Macで「消去プロセスに失敗しました」エラーが出たときの原因と解決策まとめ
macOSのディスクユーティリティでドライブをフォーマットできない場合、「消去プロセスに失敗しました。完了をクリックして続行してください(Erase process has failed. Click Done to continue)」というメッセージが表示されます。多くの場合、このメッセージには失敗の原因を示す詳細な説明やエラーコードが併記されます。
本記事では、M1/M2/M3/T2/Intel搭載Macで発生する「消去プロセスに失敗しました」エラーの原因を解説し、実践的な解決方法をご紹介します。
Macで「消去プロセスに失敗しました」エラーが発生する主な原因
Macで消去処理が失敗する原因はさまざまですが、特によく見られるものは以下のとおりです。
- ボリュームやパーティションが他のプロセスで使用中のため、マウントできない。
- フォーマットしようとしているドライブ自体が破損・損傷している。
- ドライブのパーティションマップがmacOSで読み取れない、または破損している。
- Mac側に一時的な不具合が発生している。
- ディスクが書き込み保護されている。
- 使用している変換アダプタやカードリーダーに問題がある。
幸い、これらの問題は後述する対処法で解決できるケースがほとんどです。同じトラブルで困っている方のために、ぜひこのガイドをシェアしてください。
外付けHDD/SDカード/USBメモリ/SSDで消去に失敗する場合の対処法

外付けハードディスク、SDカード、USBメモリ、外付けSSDなどをフォーマット中に消去が失敗する場合は、以下の方法を順番に試してみてください。
対処法1:消去操作を何度か繰り返す
ディスクユーティリティでの消去失敗は決して珍しいことではありません。実際、筆者もAPFSボリュームをフォーマットした際、最初の試行は失敗しましたが、同じ操作を繰り返したところ成功しました。
そのため、まずは同じ手順を数回繰り返してみてください。それでも消去できない場合は、条件を少し変えて再試行するのも有効です。例えば、別のファイルシステム形式でフォーマットしたり、ドライブをパーティション分割したりする方法があります。
対処法2:パーティションではなく物理ディスクを消去する
多くの方は外付けドライブのパーティションを選んで消去しています。複数のパーティションがあるドライブならそれで問題ありませんが、パーティションが1つだけのドライブや、ドライブ全体をまっさらにしたい場合は、物理ディスクごと消去するのがおすすめです。
物理ディスクを消去するとパーティションマップも初期化されるため、「消去プロセスに失敗しました」エラーの原因となっていたパーティションマップの破損を解消できる可能性があります。
筆者の外付けUSBドライブを例にすると、「USB」という名前のAPFSボリュームを消去する代わりに、「TOSHIBA TransMemory Media」というラベルの付いた物理ディスクを選択してフォーマットすれば、ドライブ全体を一括で消去できます。
- ディスクユーティリティを開き、「表示」>「すべてのデバイスを表示」を選択します。
- 物理ディスクを選択して「消去」をクリックします。

- ドライブに名前を付けます。
- 適切なファイルシステム形式を選びます。
- 方式(スキーム)は「GUIDパーティションマップ」のままにします。
- 「消去」をクリックします。
逆に、すでに物理ディスク単位で消去を試みて失敗していた場合は、今度はパーティション単位での消去を試してみてください。
対処法3:ターミナルからコマンドで消去する
ディスクユーティリティを使わず、ターミナルでコマンドを実行してドライブを消去することもできます。ターミナルの方が高度なオプションが使え、柔軟性も高いのが特徴です。
以下の手順では、フォーマット対象のディスクを強制的にアンマウントし、ブートセクタにゼロを書き込んだうえで、消去またはパーティション分割を行います。「アンマウント」と「ゼロ埋め」のステップを組み込むことで、エラーの発生を防ぎやすくなっています。
ドライブはマウントされたままでは消去できません。ディスクユーティリティがアンマウントに失敗すると、消去も成功しません。そのため、手動でのアンマウントが重要になります。また、ディスクにゼロを書き込むことで、不良セクタやデータ破損といったディスク関連の問題を解消できる場合もあります。
以下の手順で、Macのターミナルからドライブを消去しましょう。
- ターミナルを開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
diskutil list - 外付けドライブまたはパーティションのディスク識別子(disk2、disk2s1など)を控えます。
- disk_identifier の部分を読み替えて、次のコマンドでディスクまたはパーティションをアンマウントします。
ドライブの場合:diskutil unmountDisk force disk2
パーティションの場合:diskutil unmountVolume force disk2s1 - 外付けドライブまたはボリュームをゼロで埋めます。
sudo dd if=/dev/zero of=/dev/disk2 bs=1024 count=1024 - 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。
- ドライブを消去またはパーティション分割します。
ドライブの消去:diskutil eraseDisk APFS USB disk2
パーティションの消去:diskutil eraseVolume APFS USB disk2s1
パーティションの作成:diskutil partitionDisk disk2 GPT JHFS+ USB 50g
これらの手順で解決できましたか?うまくいった方は、M1 Macをはじめとする各モデルで「消去プロセスに失敗しました」エラーに悩む方のために、ぜひ情報をシェアしてください。
対処法4:パーティションを削除して再作成する
パーティションを消去したい場合、削除してから新しく作り直しても同じ結果が得られます。手順は以下のとおりです。
- ディスクユーティリティで消去したいパーティションを選択し、「パーティション」をクリックします。
- 左側の円グラフから対象のパーティションを選び、「(−)」ボタンをクリックして削除します。

- 「(+)」ボタンをクリックして新しいパーティションを追加します。
- パーティションに名前を付けます。
- フォーマット形式を選択します。
- サイズを指定します。
- 「適用」をクリックします。
対処法5:別のパソコンでフォーマットする
WindowsやmacOSの別のパソコンが手元にあるなら、そこで外付けドライブをフォーマットしてみましょう。実際に、別のマシンでは問題なく消去が完了したというユーザーの報告もあります。
対処法6:SDカードが消去できない場合の対処法
MacでSDカードを消去できない場合は、以下のポイントを確認してください。
① SDカードの書き込み保護スイッチがオフになっているか確認する
多くのSDカードには、誤ってデータを削除・変更することを防ぐための物理的な書き込み保護スイッチが付いています。このスイッチがオンになっているとカードは書き込み保護状態となり、新規データの書き込みだけでなくフォーマットもできなくなります。
② 別のSDカードアダプタ/カードリーダーを使う
SDカードアダプタの不調もフォーマット失敗の原因になり得ます。アダプタ経由でSDカードを読み込んでいる場合は、別のアダプタに交換すると改善することがあります。
③ SD Memory Card Formatter for Macを使う
SD Memory Card Formatterは、SDメモリカード、SDHCメモリカード、SDXCメモリカードをフォーマットするための無料ツールです。ディスクユーティリティでSDカードをフォーマットできないときの有力な代替手段となります。
この情報が役に立ったら、MacのUSBメモリ/SSD/フラッシュドライブ/SDカードで「消去プロセスに失敗しました」エラーに直面している方にも教えてあげてください。
Macの内蔵ハードディスクで消去に失敗する場合の対処法
内蔵ハードディスクの消去は、Macを出荷時の状態に戻す(工場出荷状態へのリセット)際や、起動ディスクの問題を解決する際に必要不可欠です。しかし、ここでも消去プロセスがエラーで失敗することがあります。その場合は、以下の方法を試してみてください。
対処法1:とにかく再試行する
理由は不明ながら、ディスクユーティリティでの消去を繰り返すことで成功するケースがあります。2〜3回目で成功する人もいれば、数十回の再試行が必要だった人もいます。
「信じられないことに、返信を打ち終える前にMacの消去に成功しました。諦めずに試し続けた結果です。特定の操作順序があるのかは分かりませんが、根気よく続ければうまくいくかもしれません。合計20回以上試しました。誰かの助けになれば嬉しいです。」— discussions.apple.comより
対処法2:インターネット復元を使う
macOS復元モードで消去に失敗した場合は、インターネット復元で起動し、Appleのサーバーから提供される復元ツールを利用しましょう。これにより、お使いのMacに対応する最新のmacOSを再インストールすることも可能になります。
- Macの電源を切ります。
- 電源ボタンを押し、すぐに「Option+Command+R」を長押しします。
- 回転する地球儀のマークが表示されたらキーを離します。
- macOSユーティリティで「ディスクユーティリティ」>「続ける」を選択します。
- 「表示」>「すべてのデバイスを表示」を選択します。
- 内蔵ハードディスクの最上位階層を選択して「消去」をクリックします。

- ドライブ名を「Macintosh HD」にします。
- macOS High Sierra以降ならフォーマットは「APFS」を、それ以前のバージョンなら「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択します。
- 方式は「GUIDパーティションマップ」のままにします。
- 「消去」をクリックします。
対処法3:Apple Silicon MacではAPFSコンテナを消去する
前項ではIntel搭載Macで内蔵ハードディスクの物理ディスクを消去する方法を紹介しました。M1、M2、M3チップを搭載したApple Silicon Macの場合は、APFSコンテナを消去する方が良い結果につながることがあります。
操作方法は、インデントされて表示されている物理ディスクの直下にあるコンテナを見つけて「消去」をクリックするだけです。
M1/M2/M3/Intel搭載Macの「消去プロセスに失敗しました」エラーの解決に役立った場合は、ぜひこの記事をシェアしてください。
よくある質問
Q. Macを強制的に消去するにはどうすればいいですか?
A. インターネット復元モードで起動し、内蔵ハードディスクを選択して「消去」をクリックすることで、強制的に消去できます。
Q. Macの消去にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 所要時間は、ドライブの容量、プロセッサの速度、ドライブ内のデータ量、ストレージの種類、Mac全体のシステムパフォーマンスによって異なります。一般的に、順調に進めば数分程度で完了します。
Q. Macが消去を拒否されるのはなぜですか?
A. システムに何らかの問題が発生しているか、ハードディスクが深刻に破損している可能性があります。
Q. Macを消去すると動作が速くなりますか?
A. 動作の遅さの原因が、ゴミファイルの蓄積やハードディスクの断片化であれば、消去によって改善される可能性があります。
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