PDFファイルのパスワード設定・解除方法をプロが徹底解説
PDF(Portable Document Format)は、内容の改ざんがされにくく、共有や印刷も簡単に行えるファイル形式として広く利用されています。PDFにはパスワードを設定することでアクセスを制限でき、文書を保護して、パスワードを知る人だけが閲覧できるようにすることが可能です。さらに、編集・印刷・コピーに対しても個別に保護をかけることができます。
しかし、PDFのセキュリティ機能に詳しくない方の中には、「パスワードの追加方法や解除方法がわからない」と悩む方も少なくありません。この記事では、PDFにパスワードを追加・解除するためのさまざまな方法を、初心者にもわかりやすくご紹介します。
1. Adobe Acrobat DC Proを使ってPDFにパスワードを設定・解除する
Adobe Acrobatは、PDFファイルの表示、署名、共有、印刷などを行える定番ソフトウェアです。PDFの閲覧や編集において最も信頼性の高い選択肢の一つであり、「保護」機能から簡単にパスワードの追加や解除が行えます。ただし、この機能は有料版の「Adobe Acrobat DC Pro」でのみ利用可能です。無料体験版を試すか、後述する他の方法を利用してください。
- ブラウザを開き、Adobe Acrobat DC Proの公式サイトにアクセスしてダウンロードします。インストール手順に従ってインストールを完了させてください。
注意: すでにAdobe Acrobat DC Proをお持ちの場合は、この手順はスキップしてください。 - パスワードを追加する場合は、Acrobatアプリケーションで対象のPDFファイルを開きます。右側のパネルにある「保護」オプションをクリックします。
- ドキュメント上部に新しいツールバーが表示されます。「パスワードを使用して保護」をクリックしましょう。
- パスワードを設定したい項目(閲覧用/編集用など)を選択し、パスワードを入力して「適用」をクリックします。これでPDFファイルがパスワードで保護されます。
- パスワードを解除したい場合は、まずドキュメントを開き、パスワードを入力してファイルを開きます。
- 再び右側パネルの「保護」オプションをクリックすると、保護オプションのバーが表示されます。
- 「詳細オプション」メニューを開き、「セキュリティを削除」を選択します。
- 確認画面が表示されるので、「OK」をクリックして確定します。これでPDFからパスワードが削除されます。
- 最後に、設定変更後に必ずファイルを保存することを忘れないでください。これでパスワードの解除は完了です。
2. PDF2GOなどのオンラインツールでPDFのパスワードを設定・解除する
手軽に素早く対応したい場合は、オンラインサービスが最適です。一時的な利用であればアプリのダウンロードやインストールは不要で、ファイルをアップロードしてパスワードを追加または解除し、そのままダウンロードするだけです。同様のサービスを提供しているサイトは多数ありますが、ここでは「PDF2GO」を例に手順をご紹介します。
- ブラウザを開き、PDF2GOのサイトにアクセスします。
- 「ファイルを選択」ボタンをクリックしてファイルを追加します。ボタン上にファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードすることも可能です。
- 下の入力欄にPDFファイル用のパスワードを入力し、「開始」ボタンをクリックして処理を開始します。
- 処理が完了すると、保護されたPDFファイルのダウンロードが自動的に開始されます。自動で始まらない場合は、「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
- 同じPDF2GOサイトで、PDFのパスワード解除も行えます。「すべてのツール」メニュー内にある「Unlock PDF」というツールを使用します。
- 「ファイルを選択」ボタンをクリックして、ロック解除したいファイルをアップロードします。こちらもドラッグ&ドロップに対応しています。
- パスワードを入力して確認します。パスワードが正しければ、「開始」ボタンをクリックして解除処理を実行できます。
- サイトが処理を完了すると、ダウンロードファイルが自動的に提供されます。表示されない場合は、ダウンロードボタンをクリックして手動で保存しましょう。
注意: 機密性の高い文書をオンラインツールにアップロードする場合は、情報漏洩のリスクを考慮し、信頼できるサービスかどうかを事前に確認することをおすすめします。
3. Microsoft Wordを使ってPDFにパスワードを追加・解除する
パソコンにPDF専用ソフトがインストールされていない場合でも、Microsoft Wordがあれば対応できます。ただし、この方法ではPDFをWord形式に変換して編集するため、レイアウトやグラフィックが元のPDFと多少異なって表示される場合がある点にご注意ください。
- デスクトップのショートカットをダブルクリックするか、Windowsの検索機能からMicrosoft Wordを起動します。
- 「ファイル」メニューをクリックし、左側のペインから「開く」を選択します。対象のPDFファイルを探してWordで開きます。
注意: PDFをWord形式に変換するかどうか尋ねられるので、「OK」をクリックして開いてください。 - ファイルがWordで開いたら、再度「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択します。保存先のフォルダを指定しましょう。
- ファイルの種類を「PDF」に変更し、別のファイル名を入力します。次に「オプション」ボタンをクリックします。
- 「パスワードを使用して文書を暗号化」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。続けてPDFファイルのパスワードを設定します。
- すべての手順が完了したら、「保存」ボタンをクリックして、パスワード付きのPDFを保存します。
- Microsoft Wordでパスワードを解除することもできます。保護されたPDFファイルを開き、パスワードを入力します。
- その後、「ファイル」メニューから再度「名前を付けて保存」を選択します。今度はファイルの種類を「PDF」に指定し、ファイル名を入力して「保存」をクリックするだけです。
- これで、パスワードなしの通常のPDFファイルとして保存されます。
応用編: ブラウザを使ってPDFのパスワードを解除する
上記の方法で使えるアプリがどれもインストールされていない場合は、ブラウザだけで対応できます。ほぼすべてのブラウザはPDFファイルを問題なく開けるため、ブラウザでファイルを開き、印刷機能を使ってパスワードなしの新しいPDFとして保存するというテクニックが有効です。具体的な手順は以下の通りです。
- パソコン上で対象のPDFファイルを見つけ、右クリックして「プログラムから開く > Chrome」を選択します。
注意: お使いのブラウザはChrome以外でも構いません。どのブラウザでも同様に操作できます。 - キーボードのCtrlキーとPキーを同時に押して印刷機能を呼び出します。ブラウザのツールバーやメニューからも同じ操作が可能です。
- 印刷ウィンドウが開いたら、送信先/プリンターの項目で「PDFに保存(Save as PDF)」を選択し、「保存」ボタンをクリックします。
- ファイルの保存場所と名前を指定して保存します。これで、パスワードのかかっていない新しいPDFファイルが完成します。
-
PDFのパスワード保護を解除する2つの簡単な方法
PDFは、どのデバイスで開いてもレイアウトが崩れない便利なドキュメント形式です。TXTやMS Word(DOC)、RTFなど他のドキュメント形式と比べて多くのメリットがあり、その中でも特に注目すべき機能が「パスワード保護」です。これにより、ドキュメントの内容の安全性とプライバシーをしっかり守ることができます。 しかし、ドキュメントを開くたびに毎回パスワードを入力しなければならないのは、意外と面倒に感じることもあります。そこで本記事では、PDFファイルからパスワード保護を解除する2つの方法を詳しく解説します。 PDFのパスワード保護を解除する方法 方法1:Chromeブラウザと「PDFとして保存
-
PDFファイルにコメントを追加する方法を徹底解説
電子書籍の普及により、本や小説をPDF形式で読む機会が大きく増えました。しかし、電子書籍は紙の本と違い長文になりがちで、一度に読み切るのは難しいものです。実際の本を読むときのように、重要な箇所に印をつけたり、後で見返したい部分に目印を残したりしたいと思ったことはありませんか。PDFドキュメントには複数のコメントを追加できるため、しおり代わりに活用すれば読書の効率がぐっと向上します。 PDFにコメントを追加する手順 PDFファイルの任意のページにコメントを追加するには、「UPDF」というサードパーティ製アプリを利用します。以下の手順に従ってください。 ステップ1: 公式サイトからUPDFアプリ