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CPUファンが回転しないときの対処法8選|原因から修理・交換まで徹底解説

CPUファンが回転しないというトラブルは、パソコンの修理担当者が日常的に受ける相談の中でも、最も多いものの一つです。症状自体はシンプルに見えますが、原因は多岐にわたり、解決策も一筋縄ではいきません。

ノートパソコンのCPUファンは通常3Vまたは5Vで駆動しますが、デスクトップパソコンの場合は電源ユニット(PSU)からの12Vで駆動されます。ファンヘッダーとは、マザーボード上にありファンを接続するポートのことです。多くのファンには3本のワイヤ(ピン)があり、1本目は電源供給用(赤)、2本目はニュートラル(黒)、3本目はファン速度制御用(緑または黄)です。BIOSは段階的な仕組みでCPUファンに電力を供給しており、デバイスの温度がしきい値を超えると、通常ファンが作動します。温度やCPU負荷が上がるにつれてファン速度も上昇し、専用ソフトウェアで制御することも可能です。

なぜ冷却が重要なのか?

パソコンを過熱させることなく最高のパフォーマンスで動作させるためには、冷却が不可欠です。これは通気装置、クーラント、そして最も一般的なのが冷却ファンによって実現されています。だからこそ、ファンが回らなくなった場合は早急な対応が必要です。

パソコンにおける冷却ファンには、PSUファン、CPUファン、ケースファン、GPUファンなどがあります。CPUファンが停止するとマシンが過熱し、BSOD(ブルースクリーン)が発生したという報告もユーザーから寄せられています。サーマルモニタリングシステムにより、マシンは自動的にシャットダウンします。また、起動プロセス中にファンエラーが検出されると、しばらくの間電源が入らなくなることもあります。この記事ではこの問題について解説し、「CPUファンが回らない」場合の基本的な対処法をご紹介します。

CPUファンが回っていないか確認すべきサイン

プロセッサーに取り付けられたCPUファンは、過熱による損傷を防ぐためにCPUを冷やす役割を担っています。パソコンの電源を入れた瞬間、ファンの駆動音が聞こえるはずです。CPUファンの故障は、デスクトップ・ノートパソコン問わず起こりうるよくある問題です。

以下のような症状が一つでも当てはまる場合、CPUファンの不具合が原因である可能性があります。

  • パソコンが頻繁に突然シャットダウンする – シャットダウン後、電源ボタンを押して再起動しない限り起動しない場合は、ファンの問題かもしれません。
  • パソコンが起動できなくなった – パソコンが起動しない場合、CPUファンが回っていない可能性があります。このまま放置するとマザーボードが損傷することもあります。
  • 起動ロゴが表示されない – 電源を入れても起動ロゴが表示されず、CPUファンの音もしない場合は要注意です。
  • パソコンが過熱している – パソコンをしばらく使用して高温になり、ファンが作動するはずのタイミングでファンの回転音が聞こえない場合は、故障しています。
  • CPUファンが作動しない – 電源を入れてもCPUファンが回転しない状態です。

ハードウェアとソフトウェアが正常に動作しているかを確認できる診断ツールをインストールすれば、CPUファンが機能していない場合に通知を受け取ることもできます。

CPUファンが回らないとどんな危険があるのか?

CPUファンが停止すると、次のようなさまざまな問題が発生する可能性があります。

1.パソコンが頻繁に突然シャットダウンする – 警告なしにシャットダウンが繰り返され、デバイスの誤作動やデータ損失につながります。たとえば、作業中に突然フリーズするとデータを保存する余裕がなく、再起動時には保存していなかったデータはすべて失われてしまいます。

2.CPUファンが完全に停止する – この状態が続くと、CPUやマザーボードが損傷し、最悪の場合パソコンが起動できなくなります。

CPUファンが回らない主な原因

この問題は、以下のようなさまざまな要因で発生します。

1. BIOSの問題

ATXマザーボードには、BIOS設定画面でCPUファンの温度と回転数を監視する機能があります。そのため、ケースを開けて物理的に確認する必要はなく、起動時にBIOS設定に入ってチェックできます。

しかし、BIOSがCPUの速度や温度を正しく検出できないことがあり、その結果「CPUファンが止まっている」と誤認してしまうことがあります。この問題の主な原因は以下の通りです。

  • CPUファンの電源ケーブルの接続ミス: たとえば、CPUファンをマザーボードのケースファン用コネクタに接続すると、BIOSが監視できず「動作不良」と判定されます。
  • 接触不良: CPUファンの電源ケーブルがマザーボードと正しく接触していないと、BIOSはCPUファンが動いていないと報告します。
  • CPUファン自体の設計不良: ファン自体の品質や設計に問題があり、それが故障の原因になっているケースもあります。

2. CPUファンの取り付け不良

CPUはマザーボードに、CPUファンはCPUの上に取り付けられます。CPUファンが正しく取り付けられていないと、正常に動作しません。

3. CPUファンへのホコリの蓄積

長期間使用したパソコン内部には大量のホコリが溜まります。CPUファンにホコリが大量に付着すると、冷却性能が低下し、最悪の場合ファンが故障します。正常な動作を維持するためには、定期的な清掃が欠かせません。

4. CPUファンのベアリングの固着

CPUファンが止まる原因として、長期間の使用によるベアリングの摩耗・固着が考えられます。これは多くのユーザーに共通する問題で、1〜2年ごとに発生することが多いです。

5. CPUファン自体の故障

CPUファンは消耗品であり、過度な使用により寿命が来ると壊れます。ファンが破損すると回転しなくなります。

冷却はパソコンにとって極めて重要なので、「CPUファンが回らない」問題に気づいたら、すぐに対処しましょう。

CPUファンが回転しないときの直し方

方法1: パソコンを再起動する

CPUファンはトルクが小さいため、指や異物が触れるだけで停止することがあります。ホコリを除去した後も、焼損を防ぐためにファンが自動的に停止している場合があります。この場合は、まずデバイスを再起動してみましょう。

方法2: ファン羽根に絡んだ配線を取り除く

CPUファンはトルクが小さいため、ファンモーターにつながる配線が羽根の回転を妨げることがあります。ファンを取り外し、羽根に配線などが挟まっていないか確認してください。配線が羽根に引っかかるのを防ぐには、エポキシ接着剤などで配線を側面に固定しておくとよいでしょう。

方法3: エアダスターでファンのホコリを吹き飛ばす

ファンは常にホコリの影響を受けます。トルクが小さいファンの場合、ホコリの蓄積が羽根に当たって回転を妨げることがあります。分解して掃除してもよいですが、やり方がわからない場合は、エアダスター(圧縮空気スプレー)を使ってファンの隙間から吹き付けましょう。

注意: 清掃中にファンが高速回転(RPMが高くなりすぎる)すると破損する恐れがあるので、羽根を押さえるなどして回転を抑えてください。

方法4: マザーボードを交換する

マザーボードがファントラブルの原因かどうかを確実に判断する唯一の方法は、正常に動作するCPUファンを使ってテストすることです。それでも回らない場合は、マザーボードの交換が必要です。

電気に関する基礎知識がある方は、CPUファンの電圧出力がノートパソコンなら3〜5V、デスクトップなら12Vの範囲内かどうかも確認してください。電圧がゼロまたは最低必要電圧未満では、ファンを駆動できません。この場合もマザーボードの交換が必要になることがあります。

新しいマザーボードを選ぶ際は、電源ユニットやその他のパーツとの互換性を必ず確認してください。互換性がないと、これらすべてを買い替えることになり、さらに費用がかかります。

方法5: 電源ユニット(PSU)を交換する

すべてのケースでマザーボードの交換が現実的とは限りません。ノートパソコンの場合、PSUはマザーボードに内蔵されているため、マザーボードを交換すれば問題は解決します。一方、デスクトップパソコンの場合、5Vまたは12Vの電源供給がないとファンは動きません。そのため、電源ユニットの交換が必要になります。

ビープ音が鳴る、複数の機器(モニター、ファン、キーボード、マウスなど)が同時に動かなくなる、電源がついてもすぐに落ちる、といった症状がある場合はPSUの交換を検討してください。

注意: 新しいPSUは、現在使っているものと同じ種類の電源コネクタを備えている必要があります。そうでなければ、パソコンのすべてのパーツと接続できません。

方法6: 新しいファンに交換する

別のパソコンでファンを試しても回らない場合は、新しいものに交換しましょう。購入前に疑問を残さないためにも、ファンの端子に必要な電源が供給されていることを再度確認してください。

方法7: BIOSをリセットする

ファンへの電力供給はBIOSが管理しています。BIOSをリセットすれば、誤った設定が解除され、ファンが復旧することがあります。

BIOSのリセット方法がわからない場合は、以下の手順に従ってください。

1. パソコンの電源を切ります

2. 電源ボタンを押し、すぐにF2キーを押してBIOS設定画面を開きます。

3. F9キーを押して、BIOSを初期設定に戻します。

4. EscまたはF10キーで「Save and Exit(保存して終了)」を選択し、Enterキーを押してパソコンを再起動します。

5. ファンが正常に動作するか確認します。

方法8: ベアリングに注油する

ベアリングは潤滑油が不足すると摩擦が大きくなり、ファンが停止することがあります。この場合は、マシンオイルで注油すれば復活させられる可能性があります。

CPUファンの上部カバーを外し、ファンの軸部分にマシンオイルを1〜2滴垂らしてください。これで回転効率が改善されるはずです。

CPUファンが動かないときのトラブルシューティング方法

ファンをテストするには、別のファンヘッダー(マザーボード上のファン接続端子)に接続してみてください。そこで回れば、マザーボードまたは電源ユニットに問題がある可能性が高いです。

また、信頼できるメーカーのファンを試してみてください。それで動作するなら、問題は元のファンにあると考えられます。

テスター(マルチメーター)をお持ちなら、赤と黒の端子間の電圧を測定してみましょう。3〜5Vまたは12Vになっていない場合は、マザーボードまたは電源に回路の不具合があります。

さらに、ほとんどのパソコンには診断ツールが搭載されています。以下の手順でCPUファンをチェックできます。

1. 電源ボタンを押してパソコンを起動し、すぐにF12キーを押してシステムのブートオプションを開きます。

2. ブートメニュー画面からDiagnostics(診断)を選択します。

3. PSA+ウィンドウが表示され、検出されたすべてのデバイスが一覧表示されます。診断プログラムが各デバイスのチェックを開始します。

4. テスト終了後、「メモリテストを続行しますか?」というメッセージが表示されたら、いいえ(No)を選択します。

5. 次に32ビット診断が起動するので、カスタムテストを選択します。

6. デバイスとしてファンを指定してテストを実行します。完了すると結果が表示されます。

Fan – The [Processor Fan] failed to answer correctly(プロセッサーファンが正しく応答しませんでした)」といったエラーメッセージが表示された場合は、ファンが故障しているため、新しいものへの交換が必要です。

適切なCPUファンの選び方

「CPUファンの接触不良」問題の多くは、ファン自体に起因しています。品質の低さや破損が原因でファンが停止してしまうのです。こうしたトラブルを防ぐには、パソコンに適した信頼性の高いCPUファンを購入することが大切です。

現在、ADATA、Intel、Corsair、DEEPCOOL、COOLERMASTERなど、有名なCPUファンメーカーが多数存在します。これらのブランドなら、保証付きの信頼できる製品を入手できます。

不適合なファンを買わないためには、まずマザーボード上のCPUの仕様を確認しましょう。

CPUファンを選ぶ際に最も重要なポイントの一つが、放熱性能です。放熱性の高いファンはCPUの過熱を防ぎ、パソコンの突然のシャットダウンや部品の損傷を回避できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. Windows 10でBIOSをデフォルトに戻す方法がわかりません。

Windows 10でBIOSをリセットする手順は以下の通りです。

1. 「スタート」→「電源」を開き、Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックします。

2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」の順に進み、「再起動」をクリックすると、BIOS設定画面が表示されます。

または、通常どおり再起動し、起動画面で対応するキーを押してBIOS設定に入ることもできます。メーカーごとにホットキーが異なり、F12、Del、Esc、F8、F2などが使われています。

1. BIOS設定画面で、キーボードの矢印キーを使って「BIOS Setup Defaults(BIOS初期設定)」の項目を探します。BIOSのタブのいずれかにあります。

2. 「Load Setup Defaults(初期値を読み込む)」を見つけたら選択し、Enterキーを押してWindows 10のBIOSを出荷時のデフォルト設定に戻します。

3. 最後にF10キーを押してBIOSを保存・終了します。パソコンは自動的に再起動します。

注意: Windows 10でBIOSをリセットする方法としては、このほかにマザーボードのジャンパーピンをリセットする方法や、CMOSバッテリーを一度取り外してから挿し直す方法もあります。

Q2. BIOSとは何ですか?

BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンを起動するために使われるファームウェア(コンピュータープログラム)の一種です。デバイスのマイクロプロセッサーが、電源投入後にシステムを立ち上げる際に使用します。パソコンが起動するためには、必ずBIOSが必要です。

まとめ

CPUファンが回らない問題は、デバイスに一連の誤作動やエラーを引き起こす厄介なトラブルです。そのため、早期に原因を特定し、適切に対処することが重要です。

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このガイドがお役に立てば幸いです。CPUファンが回転しない問題を無事に解決できましたでしょうか。作業中に行き詰まった場合は、コメント欄からお気軽にご質問ください。サポートいたします。

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