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Hyper-V仮想マシンが「停止中」で固まったときの直し方|原因と4つの解決策

近年、仮想マシンの活用は急速に拡大しています。コスト削減や柔軟なリソース管理など、仮想化ならではのメリットを考えれば、これは自然な流れといえます。Hyper-VはWindowsに標準搭載された仮想化プラットフォームで、追加のソフトウェア購入なしにWindowsシステム上へ仮想マシンを構築できるのが大きな魅力です。VMwareやVirtualBoxと比べると機能面で劣る部分もありますが、Windowsとの親和性の高さから今なお多くのユーザーに利用されています。

Hyper-V仮想マシンが「停止中」で固まったときの直し方|原因と4つの解決策

しかし、他のソフトウェアと同様にHyper-Vにもトラブルはつきものです。その中でも多くのユーザーが直面しがちなのが、仮想マシンが「停止中(Stopping)」の状態から一向に進まなくなるという問題です。この状態に陥ると、仮想マシンは停止できず、再起動することもできないため、非常に厄介です。

この問題にはいくつかの原因が考えられます。まず確認したいのは、Windows自体が最新の状態になっているかどうかです。古いバージョンのWindowsホストが原因となっているケースもあるため、作業を始める前に必ずWindows Updateを適用しておきましょう。そのうえで、主な原因を以下にまとめます。

  • ストレージ障害 — ディスクが「欠落」として認識されることで発生することがあります。この場合は、ホストマシンおよび関連するディスクの電源を一度オフにしてください。再起動後、システムがディスクを再認識し、RAID構成であれば自動的に修復が始まります。
  • RRASの設定不備 — 「ルーティングとリモートアクセスサービス(RRAS)」の構成ミスも原因となります。ネットワークインターフェースの不具合によってRRASの設定が壊れるケースがあり、その場合はサービスを無効化することで解決できます。
  • Windowsの電源オプション — ホストマシンの電源設定も影響します。一定時間後にディスプレイをオフにする設定になっていると、仮想マシンが停止状態で固まることがあります。この場合は「ディスプレイの電源を切る」を「なし」に変更しましょう。

それでは、考えられる原因を踏まえたうえで、仮想マシンを復旧させるための具体的な方法を順番に見ていきましょう。

方法1:仮想マシンのプロセスを強制終了する

ここでいう「強制終了」とは、仮想マシンそのものを削除することではなく、固まってしまった仮想マシンのワーカープロセスを終了させ、正常に起動できる状態へ戻すことを指します。ホスト上で稼働している仮想マシンが1台だけなら手順は非常にシンプルで、後述するGUID(VMId)の特定ステップを省略できます。

一方、複数の仮想マシンを運用している場合は注意が必要です。仮想マシンのワーカープロセス「vmwp.exe」は、稼働中の仮想マシンの数だけタスクマネージャーに表示されるため、対象の仮想マシンに対応するGUIDを事前に把握しておかなければ、誤ったプロセスを終了してしまう恐れがあります。GUIDさえ分かれば、該当するプロセスを安全に特定して終了できます。

以下の手順に従って操作してください。

  1. まず、PowerShellを開きます。仮想マシンが1台のみの場合や、すでにGUIDが分かっている場合は、このステップはスキップして構いません。
  2. PowerShellで次のコマンドを実行します。VMnameの部分には、問題が発生している仮想マシンの名前を入力してください。
Get-VM "VMname" | fl *
  1. 表示された情報の中からVMIdを控えておきます。このIDを使って、終了すべきプロセスを特定します。Hyper-V仮想マシンが「停止中」で固まったときの直し方|原因と4つの解決策
  2. 続いて、タスクバーを右クリックし、メニューからタスクマネージャーを選択して起動します。
  3. タスクマネージャーが開いたら、詳細タブに切り替えます。
  4. Vキーを押してプロセス一覧を移動し、vmwp.exeを探します。複数の仮想マシンが稼働している場合は、同名のプロセスが複数表示されます。Hyper-V仮想マシンが「停止中」で固まったときの直し方|原因と4つの解決策
  5. 先ほど控えたVMIdをもとに、該当するプロセスを特定します。
  6. ユーザー名欄がVMIdと一致するプロセスを選択し、タスクの終了ボタンをクリックします。

方法2:電源オプションを変更する

ホスト側のWindowsの電源設定は、Hyper-V仮想マシンの動作にも影響を及ぼします。実際に同じ問題を経験したユーザーの中には、「ディスプレイの電源を切る」設定を「なし」に変更したところ問題が解消したという例もあります。試す価値のある方法なので、以下の手順で設定を確認してみてください。

  1. Windowsキーを押してスタートメニューを開き、「電源プラン」と検索します。
  2. 検索結果を選択してEnterキーを押します。
  3. ディスプレイの電源を切る」の項目をドロップダウンメニューから「なし」に変更します。Hyper-V仮想マシンが「停止中」で固まったときの直し方|原因と4つの解決策
  4. 最後に「変更の保存」をクリックして完了です。

方法3:RRAS(ルーティングとリモートアクセスサービス)を無効にする

リモートアクセスサービスの設定不備も、本件の原因になり得ます。前述のとおり、ネットワークインターフェースの不具合がRRASの構成を壊し、仮想マシンが停止状態で固まってしまうことがあります。この場合、ルーティングとリモートアクセスサービスを無効化するのが手軽な解決策です。手順は以下のとおりです。

  1. Windowsキー + Rを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
  2. ダイアログにservices.mscと入力し、Enterキーを押します。
  3. サービス一覧画面で「Routing and Remote Access」を探します。Rキーを押すと、アルファベットのRから始まるサービスへ素早くジャンプできます。
  4. サービスを見つけたらダブルクリックして、プロパティウィンドウを開きます。Hyper-V仮想マシンが「停止中」で固まったときの直し方|原因と4つの解決策
  5. サービスが実行中の場合は、「停止」ボタンをクリックして停止させます。
  6. 停止後、スタートアップの種類のドロップダウンメニューから「無効」を選択します。
  7. システムを再起動します。

方法4:ホストマシンを再起動する

こうした問題の多くは、実はホストマシンの再起動だけで解決します。ホストを再起動すれば、固まっていた仮想マシンの状態がクリアされ、通常どおり起動できるようになります。また、Windowsのバグが原因で発生しているケースもあり、これらはフォローアップの更新プログラムで修正されることが多いため、システムを常に最新の状態に保っておくことも忘れないようにしましょう。

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