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WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説

APA(American Psychological Association)スタイルは、学術文書で最も広く使われている執筆形式のひとつです。APAスタイルで書かれた書籍や科学誌、論文、エッセイはすべて、読者の理解度を高めるために設計された統一されたガイドラインに従っています。

多くの項目は比較的シンプルなのですが、初心者がつまずきやすいのがランニングヘッド(running head)の挿入です。この記事では、その基本ルールとMicrosoft Wordでの具体的な設定手順をわかりやすく解説します。

ランニングヘッドとは?

ランニングヘッドとは、論文のタイトルを短縮した見出しのことです。各ページの左上に大文字で表示させます。氏名を使わずに論文のページを識別し、まとまりを持たせるためのもので、匿名での査読(ブラインドレビュー)に提出する際にも、著者の匿名性を守る役割を果たします。

ランニングヘッドは50文字以内と定められており、論文タイトルの簡潔なバージョンである必要があります。ただし、タイトルの先頭50文字をそのまま切り取ればよいという意味ではありません。不自然にならず、かつ読者に論文の内容が伝わる文言を選ぶことが重要です。

なお、現在のAPAスタイルでは、原稿にランニングヘッドとページ番号を付すことが求められます。ランニングヘッドはヘッダー領域の左上に配置し、「Running head:」というラベルとタイトルが表示されるのは1ページ目のみ。2ページ目以降はランニングヘッド本体だけをヘッダーに表示します。

補足として、APA第7版では、学生の課題論文の場合は「Running head:」のラベル表記が不要になり、ページ番号だけでよいとされています。ラベル付きのランニングヘッドが必要なのは、学術誌への投稿など専門的な原稿(professional paper)です。

Microsoft WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する手順

作業を始める前に、ドキュメントがAPAスタイル向けに正しく書式設定されているかを確認しておきましょう。以下の手順に沿って、Wordでドキュメントを整形し、ページ番号付きのランニングヘッドを挿入していきます。

  1. 余白を設定する:まず、ドキュメントの余白を四方とも1インチ(約2.54cm)に設定します。ファイルを開いたら、「レイアウト」(旧バージョンでは「ページ レイアウト」)タブ→「余白」→「標準」を選択してください。WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
  2. 本文のフォントを設定する:ホーム」タブを開き、フォントを「Times New Roman」、サイズを「12ポイント」に変更します。WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
  3. ヘッダーのフォントを個別に設定する:ヘッダー部分は、フォントの種類とサイズを本文とは別に設定する必要があります。ページ上部をダブルクリックして「ヘッダーとフッター」ツールを開き、「ホーム」タブからヘッダー用のフォントとサイズを指定しましょう。WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
  4. 「先頭ページのみ別指定」にチェックを入れる:ヘッダーを開いた状態で「ヘッダーとフッター ツール」内にある「先頭ページのみ別指定(Different First Page)」にチェックを入れます。チェックを入れる前にヘッダーへ何か入力してしまわないよう注意してください。WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
  5. 1ページ目のヘッダーに入力する:先頭ページのヘッダーに「Running head:」と入力し、続けて論文タイトルを記載します。例えば次のようになります。
    Running head: APA FORMATTING EXAMPLE ON INSERTING A RUNNING HEAD IN WORD.
    WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
    ポイント:「Running head:」のRのみ大文字で、以降は小文字で表記します。一方、ランニングヘッド本体はすべて大文字で書くのが決まりです。
  6. 1ページ目にページ番号を挿入する:ランニングヘッドの入力後、ページ番号を置きたい位置にカーソルを合わせます。「挿入」タブ→「ページ番号」→「現在の位置」→「普通の数字(Plain Number)」を選択すると、ページ番号「1」が自動的に挿入されます。
    WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
    ポイント:1ページ目の番号は必ず「挿入」コマンドで入れてください。手入力すると、以降のページ番号がずれてしまいます。
  7. ヘッダー編集を終了する:ここまで完了したら「ヘッダーとフッターを閉じる」ボタンをクリックします。
    WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
    ポイント:ヘッダー領域の外側をダブルクリックしても、編集モードを終了できます。
  8. タイトルページを作成し、改ページを挿入する:ヘッダー編集を抜けたら、1ページ目にタイトルページの情報を入力していきます。必要な情報を書き終えたら、カーソルを最終行の下に置き、「挿入」→「改ページ」を選択します。
    WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
    ポイント:カーソルが自動的に次のページへ移動すれば、改ページが正しく挿入されています。
  9. 2ページ目のヘッダーを設定する:2ページ目までスクロールし、ヘッダー部分を再びダブルクリックして「ヘッダーとフッター」ツールを開きます。フォントとサイズを確認したうえで、ランニングヘッド本体のみ(「Running head:」のラベルは付けない)を入力または貼り付けます。WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
  10. 2ページ目にページ番号を挿入する:ページ番号を置きたい位置(1ページ目と同じ場所が理想)にカーソルを合わせ、「挿入」→「ページ番号」→「現在の位置」→「普通の数字」を選択します。先ほど改ページが正しく挿入されていれば、ページ番号「2」が自動的に入ります。WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
  11. ヘッダー編集を閉じて完成:ランニングヘッドとページ番号が揃ったら、ヘッダー領域の外側をダブルクリックして編集モードを閉じましょう。
    WordでAPAスタイルのランニングヘッドを挿入する方法を徹底解説
    ポイント:以降に新しく追加したページには、Wordが自動的に同じランニングヘッドと連番のページ番号を付与します。途中のページを削除しても、番号は自動的に振り直されます。

これで完成です!ドキュメントはAPAスタイルに対応した書式になりました。ランニングヘッドとページ番号が整ったら、次は要約(Abstract)ページの作成に取り掛かりましょう。

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