Windows 10にFFmpegをインストールする方法|初心者向けステップバイステップ完全ガイド
パソコンにある動画から音声ファイルだけを取り出したいと思ったことはありませんか?あるいは、動画の形式を別の形式に変換したい、特定のサイズに圧縮したい、解像度を変更して再生したい——こうした音声・動画に関するさまざまな操作は、FFmpegというシンプルなコマンドラインツールを使えばすべて実現できます。
ただし、FFmpegは「使うのは簡単だが、インストールがやや面倒」なのが難点です。この記事では、そんなFFmpegをWindows 10のPCにインストールする手順を、初心者の方でも迷わないようステップごとにわかりやすく解説します。

FFmpegとは?
インストール手順に入る前に、まずFFmpegがどのようなツールで、どんな場面で役立つのかを簡単に確認しておきましょう。
FFmpegは「Fast Forward Moving Picture Experts Group」の略称です。さまざまなOSで利用できる、非常に人気の高いオープンソースのマルチメディアプロジェクトであり、古いフォーマットも含め、あらゆる音声・動画形式に対して多彩な操作を行うことができます。複数のソフトウェアスイートとライブラリで構成されており、高度な映像・音声編集にも対応しています。
そのパワフルさゆえに、VLCメディアプレイヤーなどの人気アプリケーションに組み込まれているほか、多くのオンライン動画変換サービスの中核として、さらにはYouTubeやiTunesといったストリーミングプラットフォームでも活用されています。
このツールでできる主な操作は以下のとおりです。
- エンコード(encoding)
- デコード(decoding)
- トランスコード(transcoding)
- フォーマット変換
- マルチプレックス(mux)
- デマルチプレックス(demux)
- ストリーミング配信
- フィルタ処理
- 音声・動画の抽出
- トリミング
- スケーリング(リサイズ)
- 結合(concatenate)など
また、コマンドラインツールであるため、Windowsのコマンドプロンプトからシンプルな1行コマンドで操作できるのも大きな魅力です。これらのコマンドはOSが異なっても同じように使える、汎用性の高いものばかりです。一方で、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)がないため、PCへのインストール作業は少し手間がかかる点に注意が必要です。
Windows 10にFFmpegをインストールする手順
前述のとおり、Windows 10へのFFmpegのインストールは、通常のアプリケーションほど簡単ではありません。一般的なアプリであれば.exeファイルをクリックして画面の指示に従うだけで完了しますが、コマンドラインツールであるFFmpegの場合は、もう少し準備が必要です。
インストール作業全体は大きく3つのステップに分かれており、それぞれに複数の小さな工程が含まれます。以下では、ひとつずつ丁寧に解説していきますので、順番通りに進めてください。
ステップ1:FFmpegのZIPファイルをダウンロード・展開する
ソフトウェアをインストールする第一歩は、必ず公式ソースからファイルを入手することです。
1. Windowsの検索バーから「Google Chrome」を起動します。

2. FFmpegの公式サイトにアクセスします。
3. 「Windows builds by BtbN」の項目をクリックします。

4. 「ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip」のリンクをクリックして、ZIPファイルをダウンロードします。

※ポイント: 自分のCPUアーキテクチャ(32bit / 64bit)がわからない場合は、「Windows + E」キーでエクスプローラーを開き、「PC」を右クリックして「プロパティ」を選択します。「システムの種類」の欄にアーキテクチャが表示されます。
例: 下のスクリーンショットのように「x64ベースのプロセッサ」と表示されていれば、64bitのPCです。

5. ダウンロードが完了したら、「ダウンロード」フォルダを開き、ZIPファイルを右クリックして「すべて展開」を選択します。内容を同名の新しいフォルダに展開しましょう。

6. 展開したばかりのフォルダを右クリックし、「名前の変更」を選択します。

7. 半角英字で「FFmpeg」と入力し、Enterキーを押して保存します。
ステップ2:FFmpegフォルダをCドライブへ移動する
コマンドプロンプトが正しく動作するには、FFmpegのファイルが適切な場所に配置されている必要があります。配置先はとても重要なので、以下の手順に従ってください。
1. FFmpegフォルダを右クリックして「コピー」を選択します。

2. Windowsのインストールドライブ(通常はCドライブ)に移動し、空いている部分を右クリックして「貼り付け」を選択します。

3. 貼り付けたフォルダを一度開き、中に余分なサブフォルダがないことを確認します。
※注意: サブフォルダが見つかった場合は、bin、doc、presets、LICENSE.txt、README.txtなどのファイル・フォルダをすべてルート直下(C:\ffmpeg)に移動し、不要になったサブフォルダを削除してください。完成形は下の画像のような構成になります。

ステップ3:環境変数を設定してFFmpegをインストールする
ここからは、展開・移動したフォルダをもとに、環境変数を設定してインストールを完了させます。
1. キーボードのWindowsキーを押し、「システム環境変数の編集」と検索します。見つかったらEnterキーで開きます。

2. 「システムのプロパティ」ダイアログで、「詳細設定」タブに切り替えます。
3. 次に、「環境変数…」ボタンをクリックします。

4. 「[ユーザー名] のユーザー環境変数」欄の「Path」をクリックして選択し、「編集…」ボタンを押します。

5. 「環境変数名の編集」画面で、「新規」をクリックします。

6. 「C:\ffmpeg\bin\」と半角で入力し、「OK」をクリックして変更を保存します。

7. 入力後、環境変数のPath一覧は下の画像のようになっているはずです。

8. 「OK」を押してダイアログを閉じ、すべての変更を保存します。
ステップ4:コマンドプロンプトでインストールを確認する
最後のステップはインストール作業そのものではありませんが、FFmpegが正しく導入できたかどうかを検証するために重要です。
1. 「コマンドプロンプト」を検索し、見つかったら「管理者として実行」を選択します。

2. 「管理者: コマンドプロンプト」のウィンドウに「ffmpeg -version」と入力し、Enterキーを押します。
3-A. 正常にインストールできていれば、ビルド情報、FFmpegのバージョン、デフォルト設定などが表示されます。下の画像のような画面が出れば成功です。

3-B. インストールに失敗している場合は、次のメッセージが表示されます。
'ffmpeg' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

このような場合は、上記の手順を最初から見直し、入力ミスや配置ミスがないか確認して修正してください。
FFmpegの基本的な使い方
せっかくインストールしても、使い方を知らなければ意味がありません。幸い、FFmpegの使用自体はインストールよりもはるかに簡単です。管理者権限でコマンドプロンプトまたはPowerShellを開き、実行したいタスクのコマンドを入力するだけです。
1. FFmpegで編集を行うには、対象となるファイルが保存されているフォルダ内でコマンドプロンプトまたはPowerShellを開きます。フォルダを開いた状態でShiftキーを押しながら空白部分を右クリックし、メニューから「PowerShellウィンドウをここで開く」を選択しましょう。

2. 例えば、動画ファイルの形式を「.mp4」から「.avi」に変換したい場合は、以下のコマンドを正確に入力してEnterキーを押します。
ffmpeg -i sample.mp4 sample.avi
※注意: 「sample」の部分は、実際に変換したい動画ファイル名に置き換えてください。

3. 変換にかかる時間は、ファイルサイズやPCの性能によって異なります。処理が完了すると、同じフォルダ内に「.avi」ファイルが生成されます。

覚えておきたい便利なFFmpegコマンド集
- 音声・動画ファイルの情報を取得:
ffmpeg -i sample.mp4
- 動画ファイルを音声ファイルに変換:
ffmpeg -i input.mp4 -vn output.mp3
- 動画の解像度を変更:
ffmpeg -i input.mp4 -filter:v scale=1280:720 -c:a copy output.mp4
- 音声ファイルを圧縮:
ffmpeg -i input.mp3 -ab 128 output.mp3
- 動画から音声を削除:
ffmpeg -i input.mp4 -an output.mp4
- 動画をプレビュー再生:
ffplay sample.mp4
※注意: 「sample」「input」「output」は、それぞれ実際のファイル名に置き換えて使用してください。
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以上の手順に従えば、Windows 10にFFmpegを問題なくインストールできるはずです。それでも不明な点やご意見・ご提案がある場合は、ぜひコメント欄からお気軽にお知らせください。
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