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Windows 10/11でSSDの故障を示す警告サインと正しい対処法

パソコン業界では、HDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)への移行が着実に進んでいます。次世代の家庭用ゲーム機(PlayStationやXboxシリーズなど)でも、従来のHDDに代わってSSDがストレージとして採用される可能性が高いとされています。

物理的な仕様こそ似ていますが、SSDとHDDではデータの取り扱い方が根本的に異なります。それぞれに長所と短所がありますが、高速かつ快適なデータ処理性能という点では、SSDが常に優位に立っています。

この記事を読んでいる方は、すでにSSDの魅力をご存じの方がほとんどでしょう。SSDは高速・軽量・低消費電力でありながら、フラッシュメモリによってデータを処理するため、機械的な可動部品を一切持ちません。回転するプラッタもスピンドルも磁気ヘッドも存在しないため、信頼性と耐久性が高く、HDDと比べて故障しにくいのが大きな特徴です。

とはいえ、SSDが絶対に壊れないわけではありません。一般的なSSDの寿命は5年〜10年程度とされていますが、論理的な障害や物理的なトラブルによって、多くのSSDは想定された寿命まで持たずに故障してしまいます。そのため、SSDの故障や破損に備えて、事前にバックアップや復旧の対策を講じておくことが非常に重要です。

SSDが故障する原因とは?

SSDが故障する理由を理解するには、まずその仕組みを知る必要があります。SSDはRAMとよく似た技術である「フラッシュメモリ」を使用しています。RAMとの違いは、NAND型フラッシュメモリ(SSDに使用されるもの)の場合、PCの電源を切ってもデータが保持される点です。情報は電気的なセルグリッドに保存され、そのセルグリッドは「ページ」という単位に分類されます。さらに、複数のページが集まって「メモリブロック」が構成され、Windowsで標準的に使われるNTFSファイルシステムでは、データはおよそ4KB単位で管理されます。

SSDに新しいデータが書き込まれるたびに、電気的なセルグリッドは少しずつ劣化していきます。つまり、セルに書き込みできる回数には限りがあり、これを超えるとセルが機能しなくなるのです。

また、SSD内部にはコントローラーやホストインターフェースなど、さまざまな部品が搭載されています。これらのいずれかに不具合が生じると、寿命を迎える前にSSDが故障する原因となります。

さらに、ドライブの破損といった論理的な問題もSSD故障の一因です。マルウェア感染や不良セクタの発生により、ページが正常に機能しなくなり、不完全なブロックが形成されることで、SSD全体の故障につながることもあります。

SSDは比較的新しい技術であるため、完全に故障したドライブからのデータ復旧は極めて困難です。だからこそ、SSDの寿命が近づいているサインを早期に察知し、大切なデータを守るための対策を事前に準備しておくことが不可欠なのです。

SSDが故障している兆候の見分け方

SSDの劣化を検出するには、ソフトウェア上の挙動に注目する必要があります。前述の通り、SSDには機械的な可動部品がないため、故障寸前でも異音がすることはありません。では、どのような症状がSSDの故障を示しているのでしょうか? ここでは、SSDが寿命を迎える前に現れる代表的な症状を紹介します。

システムファイルの破損

OSがファイルシステム修復エラーの通知を表示し始めたら要注意です。システムファイルの破損を示す通知が表示された場合、それは重大な問題のサインです。OS自体の修復が必要なのか、最悪の場合はSSD自体の故障なのかのどちらかです。ただし、PCの強制終了などによる誤検知の可能性もあります。

それでも、軽視せずすぐに対処しましょう。まず問題がシステム側なのかドライブ側なのかを特定し、万が一SSDが故障した場合に備えて、データ復旧のための対策を取っておくことが重要です。

バッドブロック(不良ブロック)

バッドブロックは、従来のHDDにおける不良セクタに相当するもので、SSDに発生するとデータの読み書きができなくなります。バッドブロックが発生した場合、深刻な問題を抱えており、恒久的なデータ損失につながる恐れがあります。

このような状況では、まずデータ復旧ツールを使って情報を救出し、SSDをクローン化してデータを安全な場所へ移すのがベストです。バッドブロックの症状が出始めたSSDは、修理しても正常に戻れる可能性は低く、仮に復旧できても近いうちに再発する運命にあるため、思い切って交換するのが賢明です。

パソコンの頻繁なクラッシュ

システムのクラッシュは、ファイルシステムの破損またはSSDの不具合を示すサインです。特に、何度再起動しても問題が繰り返される場合は、SSDが死にかけている可能性が高いといえます。すぐに行動を起こしましょう。

読み取り専用モードへの自動切り替え

稀なケースですが、SSDが勝手に読み取り専用モードに切り替わることがあります。この症状が現れたら、直ちにデータのバックアップを行ってください。この種のエラーは恒久的なデータ損失につながる恐れがあります。一方で幸いなことに、読み取り専用モードであればデータへのアクセスとバックアップは可能なので、迅速に対応することが大切です。

読み書きエラーの発生

単純にファイルをコピーしようとしただけでエラーメッセージが表示される場合、SSD故障の前兆として警戒が必要です。この症状は通常、バッドブロックを抱えたSSDに起因します。ディスクチェックツールなどでドライブの健康状態を確認し、データをバックアップしたうえで、交換を検討しましょう。

SSDが故障しかけているときの対処法

上記のような症状が現れたら、まず最優先ですべてのデータをバックアップしてください。しかし、すでにデータが失われたり、SSDが破損してしまった場合には、以下の手順を試してみましょう。

  1. 信頼できるデータ復旧ツールをダウンロードしてインストールします。
  2. ツールを起動し、データを取り出したい破損したSSDを選択します。
  3. スキャンを実行して、データを復旧します。

故障しつつあるSSDからデータを守るために

完全に故障したSSDからデータを取り出すことは、対応する技術的ツールがほぼ存在しないため、極めて困難です。だからこそ、ユーザー自身がSSD故障の症状を把握し、データ損失を未然に防ぐことが何より重要になります。物理的な問題でも論理的な問題でも、恒久的なデータ損失につながる可能性があります。故障のサインに気づいた時点で、速やかにバックアップを取りましょう。また、SSDの寿命を延ばすためには、信頼できるPCメンテナンスツールを活用してジャンクファイルやウイルス、破損ファイルなどを定期的に除去し、システム全体を健全な状態に保つことを心がけてください。

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