Windows 10/11の復元方法を徹底解説!システムの復元から初期化まで
Windows 10/11は、Microsoftが開発した安定性の高いオペレーティングシステムです。従来のOSと比べて起動が速く、セキュリティソフトが標準搭載されているため、安全・安心に利用できる点も大きな魅力です。
しかし、どれほど優れたWindows 10/11であっても、完璧とは言い切れません。ユーザー体験を向上させるため、定期的なアップデートが配信されています。2015年のリリース以来、12回もの大型パッチが提供され、そのたびに新機能や既存機能の改善が行われてきました。
ところが、これらのアップデートのインストール中に問題が発生することがあります。データパケットの欠落や互換性の問題などにより、さまざまなエラーコードが表示されたり、パソコンがフリーズしたり、最悪の場合は「ブルースクリーン(BSOD)」に遭遇することもあるのです。
こうしたエラーを目にしたユーザーの多くは、最新のWindows 10/11アップデートのインストールを控えるようになります。不具合のあるパッチによって、安全性や使い心地が損なわれるのを避けたいからです。
Windows 10/11の復元方法
起動トラブル、繰り返し発生するエラー、ブルースクリーンなど、どんな問題にも対処法は存在します。その中でも最もポピュラーな解決策の一つが、Windows 10/11の復元です。
幸い、Windows 10/11には一般的なトラブルから回復するためのユーティリティが標準搭載されています。ここでは、最もよく使われる復元方法を4つご紹介します。
方法1:システムの復元を使う
Windows 10/11の復元方法の一つが、標準機能の「システムの復元」を利用するやり方です。この機能を使うと、システムへの変更を巻き戻し、影響を受けたアプリやファイルを正常に動作していた時点の状態へ戻せます。
システムの復元は、システムファイル、レジストリキー、プログラムファイル、ドライバーなどのスナップショット(復元ポイント)を作成します。システムにエラーが発生した際、保存された状態へプログラムやファイルを復元できるため、ランサムウェア攻撃でファイルが暗号化されてしまった場合などにも非常に役立ちます。
システムの復元を利用するには、あらかじめ復元ポイントを作成しておく必要があります。以下の手順で作成しましょう。
- スタートメニューを開き、検索欄に「復元ポイントの作成」と入力します。
- 最も関連性の高い検索結果を選択します。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。
- 「システム保護」タブに移動し、「作成」ボタンをクリックします。
- 復元ポイントの作成が開始されます。完了まで時間がかかる場合があるので、しばらくお待ちください。
- 完了したら「閉じる」ボタンをクリックします。
すでに復元ポイントを作成済みの場合は、それを使ってWindows 10/11を復元できます。手順は以下の通りです。
- 「Windows + S」キーを押して検索機能を開きます。
- 「復元」と入力します。
- 「復元ポイントの作成」オプションを選択します。
- 「システムの復元」ボタンをクリックし、「次へ」を押します。
- 復元したい復元ポイントを選択して「次へ」をクリックします。
- Windows 10/11が必要な変更を行い、完了後に再起動します。
システムの復元は強力なツールですが、デフォルトでは無効になっています。そのため、自動または手動で復元ポイントを作成させる前に、まず有効化する必要があります。
有効化するには、コントロールパネルから設定します。手順は以下の通りです。
- スタートメニューを開きます。
- 検索欄に「復元ポイントの作成」と入力します。
- 最も関連性の高い検索結果をクリックすると、「システムのプロパティ」ウィンドウが開きます。
- 「保護の設定」セクションで対象の「システム」を選択します。
- 「構成」ボタンをクリックします。
- 「システム保護を有効にする」オプションを選択します。
- デフォルトではWindows 10/11が復元ポイント用のディスク領域を自動管理しますが、必要に応じて容量を手動指定することも可能です。また「削除」ボタンを押すと、保存されているすべての復元ポイントを削除できます。ディスク容量が不足している場合は、この操作がおすすめです。
- 「適用」をクリックし、「OK」を押します。
「システムの復元にはどれくらい時間がかかるのか?」と気になる方もいるでしょう。理想的な状況では、処理は30分程度で完了します。もし1時間経っても半分も進んでいない場合は、プログラムがフリーズしている可能性があります。何かがシステムの復元を妨げているのかもしれません。
方法2:「PCをリセット」を使う
Windows 10/11を出荷時の状態に戻したいなら、「PCをリセット」機能が答えです。
システムの復元でうまくいかない場合は、こちらを試してみましょう。この機能を使うと、Windowsは工場出荷時の初期状態に戻ります。初期状態では、メーカーがプリインストールしていたドライバーやソフトウェアのみが残ります。購入時にWindows 10/11がインストールされていたパソコンなら、リセット後も購入時と同じ状態になります。
「PCをリセット」でWindows 10/11を復元する手順は以下の通りです。
- 「Windows + I」キーを押して「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」に移動します。
- 「回復」を選択し、「PCをリセット」セクションの「作業を開始する」ボタンをクリックします。
- 次に、個人ファイルを残したい場合は「個人用ファイルを保持する」オプションにチェックを入れます。
- 削除されるアプリの一覧が表示されます。内容に同意できれば、確認して続行します。
- 処理が完了するまで待ちます。
方法3:システムイメージバックアップを使う
「システムイメージ」も、Windows 10/11のバックアップと復元をまとめて行える便利な機能です。システムの復元と同様に、システムファイル、アプリ、その他の個人データを含むシステム全体のスナップショットを作成します。
では、なぜ他の復元方法ではなくこの方法を選ぶのでしょうか?最大のメリットは、ランサムウェア攻撃やシステムクラッシュの後でも、個人の設定やデータを失わずに済む点にあります。
利用するには、まずバックアップを作成します。手順は以下の通りです。
- 「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。
- 「ファイル履歴」に移動します。
- 「システムイメージのバックアップ」オプションを見つけ、USBドライブを接続します。
- 「システムイメージのバックアップ」を選択し、接続したUSBドライブを指定します。
- 「次へ」をクリックし、バックアップが完了するまで待ちます。
バックアップを作成すれば、いつでもシステムイメージバックアップを利用できます。復元の手順は以下の通りです。
- システムイメージが保存されたUSBドライブを接続します。
- 「次へ」をクリックします。
- 「Windows セットアップ」画面が表示されます。
- 「コンピュータを修復する」オプションを選択します。
- 「トラブルシューティング」を選択します。
- 「詳細オプション」画面が表示されたら、「システムイメージの回復」を選びます。
- 使用中のOSを選択し、最新の「システムイメージ」を指定します。
- 「次へ」をクリックして続行します。
- ドライバーをインストールするかどうかを選択します。
- 復元プロセスが完了したら、パソコンを再起動します。
- 「次へ」をクリックし、「完了」を押します。
方法4:修復インストールを実行する
上記の方法がすべてうまくいかない場合は、修復インストールを試してみましょう。「上書きインストール」とも呼ばれるこの方法は、Windows 10/11のインストールメディアが必要です。お持ちでない場合は自分で作成することもできます。Microsoft公式サイトからWindows 10/11のインストールファイルをダウンロードし、ISOファイルをUSBドライブまたはDVDに保存してください。
Windows 10/11で修復インストールを行う手順は以下の通りです。
- 起動可能なUSBドライブまたはDVDをパソコンに挿入します。
- 「setup.exe」ファイルを実行します。
- 画面の指示に従って進み、「引き継ぐ項目の選択」ウィンドウまで進みます。
- 「個人用ファイル、アプリ、Windows 設定を引き継ぐ」オプションにチェックを入れます。
- 「次へ」をクリックして、修復インストールを開始します。
- 完了後、パソコンが自動的に再起動します。
どの復元方法がベスト?
ここまでご紹介した方法の中で、どれが最適なのでしょうか?システムの復元、PCのリセット、システムイメージバックアップ、修復インストール——実は、「ベスト」な方法は状況によって異なります。
すでに復元ポイントを作成しているなら、システムの復元が最も手軽な選択肢となるでしょう。パソコンを買ったばかりのような状態に戻したいなら、PCのリセットが向いています。
個人ファイルや設定を残したままWindows 10/11を復元したいなら、システムイメージバックアップが最適です。そして、すべての方法が失敗したときの最終手段として、修復インストールが役立ちます。
まとめ:今後のためにできること
Windows 10/11を復元する理由は人それぞれです。マルウェアによってファイルが破損したのかもしれませんし、ディスク容量が不足して最適化したいのかもしれません。
不要なファイルやプログラムを素早く簡単に取り除き、Windows 10/11を最適化したいなら、PC修復ツールの導入を検討してみてください。Windowsには標準の修復ツールもありますが、システムの動作を遅くするあらゆる問題まで完全には対処できません。
多くのサードパーティ製PC修復ツールには、システム速度を向上させるカスタムクリーニング機能が搭載されています。さらに、マルウェアからデバイスを守り、機密データを保護する機能を持つものもあります。
次にWindows 10/11を復元しようと考えているときは、まずPC修復ツールを試してみてください。それでも問題が解決しない場合は、本記事でご紹介した各方法を参考にしてみましょう。
また、アンチマルウェアソフトの導入もWindows 10/11の保護に効果的です。追加のセキュリティツールを常時稼働させておけば、深刻な被害をもたらす新しい種類のマルウェアからパソコンを守り、復元の必要性自体を減らせるでしょう。
この記事についてのご意見・ご感想があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください!
-
Windows 10/11でパスワードを変更・リセットする全5つの方法【初心者向け完全ガイド】
ご存じのとおり、コンピューターや個人情報をパスワードで保護することは非常に重要です。強固なパスワードを設定しておけば、ハッカーやマルウェアによる攻撃から、より高いレベルで身を守ることができます。 また、セキュリティをさらに高めるためには、パスワードを定期的に変更し、プライバシーを守る習慣をつけることが大切です。この記事では、Windowsのパスワードを変更する方法、および他のユーザーのパスワードをリセットするためのすべての方法をご紹介します。 Windows 11/10/8.1/7でパスワードを変更・リセットする方法 * * 注意: 1. 別のアカウントのWindowsパスワードをリセットした
-
Windows 11/10で削除されたシステムの復元ポイントを復元する方法
Windowsユーザーにとって、システムの復元ポイントを作成・活用できることは大きな安心材料です。OS本体やドライバー、レジストリに不具合が発生した際に、以前の安定した状態へ戻せる強力なセーフティネットとなるからです。しかし、「うっかり復元ポイントを削除してしまった」「復元ポイントが表示されなくなった」という経験はありませんか?この記事では、Windows 10/11で失われた(または削除された)システムの復元ポイントを復元する方法を詳しく解説します。 その前に一つ重要な注意点があります。システムの復元機能が有効になっていない場合、そもそも復元ポイントは作成されません。システムの復元ポイントと