Windows 7・8・10にADBをインストールする方法を徹底解説
Android Debug Bridge(ADB)は、パソコンからAndroidデバイスを操作するための重要なコマンドラインツールです。ADBを活用すれば、データのバックアップ、カスタムリカバリーで書き込む.zipファイルのサイドロード、Nexus端末のブートローダーアンロックなど、Androidスマートフォンのデバッグに役立つさまざまな操作が可能になります。
WindowsへのADBのインストールは難しい作業ではありませんが、いくつかの手順を踏む必要があります。このガイドでは、準備から完了までを順を追ってわかりやすく解説します。
WindowsへのADBのインストール手順
- Android SDKの公式サイトにアクセスし、「SDK Tools Only」のページへ移動します。お使いのプラットフォーム(OS)に対応したバージョンをダウンロードしてください。

- ダウンロードしたSDKManager.exeを起動し、「Android SDK Platform Tools」のみを選択してインストールします。Nexus端末を使用している場合は、「Google USB Driver」も併せて選択しておきましょう。「Install」をクリックすると、必要なファイルのダウンロードが自動的に始まります。

- AndroidデバイスでUSBデバッグを有効にします。USBデバッグがオンになっていないと、ADBは正常に動作しません。USBデバッグの設定は通常「開発者向けオプション」内にあります。まだ開発者向けオプションを有効化していない場合は、「設定>端末情報」へ進み、「ビルド番号」を7回連続でタップしてください。「開発者向けオプションが有効になりました」という通知が表示されます。その後、開発者向けオプションを開いてUSBデバッグをオンにしましょう。

- PC上でSDKツールがインストールされているフォルダーへ移動します。フォルダー上でShiftキーを押しながら右クリックし、「コマンドウィンドウをここで開く」を選択します。
- USBケーブルでAndroidスマートフォンをパソコンに接続します(充電専用ケーブルではなく、必ずデータ転送対応ケーブルを使用してください)。端末側で接続モードの確認画面が表示されたら、「ファイル転送(MTP)」を選択します。その後、コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力します。
adb devices

接続中のデバイスが一覧に表示されれば成功です。もしコマンドプロンプトにデバイスが表示されない場合は、スマートフォンの製造元の公式サイトから、お使いの機種専用のUSBドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。
さらに、システムパス(環境変数)を設定しておくと、SDKツールのフォルダーにいちいち移動しなくても、どの場所からでもコマンドプロンプトでADBコマンドを実行できるようになり非常に便利です。設定方法はWindows 7、8、10でほぼ共通ですが、細部が少し異なります。
Windows 7 / 8でADBをシステムパスに追加する方法
- 「コントロールパネル」>「システム」>「セキュリティ」を開き、「システムの詳細設定」ボタンをクリックします。次に「環境変数」をクリックします。

- 変数の一覧から「Path」という項目を見つけて選択(ハイライト)し、「編集」をクリックします。

- 変数値の末尾に、先頭にセミコロン(;)を付けたADBフォルダーのパスを、スペースを入れずに追記します。記述例は以下の通りです。
;C:\Android\platform-tools
Windows 10でADBをシステムパスに追加する方法
Windows 10の場合も、上記の手順3まで同様に進めます。ただし、既存の変数値に文字列を直接追記するのではなく、開いた環境変数の編集画面で「新規」ボタンをクリックし、ADBフォルダーのパスを入力してEnterキーを押すだけで完了です。Windows 10ではパスの区切り文字(セミコロン)を意識する必要がないため、より簡単になっています。
覚えておきたい便利なADBコマンド一覧
- adb install C:\package.apk – Cドライブ上の.apkパッケージをAndroidデバイスへインストールします。
- adb uninstall package.name – デバイスからアプリをアンインストールします。package.nameには端末固有のアプリパッケージ名(例:com.facebook.katana)を指定します。
- adb push C:\file /sdcard/file – PCのCドライブからデバイスのSDカードへファイルをコピーします。
- adb pull /sdcard/file C:\file – adb pushの逆操作で、デバイスからPCへファイルをコピーします。
- adb logcat – Androidデバイスのシステムログをリアルタイムで表示します。
- adb shell – デバイス上で対話型のLinuxコマンドラインを開きます。
- adb shell command – デバイスのコマンドライン上で任意のコマンドを1回だけ実行します。
- adb reboot – デバイスを通常通り再起動します。
- adb reboot-bootloader – デバイスを再起動してブートローダー画面を起動します。
- adb reboot recovery – デバイスを再起動してリカバリーモードに入ります。
fastboot devices – ADBコマンドはスマートフォンが完全に起動した状態でのみ機能し、ブートローダー画面では使用できません。そこで活躍するのがFastbootです。Fastbootを使えば、ブートローダー状態のままデバイスへコマンドを送信できます。例えば、リカバリーループにはまってしまった際の復旧などに役立ちます。
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