ製拡張機能のうち、ブラウザのパフォーマンスに干渉する可能性があるものをスキャンします。
- スキャン結果の詳細なレポートをGoogle Chromeへ送信します。
- 干渉するプログラムだけでなく、アプリケーションのクラッシュ、マルウェア、予期しない広告、スタートページや新しいタブへのユーザーまたは拡張機能による変更など、閲覧体験を妨げるあらゆる事象のログも記録・送信されます。
- これらのレポートは有害なプログラムについてユーザーに警告するために使われ、悪意あるプログラムをユーザー自身が削除できるようになります。
なぜ無効化すべきなのか?
このレポーターツールはPCの安全を保つのに役立ちますが、以下のような懸念から無効化を選ぶユーザーも少なくありません。
- Google Chromeの健全性維持には有効ですが、スキャン実行中にCPUやディスクの使用率が急激に高まることがあります。
- スキャン中はPCの動作が遅くなり、他のアプリケーションがほとんど使えなくなる場合もあります。
- プライバシーへの懸念も無効化の理由の一つです。Googleの公式ドキュメントでは「PC上のChromeフォルダのみをスキャンし、ネットワークには接続しない」とされていますが、個人情報の共有を望まないのであれば、無効化しておくのが安心です。
- ツールが突然停止した際にエラーメッセージが表示されることも知られています。
注意:残念ながら、このツールはChromeアプリケーションの一部であるため単体ではアンインストールできません。ただし、バックグラウンドでの起動を無効化・ブロックすることは可能です。
Googleソフトウェアレポーターツールが貴重なPCリソースを占有するのを防ぐ方法は複数あります。以下のいずれかの方法をお試しください。
注意:Windows PC上でソフトウェアレポーターツールをブロック・無効化すると、悪意あるプログラムが閲覧体験を妨害しやすくなります。サードパーティ製ウイルス対策ソフトやWindows Defenderを使って、定期的にウイルス・マルウェアスキャンを実施することをおすすめします。また、インストールする拡張機能やインターネットからダウンロードするファイルには常に注意を払いましょう。
方法1:Google Chromeブラウザから無効化する
最も簡単な方法は、ブラウザ自体の設定から無効化することです。最新版のGoogle Chromeにはレポートツールを無効にするオプションが追加されており、プライバシーと情報共有を自分でコントロールできます。
- Google Chromeを開き、右上隅にある縦3点アイコンをクリックします。
- 表示されたメニューから[設定]を選択します。

- 左側のペインで[詳細設定]カテゴリをクリックし、[リセットとクリーンアップ]を選択します。

- [パソコンのクリーンアップ]オプションをクリックします。

- ハイライト表示された「クリーンアップ中に見つかった有害なソフトウェア、システム設定、プロセスの詳細をGoogleにレポートする」というチェックボックスのチェックを外します。

また、リソースの過剰消費を防ぐため、Chromeのバックグラウンド動作も無効にしておきましょう。手順は以下の通りです。
- [詳細設定]セクションに移動し、[システム]をクリックします。

- 「Google Chromeが閉じているときもバックグラウンド アプリの実行を続ける」のトグルスイッチをオフにします。

方法2:継承されたアクセス許可を削除する
Googleソフトウェアレポーターツールによる高いCPU使用率を恒久的に防ぐ方法として、すべてのアクセス許可を取り消すやり方があります。必要なアクセス権限がなければ、そもそもツールは起動できず、情報を共有することもできません。
- エクスプローラーを開き、以下のパスに移動します。
C:\Users\Admin\AppData\Local\Google\Chrome\User Data
注意:「Admin」の部分はご自身のPCのユーザー名に置き換えてください。
- SwReporterフォルダを右クリックし、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。

- [セキュリティ]タブに移動し、[詳細設定]ボタンをクリックします。

- ハイライト表示されている[継承の無効化]ボタンをクリックします。

- [継承のブロック]ポップアップで、「このオブジェクトから継承されたアクセス許可をすべて削除する」を選択します。

- 最後に[適用]>[OK]をクリックして変更を保存します。
操作が正しく行われ成功していれば、[アクセス許可エントリ]欄に次のメッセージが表示されます。
「このオブジェクトにアクセスするためのアクセス許可を持っているグループまたはユーザーはありません。ただし、このオブジェクトの所有者はアクセス許可を割り当てることができます。」

- Windows PCを再起動すると、レポーターツールは起動しなくなり、CPU使用率の問題も解消されます。
方法3:不正なレポーターツールを削除する
ステップ1:デジタル署名を確認する
タスクマネージャー上でsoftware_reporter_tool.exeプロセスが動作し続け、大量のCPUメモリを消費している場合は、そのツールが正規品かマルウェア/ウイルスかを確認する必要があります。これはデジタル署名を検証することで簡単に判別できます。
- Windows + Eキーを同時に押してエクスプローラーを開きます。
- エクスプローラーで以下のパスに移動します。
C:\Users\Admin\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\SwReporter
注意:「Admin」の部分はご自身のPCのユーザー名に置き換えてください。
- PCにインストールされている現在のGoogle Chromeのバージョンを示すフォルダ(例:94.273.200)を開きます。

- software_reporter_toolファイルを右クリックし、[プロパティ]を選択します。

- software_reporter_toolのプロパティウィンドウで、[デジタル署名]タブに切り替えます。

- [署名者名:]の下にあるGoogle LLCを選択し、[詳細]ボタンをクリックして署名の詳細を表示します。

- ここで、[名前:]がGoogle LLCと表示されていることを確認します。

署名者情報の名前がGoogle LLCではない場合は、異常なCPU使用率の原因がマルウェアにある可能性が高いため、次の方法に従ってツールを削除してください。
ステップ2:未認証のレポーターツールを削除する
アプリケーションがシステムリソースを使うのを止めるにはどうすればよいのでしょうか?答えはシンプルで、アプリケーション自体を削除することです。software_reporter_toolプロセスの実行ファイルを削除すれば、そもそも起動されることはありません。ただし、.exeファイルの削除は一時的な対処法に過ぎません。Chromeを更新するたびにアプリケーションフォルダとその内容が復元され、次回のChromeアップデート時にツールは自動的に再有効化されるからです。
- 先ほどと同様に、software_reporter_toolファイルが保存されているディレクトリに移動します。
C:\Users\Admin\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\SwReporter\94.273.200
- software_reporter_toolファイルを右クリックし、下図のように[削除]を選択します。

方法4:レジストリエディタから無効化する
PC上のソフトウェアレポーターツールを恒久的に無効化するもう一つの方法が、Windowsレジストリの編集です。ただし、操作ミスはさまざまな不具合を引き起こす可能性があるため、以下の手順は慎重に進めてください。
- Windows + Rキーを同時に押して[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスを起動します。
- regeditと入力し、Enterキーを押してレジストリエディタを開きます。

- 表示されるユーザーアカウント制御のポップアップで[はい]をクリックします。
- 以下のパスに移動します。
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome

注意:これらのサブフォルダが存在しない場合は、手順6と7を実行して自分で作成する必要があります。すでにフォルダがある場合は手順8に進んでください。

- Policiesフォルダを右クリックし、[新規]>[キー]を選択します。キー名をGoogleに変更します。

- 新しく作成したGoogleフォルダを右クリックし、[新規]>[キー]を選択します。キー名をChromeに変更します。

- Chromeフォルダ内の右ペインの空きスペースを右クリックし、[新規]>[DWORD (32ビット) 値]をクリックします。

- [値の名前]にChromeCleanupEnabledと入力します。それをダブルクリックし、[値のデータ]を0に設定して[OK]をクリックします。

ChromeCleanupEnabledを0に設定すると、Chromeクリーンアップツールの起動が無効になります。
- 手順8と同じ要領で、Chromeフォルダにもう一つDWORD (32ビット) 値を作成します。
- 名前をChromeCleanupReportingEnabledとし、ハイライト表示されているように[値のデータ]を0に設定します。

ChromeCleanupReportingEnabledを0に設定すると、情報のレポート機能が無効になります。
- PCを再起動すると、これらの新しいレジストリエントリが有効になります。
プロのヒント:悪意あるアプリを削除する方法
- Revo UninstallerやIObit Uninstallerなどの専用プログラムを使えば、悪意あるプログラムの痕跡を完全に除去できます。
- アンインストール中に問題が発生する場合は、代わりにWindowsの「プログラムのインストールとアンインストールのトラブルシューティングツール」を実行してください。

注意:Google Chromeを再インストールする際は、必ずGoogle公式サイトからインストールファイルをダウンロードしてください。
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本記事が、お使いのシステムでGoogleソフトウェアレポーターツールを無効化する際の参考になれば幸いです。どの方法がうまくいったか、ぜひ教えてください。また、この記事に関するご質問やご提案があれば、コメント欄でお気軽にお寄せください。
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