csrss.exeのCPU・メモリ使用率が高くなる問題の原因と解決方法
Client/Server Runtime Subsystem(csrss.exe)は、Windowsのシステム運用に絶対不可欠なプロセスです。最新バージョンのWindowsでは、Win32コンソールの管理やGUIシャットダウンの処理を担当しています。しかし一部のユーザー環境では、csrss.exeが突然利用可能なCPUとメモリのほぼすべてを占有し始め、システムが完全にクラッシュしたり、動作が極端に遅くなって操作不能になったりするケースが報告されています。
この問題の原因は主に2つ考えられます。1つは破損したユーザープロファイル、もう1つは正規のWindowsシステムプロセスと同じ名前(csrss.exe)を名乗るウイルスやマルウェアです。どちらが原因であっても、ユーザー側で試せる対処法は確実に存在するので安心してください。
ただし、対処を行う前に、まず原因を正確に特定する必要があります。Ctrl+Alt+Deleteキーを押してタスクマネージャーを開き、「プロセス」タブに移動すると、同時に実行されているcsrss.exeプロセスの数を確認できます。2つ以上のcsrss.exeが実行されており、そのうち1つの「ユーザー名」や「説明」欄が空欄だったり、不審な内容だったりする場合は、ほぼ間違いなくウイルスまたはマルウェアが原因です。
なお、正規のcsrss.exeは「C:\Windows\System32」フォルダに存在し、SYSTEMアカウントとして実行されるのが特徴です。保存場所やユーザー名がこれと異なる場合は、偽装された悪意あるファイルである可能性が高いといえます。
原因がウイルス・マルウェアの場合:
- 配布元サイトから、使用しているWindowsのバージョンに応じて32ビット版または64ビット版のFarbar Recovery Scan Toolをダウンロードします。ダウンロードしたファイルをデスクトップに移動し、実行してください。
- 免責事項の画面で「Yes」をクリックし、「Scan」ボタンをクリックします。
- ツールによるウイルス・マルウェアなどのセキュリティ脅威のスキャンが完了するまで待ちます。スキャン終了後、画面に表示された結果と、デスクトップ(または実行ファイルを配置したフォルダ)に自動生成されたログファイルを確認し、ウイルス、マルウェア、トロイの木馬などがcsrss.exeの異常なCPU・メモリ使用量の原因になっているかどうかを判断します。
- ウイルスやマルウェアなどの脅威が検出された場合は、Malwarebytesなどの信頼できるアンチウイルス・アンチマルウェアソフトを導入し、コンピューター上の悪意のある要素や有害な可能性がある要素をすべて駆除しましょう。スキャン後はPCを再起動し、csrss.exeの使用率が正常に戻ったかどうかを確認することをおすすめします。
原因が破損したユーザープロファイルの場合:
ウイルスやマルウェアなどの悪意あるファイルが見つからなかった場合、または上記の方法で解決しなかった場合は、破損したユーザープロファイルが原因である可能性があります。その場合は、新しいユーザープロファイルを作成し、古いものを削除すれば問題は解消され、csrss.exeのCPU・メモリ使用量も最小限のレベルに戻ります。ユーザープロファイルを削除する前に、「ドキュメント」フォルダや「デスクトップ」内のデータを必ずバックアップしてください。作業を進める前に、重要なファイルのバックアップを忘れずに行いましょう。
- スタートメニューを開き、ユーザーアカウントの表示画像をクリックします。
- 「別のアカウントの管理」→「新しいアカウントを作成する」の順にクリックします。新しいアカウントに名前を付け、アカウントの種類として必ず「Administrator(管理者)」を選択して「アカウントの作成」をクリックします。続いて、メインのアカウントをダブルクリックし、「アカウントの削除」→「ファイルを削除する」→「アカウントの削除」の順にクリックして操作を確定します。
- 新しいアカウントにログインすると、破損していたユーザープロファイルが、まっさらで完全な新しいプロファイルに置き換えられます。
- 古いアカウントに重要なファイルがあり削除をためらう場合は、削除を実行する前に、実行ファイル以外のデータ(Myドキュメント、Myピクチャ、Wordファイルなど)を外付けドライブにバックアップしておきましょう。新しいプロファイルの作成と古いプロファイルの削除が完了した後、それらのファイルを新しいプロファイルへコピーすれば、環境を引き継ぐことができます。
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