Linux と macOS 間でファイルを共有する3つの確実な方法|Samba・クラウド・外付けHDD
さまざまなベンダーや開発者によってリリースされているOSは、互いに互換性がないケースが少なくありません。最も広く使われている macOS や各種 Linux ディストリビューション、Windows などがその代表例です。しかし、異なるOSが搭載された2台のデバイス間でファイルを共有したい場合、この非互換性が大きな障害となります。
本記事では、Linux と Mac の間でファイルを共有する方法を、具体的な手順とともにわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
Mac と Linux の基本情報
技術的な観点から見ると、macOS は Mach カーネルと UNIX 由来の BSD をベースに構築されています。スティーブ・ジョブズが NeXT Computer 社在籍時に開発した OS が起源であり、後に Apple Computer に持ち込まれ、大きな成功を収めました。
一方、Linux は UNIX の無料かつオープンソースの後継です。ただし、Linux 単体ではユーザーインターフェースを持たずコマンドラインのみのため、デスクトップ環境などのコンポーネントを組み合わせることで、初めて完全な操作可能なOSとして機能します。
Linux が無料でオープンソースであることは魅力的ですが、それだけでは macOS との非互換性は解消されません。そのため、Mac と Linux の間で直接ファイルを転送することはできません。

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SMB と Samba を使って Linux と Mac 間でファイルを共有する方法
SMB(Server Message Block)プロトコルは、ファイルやネットワークリソースの共有に広く利用されており、ローカルネットワーク上で macOS と Linux をスムーズに接続・通信させることができます。Linux 側ではファイル共有のために Samba を使用します。まずは Linux ディストリビューションに Samba をインストールする必要があります。以下で詳細な手順を見ていきましょう。
Mac から Linux へファイルを共有する
ステップ1:Mac と Linux をファイル共有できる状態にする
ファイル共有を始める前に、いくつかの準備が必要です。
1. ネットワーク接続を確認する
Linux と Mac の両方のマシンのインターネット接続を確認し、同じネットワークに接続していることを確認してください。そうしないとファイル共有が失敗する可能性があります。
Mac の場合:「システム設定」> 「ネットワーク」の順に開き、Ethernet または Wi-Fi が緑色のサインで正常に接続されていることを確認します。

Linux の場合:ターミナルを開いて「ip addr」コマンドを実行し、ネットワークが正常に機能しているか確認します。
ip addr2. Mac でファイル共有を設定する
ファイル共有は、個人用ドキュメント、動画、画像などのファイルやフォルダを、同じネットワーク上の許可されたユーザーやグループと共有するための Mac の機能です。これを設定することで、Linux から Mac 上のファイルへアクセスできるようになります。Mac でファイル共有を有効にする手順は以下の通りです。
- 新しい共有フォルダを追加するには、「共有フォルダ」セクション下の「+」ボタンをクリックし、フォルダを選択して「開く」をタップします。
- アクセス権限を変更するには、フォルダを選択し、ユーザーを選んで権限を変更します(読み取り専用なら「読み出しのみ」、編集も許可するなら「読み/書き」)。
- ユーザーを追加または削除するには、「ユーザー」セクション下部の「+」または「–」ボタンをクリックすると、リストに対象ユーザーが追加・削除されます。
ステップ2:Linux から macOS の共有フォルダにアクセスする
すべての準備が整ったら、Linux から Mac の共有フォルダにアクセスできます。以下の手順に従って、ホスト側の Mac デバイス上のファイルを開きましょう。
Linux から Mac へファイルを共有する
Linux から Mac へファイルを共有するには、ターミナルの操作が必要です。Linux ディストリビューションに Samba をインストールし、自分自身を Samba ユーザーとして登録し、Samba の設定ファイルを作成してから、共有するファイルやフォルダを追加します。
ステップ1:Linux に Samba をインストールする
Linux に Samba をインストールするには、ターミナルを開き、使用中のディストリビューションに応じて以下のコマンドを実行します。
Ubuntu の場合:
sudo apt update
sudo apt install sambaFedora の場合:
sudo dnf install sambaArch の場合:
sudo pacman -S sambaステップ2:Linux に Samba ユーザーと共有設定を追加する
1. 自分自身を Samba ユーザーとして登録するには、ターミナルウィンドウに以下のコマンドをコピー&ペーストして実行します。
sudo smbpasswd -a ユーザー名2. 次に、以下のコマンドで新しい smb.conf ファイルを作成します。
sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.bak
sudo vim /etc/samba/smb.conf3. 以下の smb.conf の内容を新しいファイルにコピーして保存します。
- [global]
workgroup = WORKGROUP
server string = %h server (Samba)
log file = /var/log/samba/log.%m
max log size = 1000
server role = standalone server
usershare path = /var/lib/samba/usershares
usershare allow guests = yes
[homes]
comment = Home Directories
browseable = no
read only = no
create mask = 0700
directory mask = 0700
4. smb.conf の変更を有効にするため、Samba を再起動します。
sudo systemctl restart smbd5. 以下のコマンドで作成した設定を検証・有効化します。
testparmステップ3:macOS から Linux の共有フォルダにアクセスする
Samba のインストールと Samba ユーザーの作成が完了していれば、Mac から Linux の共有フォルダにアクセスできます。
1. Mac の Finder を開き、左サイドバーから「ネットワーク」を選択します。

2. 「ネットワーク」ウィンドウが表示されたら、Linux マシンを開きます。接続に失敗したという通知が表示される場合があります。
3. 「ネットワーク」ウィンドウの右隅にある「接続...(Connect As)」を選択します。

4. Samba のユーザー名とパスワードを入力すると、Linux デバイス上の homes フォルダやその他の共有フォルダが表示されます。

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クラウド同期サーバーを使って Linux と Mac 間でファイルを共有する方法
複雑な手順を踏んだり長いコマンドを実行したりするのが苦手な方には、最も簡単な方法であるクラウド同期サーバーの活用をおすすめします。
OneDrive、Cloud-Sync、iCloud など、Linux ディストリビューションと Mac の両方に対応したクラウド同期サービスは多数あります。Linux と Mac の両方にクラウド同期サービスをインストールし、同じアカウントでログインして2台のデバイス間のファイル同期を許可すれば、Mac で作成したファイルを Linux から、逆に Linux で作成したファイルを Mac からアクセスできるようになります。
この方法なら面倒な手順から解放され、2台のデバイスがインターネットに接続さえしていれば、他のデバイスからもいつでもファイルにアクセスできます。
外部ストレージを使って Linux と Mac 間でファイルを共有する方法
外付けハードディスクは、Linux と Mac 間でファイルを共有するのに最適な代替手段です。ハードディスクを NTFS ファイルシステムでフォーマットすれば、Linux デバイスで完全にサポートされます。Mac の場合、NTFS でフォーマットされたハードディスクからの読み取りは可能ですが、書き込みは制限されています。そこで「NTFS for Mac」ドライバを使用すれば、書き込み権限を取得できます。
iBoysoft NTFS for Mac は優れたドライバで、NTFS ハードディスクを Mac 上で読み書き両モードでマウントできます。Linux でファイル共有に使用していたドライブを接続すれば、シームレスに編集・修正が可能です。
また、Linux の公式ファイルシステムは ext4 なので、ext4 でフォーマットしたハードディスクを使って Linux のハードディスク上のファイルを共有することもできます。その場合、Paragon Software の「extFS for Mac」を利用すれば、ext2、ext3、ext4 に対して高速かつ無制限の読み書きアクセスが可能になります。
まとめ
本記事では、Linux と Mac 間のファイル共有に焦点を当て、実用的な3つの解決策をご紹介しました。同じような課題に直面している方は、ぜひ本記事で紹介した方法を試してみてください。
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