Hyper-V 2019で仮想マシンが起動しない「ログオン失敗」エラー(0x80070569)の対処法
Hyper-Vマネージャーからの仮想マシン起動は、クリック1つで完了する簡単な操作です。しかし、仮想マシン内部の設定ミスやユーザー権限の問題によって、まれに起動できないケースがあります。
その際に表示されるエラーメッセージは以下の通りです。
エラー 0x80070569('VM_NAME' failed to start worker process: Logon Failure: The user has not been granted the requested logon type at this computer/ライブマイグレーションの場合:Failed to create Planned Virtual Machine at migration destination: Logon failure: the user has not been granted the requested logon type at this computer. (0x80070569))

この問題は、Windows Server 2012から2019までの各バージョンに加えて、Windows 8およびWindows 10でも発生することが確認されています。作業を始める前に、必ず構成情報のバックアップを取得しておきましょう。
解決策1:サービスの再起動
最初の解決策は、Hyper-Vの動作を担うサービスに関わるものです。サービスが「開始」状態になっていても、必ずしも正常に機能しているとは限りません。実際に、以下の2つのサービスを再起動することで問題が解決したという報告が複数のユーザーから寄せられています。
Hyper-V ホスト コンピューティング サービス(Hyper-V Host Compute Service)
Windows Management Instrumentation
これらのサービスは「サービス」管理ツールから再起動できます。Hyper-Vホスト自体を再起動すれば、Hyper-V関連のすべてのサービスもまとめて再起動されるため、そちらの方法をおすすめします。
解決策2:グループポリシーが原因かどうかを確認する
解決策1で改善しない場合は、問題がグループポリシーの設定に関係していないかを切り分けましょう。そのためには、Hyper-Vのコンピューターオブジェクトを、ポリシーが適用されていないOU(組織単位)へ移動します。
この操作後に仮想マシンの起動やライブマイグレーションが成功すれば、原因はグループポリシーにあると特定できます。ポリシー未適用のOUが存在しない場合は、新しく作成してください(ドメインを右クリック > 新規作成 > 組織単位)。
- Active Directoryサーバーにログオンし、「Active Directory ユーザーとコンピューター」を開きます。
- 「Computers」コンテナーへ移動し、Hyper-Vマシンに関連するコンピューターオブジェクトを選択します。
- コンピューターオブジェクトを右クリックして「移動」をクリックします。ポリシーが適用されていない組織単位へオブジェクトを移動し、「OK」をクリックします。

- PowerShellまたはコマンドプロンプトを管理者として起動し、次のコマンドを実行します。
gpupdate /force
- Windowsマシンを再起動した後、仮想マシンを起動するか、ライブマイグレーションを実行します。
解決策3:ユーザー権限の変更
この解決策では、仮想マシンの実行に関するユーザー権限を変更します。手順は大きく2段階に分かれており、まずHyper-Vホストに「グループポリシー管理」をインストールし、続いてポリシーを変更していきます。
ステップ1:グループポリシー管理のインストール
- Hyper-Vホストにドメイン管理者としてログオンします。
- 「サーバーマネージャー」を開き、「ローカルサーバーの構成」セクションにある「役割と機能の追加」をクリックします。
- 「インストールの種類の選択」画面で、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択します。
- 次の画面で、対象となるサーバーとその役割を選択します。
- 「機能の選択」画面で「グループポリシー管理」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

- インストールを実行し、正常に完了したことを確認して「閉じる」をクリックします。
- インストール後、画面右上の「ツール」メニューから「グループポリシーの管理」を選択します。
ステップ2:ユーザー権限の変更
- サーバーマネージャーを開き、右上の「ツール」から「グループポリシーの管理」を選択します。
- ドメインを展開し、Hyper-Vサーバーに適用されているグループポリシーへ移動します。ここでは「Default Domain Policy」という既定のポリシーを変更します。ポリシーを右クリックして「編集」をクリックします。

- 次のパスまで展開します。
コンピューターの構成 > Windowsの設定 > セキュリティの設定 > ローカルポリシー > ユーザー権利の割り当て > サービスとしてログオン

- 「サービスとしてログオン」を右クリックして「プロパティ」を開き、「これらのポリシー設定を定義する」を選択します。
- 「ユーザーまたはグループの追加」をクリックし、「参照」を押します。
- 「詳細設定」をクリックし、続いて「検索」をクリックします。
- Hyper-Vホストで使用しているユーザーアカウントを追加します。この例では「Hyper-V」というユーザーアカウントです。

- 最後に、問題が完全に解決したかどうかを確認しましょう。
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