「サーバーに弱い一時的なDiffie-Hellman公開鍵があります」エラーの原因と解決策
パソコンからウェブサイトへアクセスしようとした際、「サーバーに弱い一時的なDiffie-Hellman公開鍵があります(Server has a weak ephemeral Diffie-Hellman public key)」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーはユーザー側の環境に問題があることを意味するものではなく、原因はサーバー側、すなわちウェブサイトのセキュリティ設定が適切に行われていない点にあります。ユーザー側にも一時的にアクセスするための回避策はいくつかありますが、根本的な解決にはウェブマスターによる対応が必要です。

Diffie-Hellman鍵交換(DH)とは、公開された通信路を介して暗号鍵を安全にやり取りするための手法で、暗号技術における公開鍵交換の最も基本的かつ実用的な例のひとつです。サーバーとクライアントは、暗号鍵で保護された情報を日常的にやり取りしています。この通信にDHが使用されており、そのDH鍵が脆弱だと判断された場合、ブラウザはプライバシーを守るために接続の確立を拒否します。
「サーバーに弱い一時的なDiffie-Hellman公開鍵があります」エラーの原因
前述のとおり、このエラーはサーバー側に何らかの問題があることを示しており、ユーザー側に原因はありません。サーバーの設定が正しく行われていないため、SSL3セキュリティプロトコルが正常に動作せず、その結果としてウェブサイトへのアクセスがブロックされます。
ユーザー側でできる対応は、ブラウザのSSL3を無効化してサイトにアクセスすることです。ただし、アクセスできたとしても接続の安全性は保証されない点に注意してください。一方、サーバー管理者側は、ユーザーが問題なく接続できるようサイトを正しく構成する必要があります。
解決策1:SSL3を無効にする(クライアント側)
サーバー側の修正方法を説明する前に、まずクライアント側(ユーザー)がこのエラーを回避しつつウェブサイトにアクセスする方法を紹介します。SSL3(Secure Sockets Layer)は、ブラウザとサーバー間に暗号化されたリンクを確立するためのセキュリティ規格です。ブラウザでSSL3を無効にして、問題が解消されるか確認してみましょう。
ここではFirefoxでの手順を例に説明します。他のブラウザでも同様の手順を応用できます。
- Firefoxを開き、アドレスバーに「about:config」と入力します。設定画面が開いたら、検索ボックスで「security」と入力して絞り込みます。

- セキュリティ関連の設定が一覧表示されるので、次の2つの項目を探します。
security.ssl3.dhe_rsa_aes_128_sha
security.ssl3.dhe_rsa_aes_256_sha
各項目を右クリックし、「切り替え(Toggle)」を選択します。値がtrueになっていればfalseに変更されます。

- 変更を加えたらFirefoxを再起動し、もう一度ウェブサイトにアクセスしてみてください。問題が解決したかどうかを確認します。
Google Chromeの場合は、コマンドラインから特定のオプションを付けてChromeを起動することで、この問題を回避できます。
- Windows + Sキーを押して検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力し、アプリを右クリックして「管理者として実行」を選択します(macOSの場合は「ターミナル」を開きます)。
- 管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。
open /Applications/Google\ Chrome.app --args --cipher-suite-blacklist=0x0088,0x0087,0x0039,0x0038,0x0044,0x0045,0x0066,0x0032,0x0033,0x0016,0x0013

- その後、対象のウェブサイトにアクセスし、エラーメッセージが回避できているか確認してください。
解決策2:適切なDH公開鍵を設定する(サーバー側)
ウェブマスターの方であれば、ご自身のサーバーやウェブサイトでDiffie-Hellman鍵交換を使用していることはご存じでしょう。推奨されるのは、鍵長を1024ビットより長く設定することです。鍵が長いほど、サーバー・ウェブサイトとブラウザ間の接続はより強固になります。
また、ネットワーク機器などの管理ページにアクセスする際にこのエラーが発生する場合は、ファームウェアやソフトウェアが最新版に更新されているかを必ず確認してください。実際に、Netgearはまさにこの不具合に対処するためのソフトウェアアップデートを公式にリリースした事例もあります。
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