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【Hyper-V】仮想マシンが「保存済み」状態のまま起動しないときの対処法

Windows 10またはWindows 11のホストマシン上で、Hyper-Vの仮想マシンが「保存済み(Saved)」状態のまま固まってしまい、正常に起動できなくなることがあります。本記事では、この問題に直面したユーザーが試せる最も効果的な解決策を詳しく解説します。

【Hyper-V】仮想マシンが「保存済み」状態のまま起動しないときの対処法

複数のVMを運用している環境では、仮想マシンの電源を切った際に、一部のVMだけが保存状態のまま残ってしまうことがよくあります。また、ホストサーバーを再起動した際にも、一部の仮想マシンが保存状態へ移行する場合があります。本来この状態であれば、要求さえ送ればVMは問題なく再起動できるはずですが、再開できない場合は「仮想マシンが保存状態から復帰しない」という問題に直面することになります。

この問題の主な原因として考えられるのは、以下の通りです。

  • ディスク容量の不足
  • ドライブが利用不可、またはオフラインになっている
  • システムリソースの不足

Hyper-Vにおける「保存済み」状態とは?

Hyper-VのVSSライターが仮想マシンを「休止状態」に置くと、そのVMは保存済み(Saved)状態になります。具体的には、保存状態方式が要求されると、PrepareForSnapshotイベントの発生時にVMが保存状態へ移行します。Hyper-Vでは、バックアップの既定の方法として保存状態がよく使用されます。

Hyper-V仮想マシンが保存状態から復帰しない場合の対処法

「Hyper-V仮想マシンが保存状態のまま固まる」問題が発生している場合は、以下の推奨ソリューションを順不同で試してみてください。

  1. 保存状態を削除する
  2. フォルダーのアクセス許可を変更する
  3. 物理ドライブの接続を確認する
  4. VMを削除して再作成する

それでは、それぞれの解決策の手順を詳しく見ていきましょう。

1. 保存状態を削除する

保存状態を削除することで、この問題を解決できる場合があります。なお、保存状態を削除してもデータが失われることはありませんので安心してください。

保存状態を削除する手順は以下の通りです。

  • Hyper-Vマネージャーを開きます。
  • 問題のある仮想マシンを右クリックします。
  • メニューから「保存された状態の削除(Delete Saved State)」を選択します。

保存状態を削除したら、VMを再度起動してみてください。「オブジェクトは現在使用中のため、操作を実行できません(Operation cannot be performed while the object is in use)」というエラーメッセージが表示された場合は、物理的なWindowsホストマシンを再起動してください。

2. フォルダーのアクセス許可を変更する

実は、仮想マシンのフォルダーに対するアクセス許可が不十分だと、このエラーが発生することがあります。その場合は、フォルダーのアクセス許可を「Everyone」に設定し、「フルコントロール」権限を付与することで問題を解決できます。

それでも問題が解決しない場合は、次の解決策を試してください。

3. 物理ドライブの接続を確認する

この解決策では、物理ドライブが正しく接続されているかどうかを確認します。手順は以下の通りです。

  • Hyper-Vマネージャーを開きます。
  • Hyper-Vマネージャーのウィンドウ内で、問題のある仮想マシンを右クリックします。
  • メニューから「設定(Settings)」を選択します。
  • 設定ウィンドウで「SCSIコントローラー」を展開し、使用中のドライブを確認します。
  • VMが稼働中でも実際には接続されていないドライブがあれば、削除します。
  • Hyper-Vマネージャーを終了します。

その後、問題が解決したかどうかを確認してください。解決しない場合は、次の解決策を試します。

関連記事:停止中(Stopping)状態のまま固まったHyper-V仮想マシンを修正する方法

4. VMを削除して再作成する

この解決策では、まず問題のある仮想マシンのVHDファイルをコピーし、ローカルドライブや外部ドライブなど別の場所に保存しておきます。その後、仮想マシンを削除して、新しいVMとして再作成します。

手順は以下の通りです。

  • 問題のあるVMのVHDファイルをコピーして安全な場所に保存します。
  • 次に、Hyper-Vマネージャーを開きます。
  • 問題のあるVMを右クリックし、「削除(Delete)」を選択します。
  • 仮想マシンを削除したら、VHDファイルを元の場所に戻します。
  • その後、新しい仮想マシンを作成します。VM作成時に仮想ハードディスクの指定を求められたら、「既存の仮想ハードディスクを使用する(Use an existing virtual hard disk)」オプションを選択します。

この記事がお役に立てば幸いです!

関連記事:Hyper-V仮想マシンが停止中(Stopping)状態のまま固まる問題の対処法

VMにおける「保存状態」とは何ですか?

VMの保存状態とは、状態が再開されるまでの間、ホストマシンのリソースを解放することを意味します。保存された仮想マシンを再度アクティブ化・再開するプロセスでは、まずファイルの内容をVMの仮想メモリ空間へコピーし直し、その後にI/O処理を再開します。

関連記事:Hyper-Vで仮想マシン構成の読み込み中にエラーが発生した場合の対処法

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