T2チップ搭載MacでmacOS CatalinaのUSBインストーラーが起動しないときの解決策
macOSのダウングレードのために、macOS CatalinaのブータブルUSBインストーラーからMacを起動しようとしたのに、USBから起動できずにお困りではありませんか。
Appleコミュニティには、次のような相談事例があります。
2018年製のT2チップ搭載Mac miniに、32GBのUSBメモリに入れたmacOS Catalinaインストーラーを使ってクリーンインストールを試みました。しかし、システム環境設定の「起動ディスク」にUSBインストーラーが表示されず、起動できません。起動セキュリティユーティリティで設定を変更した後も、CatalinaのUSBインストーラーからMacを起動することができません。
焦る必要はありません。USBからMacを起動する作業は決して簡単ではなく、エラーが発生しやすいものです。この記事では、この問題のトラブルシューティングに役立つ確認事項と解決策をすべて紹介します。順番に丁寧に確認していけば、CatalinaのブータブルUSBインストーラーからMacを正常に起動できるようになります。
macOS CatalinaのUSBインストーラーが起動しない場合の対処法
USBインストーラーがスタートアップマネージャーや「起動ディスク」の設定に表示されないからといって、必ずしも起動不能とは限りません。接続不良、システムの非互換性、不適切な設定、あるいはUSBからの起動手順の誤りなどが原因で表示されず、その結果、「ブータブルUSBインストーラーが起動できない」と誤解してしまうケースは少なくありません。
まず、CatalinaのUSBインストーラーが本当に起動不能かどうかを確認する
まずは、ディスクユーティリティを開いて、CatalinaのブータブルUSBが認識されているかどうかを確認しましょう。表示されない場合は、一度抜き差しする、別のUSBポートに挿し替える、別のUSBケーブルを使うなどして接続状態を見直してください。
ディスクユーティリティに表示される場合は、次にCatalinaのUSBインストーラーが起動可能かどうかを確認します。
ケース1:CatalinaのUSBインストーラーは起動可能なのに、そこからMacを起動できない場合は、以下の対処法を試してください
① お使いのMacがmacOS Catalinaに対応しているか確認する
macOS CatalinaのブータブルUSBインストーラーは、すべてのMacモデルで起動できるわけではありません。macOS Catalinaに対応したMacだけが、このインストーラーから起動できます。
以下が、macOS Catalina対応Macのチェックリストです。
- MacBook Pro(2020年〜2012年半ばモデル)
- MacBook Air(2020年〜2012年半ばモデル)
- MacBook(2017年〜2015年モデル)
- iMac Pro(2017年モデル)
- iMac(2020年〜2012年後半モデル)
- Mac mini(2018年、2014年後半、2012年後半モデル)
- Mac Pro(2019年、2013年後半モデル)
注意:M1 Macは出荷時にmacOS Big Surがプリインストールされているため、M1をはじめとするApple Silicon搭載Macでは、macOS Catalina以前のバージョンはサポートされていません。
お使いのMacがリストに含まれていない場合は、その機種に対応したmacOSのブータブルUSBインストーラーを作り直す必要があります。
② 起動セキュリティ設定を変更する
Apple T2セキュリティチップを搭載したMacは、デフォルトではブータブルUSBインストーラーからの起動が許可されていません。これが、本来起動可能なはずのCatalina USBから起動できない主な原因です。
お使いのMacがT2セキュリティ搭載かどうかを確認するには、Optionキーを押しながらAppleメニュー>システム情報をクリックし、ハードウェア欄の「コントローラ」を選択します。「Apple T2」と表示されれば、T2チップ搭載機です。

T2チップを搭載している場合は、起動セキュリティユーティリティで設定を変更して、外部のブータブルメディアからMacを起動できるようにする必要があります。
設定変更後は、Macを再起動してもう一度USBインストーラーからの起動を試みてください。
③ USBインストーラーからの起動手順が正しいか確認する
本記事の手順と照らし合わせて、USBからMacを起動する方法が正しいかどうかを確認してみてください。
ケース2:CatalinaのUSBインストーラーが「起動不可」と判定された場合は、作り直しましょう
① macOS CatalinaのブータブルUSBインストーラーを作り直す
従来の方法でブータブルUSBインストーラーを作成するには、ドライブのフォーマット、App StoreでのmacOSインストーラーの検索とダウンロード、ターミナルでのコマンドライン操作など、多くの手順が必要でした。非常に複雑で時間がかかる上に、何よりミスが起こりやすいのが難点です。
そこでおすすめしたいのが、iBoysoft DiskGeekerの活用です。この多機能ディスク管理ツールなら、ターミナルを使わず、クリック操作だけで数ステップでmacOS CatalinaのブータブルUSBインストーラーを作成できます。
手順は以下の通りです。
あとは、新しく作成したmacOS CatalinaのUSBインストーラーを使って、対象のMacを起動できます。
どうしてもターミナルで作業したい場合は、「macOS用のブータブルUSBインストーラーの作成方法」を参考にしてください。
-
【解決策】ディスクユーティリティでは空き容量が十分なのにBoot Campで「起動ディスクの空き領域が不足」と表示される原因と対処法
何らかの理由でMac上でWindowsを使用する必要があり、Intel搭載Macの内蔵ツールである「Boot Campアシスタント」を使ってWindows用パーティションを作成しようとしたところ、予期せず「起動ディスクにパーティションを作成するための十分な空き領域がありません」という警告が表示された経験はありませんか?ところが、ディスクユーティリティを確認すると、起動ディスクには十分な空き容量が表示されているはずです。実際に、「MBPには約200GBの空き容量があるのに、Boot Campをインストールしようとすると『起動ディスクにパーティションを作成するための十分な空き領域がありません。少な
-
【Intel・M1 Mac対応】FileVault回復キーの確認方法と使い方を徹底解説
FileVaultを有効にすると、暗号化された起動ディスクのロックを解除してMacにログインする際に、アカウントのパスワードの入力が求められます。これはMac上のデータへの不正アクセスを防ぐうえで非常に有効ですが、パスワードを忘れた場合や、パスワードが何らかの理由で受け付けられなくなった場合には、FileVault回復キーが必要になります。ところが、多くのFileVaultユーザーは、回復キーがどこにあるのか、必要になったときにどう使えばよいのかを把握していません。この記事では、こうした疑問について詳しく解説します。FileVault回復キーとはどのようなもの?FileVault回復キーは、x