Windows 10にADB(Android Debug Bridge)をインストールする方法【初心者向け完全ガイド】

ノートパソコンやデスクトップPCをどこにでも持ち歩くのは現実的ではありません。その代わり、多くの人がスマートフォンを持ち歩き、通話や写真・動画の撮影、ドキュメントの管理などさまざまな用途に活用しています。しかしスマートフォンには容量の限界があり、ストレージがいっぱいになるとデータをどこか安全な場所へ退避させる必要があります。そこで最も合理的な選択となるのが、PCへのデータ移行です。
では、スマートフォンからPCへデータを転送するにはどうすればよいのでしょうか?その答えがADB(Android Debug Bridge)です。WindowsにはADBという仕組みが用意されており、これを使えばPCとAndroid端末を接続できます。本記事では、ADBの概要からWindows 10へのインストール手順まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ADBとは?
ADB(Android Debug Bridge)は、Androidシステム向けのソフトウェアインターフェースです。技術的に言うと、USBケーブルまたはBluetoothなどの無線接続を使って、Android端末とコンピュータを接続するために使用されます。PCからスマートフォンに対してコマンドを実行したり、Android端末からPCへデータを転送したりすることも可能です。ADBはAndroid SDK(Software Development Kit)の一部として提供されています。

Windowsでは、コマンドプロンプト(CMD)経由でADBを利用できます。最大のメリットは、スマートフォン本体を直接操作することなく、PC上からファイルのコピー(PC→スマホ、スマホ→PC)、アプリのインストール・アンインストールなど、さまざまな操作が直接行える点です。
Windows 10にADBをインストールする手順
ADBのコマンドラインを使用するには、まずPCにインストールする必要があります。以下の手順に従って進めてください。
方法1:Android SDK Command Line Toolsをインストールする
- 公式サイトにアクセスし、「Command line tools only」セクションへ移動します。sdk-tools-windowsをクリックして、Windows用SDKツールをダウンロードしてください。

- 「I have read and agree to the above terms and conditions(利用規約に同意します)」のチェックボックスにチェックを入れ、「Download Android Command Line Tools for Windows」をクリックします。ダウンロードが開始されます。

- ダウンロードが完了したら、ZIPファイルを解凍します。ZIP内のADBファイルはポータブル版なので、好きな場所に展開して構いません。

- 解凍したフォルダを開きます。
- binフォルダをダブルクリックして開き、エクスプローラーのアドレスバーに「cmd」と入力してEnterキーを押すと、そのパスでコマンドプロンプトが起動します。

- コマンドプロンプトが指定のパスで開きます。
- 以下のコマンドを実行して、Android SDK Platform-toolsをダウンロード・インストールします。
sdkmanager "platform-tools" "platforms;android-28"

- 許可を求める「(y/N)」と表示されたら、「y」(Yes)を入力します。

- 「y」を入力すると、すぐにダウンロードが開始されます。
- ダウンロードが完了したら、コマンドプロンプトを閉じます。
以上で、Android SDK platform toolsのダウンロードとインストールが完了し、Windows 10へのADBの導入が成功しました。
方法2:スマートフォンでUSBデバッグを有効にする
ADBコマンドラインツールを使用するには、まずAndroidスマートフォンのUSBデバッグ機能を有効にする必要があります。以下の手順で設定しましょう。
- スマートフォンの設定を開き、「端末情報(About phone)」をタップします。

- 端末情報の中から「ビルド番号(Build Number)」または「MIUIバージョン」を探します。
- ビルド番号を7〜8回連続でタップすると、「開発者向けオプションが有効になりました!(You are now a developer!)」というポップアップが表示されます。

- 設定画面に戻り、「その他の設定(Additional settings)」を探してタップします。

- その他の設定の中にある「開発者向けオプション(Developer options)」をタップします。

- 開発者向けオプションの中から「USBデバッグ」を探します。

- USBデバッグのスイッチをオンにします。確認メッセージが表示されるので、「OK」をタップします。

- これでUSBデバッグが有効化され、使用できる状態になりました。

上記の手順が完了したら、AndroidスマートフォンをPCに接続します。「スマートフォンでのUSBデバッグの使用を許可しますか?」という確認が表示されるので、「OK」をタップして許可してください。
方法3:ADBの動作をテストする
次に、SDK platform toolsが正常に動作し、お使いのデバイスと互換性があるかどうかを確認します。
- SDK platform toolsをダウンロード・インストールしたフォルダを開きます。

- アドレスバーに「cmd」と入力してEnterキーを押し、コマンドプロンプトを開きます。

- USBケーブルでAndroidスマートフォンをPCに接続し、ADBが正しく動作しているかテストします。コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。
adb devices

- PCに接続されているすべてのデバイスの一覧が表示され、その中にお使いのAndroidデバイスも含まれているはずです。

これで、Windows 10へのADBのインストール、AndroidでのUSBデバッグの有効化、そしてデバイスでのADBのテストがすべて完了しました。ただし、上記の一覧にお使いのデバイスが表示されない場合は、適切なドライバをインストールする必要があります。
方法4:適切なドライバをインストールする
注意:この手順が必要なのは、「adb devices」コマンドを実行した際に一覧にお使いのデバイスが表示されなかった場合のみです。すでに一覧にデバイスが見つかっている場合は、このステップをスキップして次へ進んでください。
まず、スマートフォンのメーカーの公式サイトから、お使いのデバイス用のドライバーパッケージをダウンロードします。XDA Developersなどのサイトで、余計なソフトウェアなしのドライバーを探すのも良いでしょう。ドライバーをダウンロードしたら、以下の手順でインストールします。
- Windowsキー + Rキーを押し、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押すと、デバイスマネージャーが開きます。

- デバイスマネージャーで「ポータブル デバイス(Portable devices)」をクリックします。

- ポータブルデバイスの下にお使いのAndroidスマートフォンが表示されます。右クリックして「プロパティ(Properties)」を選択します。

- プロパティウィンドウの「ドライバー(Driver)」タブに切り替えます。

- ドライバータブ内の「ドライバーの更新(Update driver)」をクリックします。

- ダイアログボックスが表示されるので、「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索(Browse my computer for driver software)」をクリックします。

- PC上のドライバーソフトウェアの場所を指定して「次へ(Next)」をクリックします。

- 利用可能なドライバーの一覧が表示されるので、「インストール(Install)」をクリックしてインストールします。
上記の作業が完了したら、再度方法3を実行してください。今度は接続デバイスの一覧にお使いのデバイスが表示されるはずです。
方法5:ADBをシステムパスに追加する(任意)
この手順は任意ですが、実施しておくと便利です。ADBをWindowsのシステムパスに追加しておけば、ADBフォルダまで移動してコマンドプロンプトを開く必要がなくなります。どのフォルダにいても、コマンドプロンプトで「adb」と入力するだけでADBを使用できるようになります。以下の手順で設定しましょう。
- Windowsキー + Rキーを押し、「sysdm.cpl」と入力してEnterキーを押すと、システムのプロパティ(System Properties)が開きます。

- 「詳細設定(Advanced)」タブに切り替えます。

- 「環境変数(Environment Variables)」ボタンをクリックします。

- システム環境変数の中から「Path」という変数を探します。

- 選択して「編集(Edit)」ボタンをクリックします。

- 新しいダイアログボックスが表示されます。

- 「新規(New)」ボタンをクリックすると、リストの末尾に新しい行が追加されます。

- SDK platform toolsをダウンロード・インストールした場所のフルパス(アドレス)を入力します。

- 入力が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。

- 以上で設定完了です。以降は、パスやディレクトリを指定しなくても、どの場所からでもコマンドプロンプトでADBにアクセスできるようになります。

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この記事が参考になり、Windows 10にADBをインストールできたなら幸いです。このチュートリアルについてまだ不明な点がある場合は、お気軽にコメント欄でお尋ねください。
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