macOSインストール時の「PKDownloadError 8」エラーの原因と対処法まとめ
「操作は完了できませんでした。(PKDownloadError error 8.)」は、macOSのインストール時に発生しやすい代表的なエラーの一つです。リカバリーモードからの再インストール、USBブータブルインストーラを使ったクリーンインストール、正規MacやHackintoshでのアップデート・アップグレードなど、さまざまな場面でこのエラーが報告されています。
幸い、「PKDownloadError error 8」の解決策は比較的シンプルです。この記事では、原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。
「PKDownloadError error 8」とは何か?
「PKDownloadError error 8」は、macOS Catalina、Big Sur、Monterey、Venturaなどのインストール中に発生すると報告されているエラーで、特にインターネット接続が不安定になったり切断されたりした場合に起こりやすいことが知られています。
エラー名からダウンロード処理の問題のように見えますが、実際にはダウンロード済みのインストーラを実行してインストールする段階で表示されることも多い点に注意が必要です。
注意: 新しいmacOSアップデートをインストールする前に、データ消失に備えてMac内の重要なデータを必ずバックアップしておきましょう。Time Machineなどを利用した事前バックアップがおすすめです。
macOSのアップデート/アップグレード時にエラーが出た場合の対処法
起動ディスクを消去せずにmacOSアップデートをインストールしようとして「PKDownloadError error 8」が表示された場合は、以下の方法を順番に試してみてください。
1. インターネット接続を確認する
まず最初に確認すべきは、Macが安定したWi-Fiまたは有線(Ethernet)接続を行えているかどうかです。別のデバイスを同じネットワークに接続し、Webページなどが正常に読み込めるかテストしてみましょう。
以下のような対策も有効です。
- スマートフォンのテザリング(ホットスポット)をWi-Fiとして利用する
- 別のWi-Fiネットワークに切り替える
- ルーターを再起動する
2. Macを完全にシャットダウンして再起動する
一時的なシステムの不具合が原因でエラーが発生している場合もあります。Macを完全にシャットダウンし、再度電源を入れてからインストールをやり直してみてください。
3. DNS設定を変更する
多くのケースで「PKDownloadError error 8」の原因となっているのがDNSの問題です。DNS(Domain Name System)サーバーは、ドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担っており、ここに不具合があるとMacが正しくmacOSをインストールできなくなります。
DNSサーバーを変更してから、再度インストールを試みてください。
Ventura以前のmacOSでDNS設定を変更する手順:
- システム環境設定/システム設定 > ネットワーク を開く
- DNSを変更したいネットワークアダプタ(Wi-FiやEthernetなど)を選択
- 詳細/Details > DNS タブを開く
- 左下の「(+ )」ボタンをクリック
- 以下のGoogle DNSアドレスを1つずつ入力
8.8.8.8
8.8.4.4
2001:4860:4860::8888
2001:4860:4860::8844 - OKをクリックして保存
それでもインストールが失敗する、または途中で止まる場合は、OpenDNSのアドレスを試してみてください。
208.67.222.222
208.67.220.220
2620:119:35::35
2620:119:53::53
4. 日付と時刻の設定を見直す
日付と時刻の設定が誤っていると、macOSのアップデートが妨げられることがあります。手動で時刻を設定している場合は、自動設定に戻しましょう。
現在のシステムがmacOS Monterey以前の場合:「システム環境設定 > 日付と時刻」を開き、鍵アイコンをクリックしてパスワードを入力してロック解除し、「日付と時刻を自動的に設定」にチェックを入れます。
macOS Venturaの場合:「システム設定 > 一般 > 日付と時刻」を開き、「日付と時刻を自動的に設定」をオンにします。
5. セーフモードからインストールする
macOSのインストール中にエラーが発生した場合は、セーフモードで起動してから再試行するのが基本のトラブルシューティングです。セーフモードではMacの動作に必要な最小限のファイルとアプリのみが読み込まれるため、サードパーティ製ソフトウェアの干渉を回避できます。
M1/M2などApple Silicon搭載Macの場合:
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで長押し
- 起動ボリュームを選択
- Shiftキーを押しながら「セーフモードで続ける」をクリック
Intel搭載Macの場合:
- Macの電源を切る
- 電源ボタンを押し、すぐにShiftキーをログイン画面が表示されるまで押し続ける
- Macにログインする(2回ログインが必要な場合があります)
セーフモードでもインストールが完了しない場合は、次の対処法に進みましょう。
6. VPNソフトウェアをアンインストールする
Cisco AnyConnectなどのサードパーティ製VPNソフトウェアが原因でエラーが発生することもあります。アプリをゴミ箱にドラッグ&ドロップするだけでは完全に削除されないため、専用のアンインストーラが用意されている場合はそれを使用してください。VPNソフトを削除後にインストーラを再実行し、完了後にもう一度VPNソフトを再インストールすればOKです。
補足: お住まいの国や地域によっては、逆にVPNへの接続が必要な場合もあります。Appleサポートコミュニティの投稿では、中国本土のユーザーがVPNに接続することでこのエラーを解決したという報告もあります。
7. NVRAMをリセットする(Intel Macのみ)
NVRAM(不揮発性RAM)をリセットしてからmacOSを再ダウンロード・インストールすることで、エラーが解決したというユーザーの声もあります。NVRAMには起動ディスクの選択、時刻設定、画面解像度など、起動時に必要な重要な設定情報が保存されており、これが破損するとインストールが失敗することがあります。
なお、M1以降のApple Silicon搭載MacではNVRAMリセットは不要です(起動時に自動的に実行されます)。Intel搭載Macの場合は以下の手順を試してください。
- ダウンロード済みのmacOSインストーラ(あれば)をゴミ箱に入れて空にする
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを押し、すぐにOption + Command + P + Rを同時に押し続ける
- 約20秒後に4つのキーを離す(起動音やAppleロゴが複数回表示される場合があります)
- 起動が完了したらApp Storeを開き、インストーラを再度ダウンロード
- インストーラを実行する
8. 次のアップデートを待つ
上記のすべての方法を試してもインストールが完了しない場合は、次のポイントリリース(マイナーアップデート)を待つのも一つの手です。macOS 10.15(Catalina)の公開当初も同じエラーでアップグレードできないユーザーがいましたが、10.15.1の配信後は問題なくインストールできたという報告があります。
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クリーンインストール/再インストール時にエラーが出た場合の対処法
リカバリーモードでmacOSをクリーンインストールまたは再インストールしようとした際に「PKDownloadError error 8」が表示される場合は、以下の方法を試してください。
別のネットワークに切り替える
リカバリーモードで起動すると、Wi-Fiネットワークの選択を求められることがあります。選択するネットワークは、電波が強く安定したものを選びましょう。Wi-Fiがうまく機能しない場合は、スマートフォンのテザリングや別のWi-Fiネットワークを試してみてください。
あえてインターネットから切断する
前述の対策と矛盾するように思えますが、実は効果的な場合があります。macOSブータブルインストーラを使用している場合は、Wi-FiをオフにするかEthernetケーブルを抜いてからインストールを試してみてください。
インストーラは通常、ファームウェアやMac固有の情報を取得するためにインターネット接続を必要としますが、インストーラに何らかの不整合が検出されると「PKDownloadError error 8」が発生することがあります。インターネットを無効化することでこのチェックをバイパスできる可能性があり、保証はありませんが試す価値はあります。
ルーターのDNS設定を変更する
ネットワーク側のDNSサーバーに問題があると、Big Sur、Monterey、Venturaのインストール時にこのエラーが発生することがあります。Google DNSやOpenDNSなど、信頼性の高いDNSサーバーに変更してみてください。ルーターによるDNS設定の手順は機種ごとに異なるため、詳しくは各ルーターメーカーの公式サイトを参照してください。
USBブータブルインストーラからインストールする
まだUSBブータブルインストーラからのインストールを試していないなら、ぜひ検討してみてください。作成には、正常に起動できるMacと、16GB以上のMac OS拡張(ジャーナリング)形式でフォーマットしたUSBドライブが必要です。ブータブルドライブを作成したら、以下の手順でUSBから起動し、起動ディスクを指定してインストールできます。
Intel搭載Macの場合:
- ブータブルUSBをMacに接続する
- Macの電源を切る
- 電源ボタンを押し、すぐにOptionキーを起動ディスクの選択画面が表示されるまで押し続ける
- ブータブルインストーラを選択し、上向き矢印をクリック
- 言語を選択(求められた場合)
- 「macOSをインストール」を選択して続けるをクリック
- 画面の指示に従ってインストールを完了させる
M1/M2などApple Silicon搭載Macの場合:
- ブータブルUSBをMacに接続する
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで長押し
- ブータブルUSBインストーラを選択して続けるをクリック
- 「macOSをインストール」を選択して続けるをクリック
- 画面の指示に従ってインストールを完了させる
以前に作成したブータブルインストーラで失敗した場合は、最新版のmacOSで新しく作り直すことをおすすめします。
インターネットリカバリーからインストールする
ローカルリカバリーモード(Command + R)での再インストールをすでに試した方も多いでしょうが、Intel搭載Macではインターネットリカバリーモードも利用可能です。以下の2つのキーコンビネーションでアクセスできます。
- Option + Command + R: macOSを再インストールし、お使いのMacと互換性のある最新バージョンへアップグレード
- Shift + Option + Command + R: Macに元々搭載されていたmacOS、または入手可能な最も近いバージョンを再インストール
Macを再起動し、地球のマーク(回転するグローブ)が表示されるまで最初のキーコンビネーションを押し続け、「macOSを再インストール」をクリックします。
それでもインストールが完了しない場合は、2つ目のキーショートカットでリカバリーモードを起動し、OSインストール後にシステム環境設定から最新のmacOSへアップグレードしてみてください。
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