【Intel・M1 Mac対応】FileVault回復キーの確認方法と使い方を徹底解説
FileVaultを有効にすると、暗号化された起動ディスクのロックを解除してMacにログインする際に、アカウントのパスワードの入力が求められます。これはMac上のデータへの不正アクセスを防ぐうえで非常に有効ですが、パスワードを忘れた場合や、パスワードが何らかの理由で受け付けられなくなった場合には、FileVault回復キーが必要になります。
ところが、多くのFileVaultユーザーは、回復キーがどこにあるのか、必要になったときにどう使えばよいのかを把握していません。この記事では、こうした疑問について詳しく解説します。
FileVault回復キーとはどのようなもの?
FileVault回復キーは、xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxという形式の24文字の英数字で構成される文字列で、お使いのMac専用に生成されます。なお、FileVault回復キーは「Macのアカウント回復キー」とは別物である点に注意してください。後者はApple IDのパスワードをリセットしたり、Apple IDへのアクセスを取り戻したりするために使われる28桁のコードです。

FileVault回復キーを確認する方法
FileVault回復キーは、MacでFileVault暗号化を設定したときに自動的に生成され、「回復キーが設定されました」というメッセージが表示されます。ただし、回復キーを実際に確認できるかどうかは、「ログインパスワードを忘れた場合に起動ディスクのロックをどう解除するか」を尋ねられたときに選んだオプションによって変わります。

iCloudアカウントでディスクのロックを解除することを選んだ場合、回復キーはiCloudアカウントに関連付けられます。しかし、それはファイルのようにiCloudに保存されているわけではなく、iCloudにログインしてもFileVault回復キーを閲覧することはできません。実際、iCloudの画面から回復キーを確認する方法は存在しません。
この場合、パスワードを忘れたりパスワードが受け付けられなかったりしたときには、回復キーの代わりにiCloudの認証情報の入力を求められます。
一方、iCloudアカウントを使わずに回復キーを作成することを選んだ場合は、macOSが24文字のキーを生成し、安全な場所にバックアップしておくよう促します。したがって、FileVault回復キーを見つけるには、どこに保管したかを思い出すしかありません。たとえば、Macや外付けドライブ上のファイル、スマートフォンのメモアプリなどに保存している可能性があります。
もし回復キーが見つからない場合でも、パスワードがまだ有効であれば、以下の方法で新しい回復キーを取得できます。
ターミナルで新しいFileVault回復キーを作成する
FileVault回復キーを忘れてしまった場合、既存のキーを後から取り出すことはできず、新しいキーを生成するしかありません。最も手軽なのは、以下のようにターミナルでコマンドを実行する方法です。
M1およびIntel MacでFileVault回復キーを再取得する手順:
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」フォルダからターミナルを起動します。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sudo fdesetup changerecovery -personal
- 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。
- ユーザー名を入力します(ターミナルのプロンプトの先頭と同じ形式であることを確認してください)。
- アカウントのパスワードを入力します。
これで、ターミナルに新しいFileVault回復キーが表示されます。印刷したり、家族に控えを送ったり、クラウドサービスに保存したりして、安全に保管しておきましょう。
FileVaultを無効化して再度有効化する
別の方法として、FileVaultを一度オフにしてから再度オンにすることで、新しい回復キーを作成できます。MacでFileVaultを無効化・再有効化するには、「プライバシーとセキュリティ」設定から行う方法とターミナルを使う方法の2通りがあります。ここでは、より効率的で、macOSのバージョンに関係なく同じ手順で実行できるターミナルを使った方法を紹介します。
MacでFileVaultキーを再取得する手順:
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」フォルダからターミナルを開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押し、FileVaultを無効にします。
sudo fdesetup disable - 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。
- 復号化が完了するまで待ちます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押し、FileVaultを再度有効にします。
sudo fdesetup enable
- 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。
- FileVaultを有効にするアカウント名を入力します。
- アカウントのパスワードを入力します。
FileVaultディスク暗号化が有効になると、ターミナルにFileVault回復キーが表示されます。
IT管理者に依頼する
MacがIT管理者によって管理されている場合は、管理者がFileVault回復キーを取得できることがあります。たとえば、Macがプロファイルマネージャ(Profile Manager)に登録されている場合、管理者はそのアプリを開いて対象デバイスの暗号化された回復キーを取得し、ターミナルで復号できます。
FileVaultのパスワードと回復キーの両方を忘れた場合は?
FileVaultのパスワード(アカウントのログインパスワード)を忘れた場合は、パスワードをリセットしてMacに入ることができます。FileVault設定時にiCloudアカウントでMacのロックを解除することを選んでいた場合は、iCloudの認証情報だけで新しいパスワードを取得できます。
一方、回復キーでMacのロックを解除する設定にしていた場合は、パスワードをリセットするために正しい回復キーを入力する必要があります。この状態でログインパスワードもFileVault回復キーも持っていないなら、Macにアクセスする唯一の方法は、リカバリーアシスタント(Recovery Assistant)を使ってMacを消去することです。通常のリカバリーモードのディスクユーティリティでは消去できません。管理者パスワードまたは回復キーを入力しない限り、ディスクユーティリティ自体が利用できないためです。
起動ディスクは暗号化されていてアクセスできないため、必然的にMac上のすべてのデータは失われます。FileVaultのパスワードと回復キーの両方を忘れた場合にMacに入る手順は以下の通りです。
Intel搭載Macの場合:
- Macをシャットダウンします。
- 電源ボタンを押し、すぐにCommand + Rキーを押し続けます。
- Appleロゴが表示されたらキーを離します。
- 左上のメニューバーから「リカバリーアシスタント」をクリックします。
- 「Macを消去」を選択します。

- ポップアップウィンドウで再度「Macを消去」をクリックし、操作を確定します。
- Macが消去されたら、再びmacOSリカバリーを起動してmacOSを再インストールできます。
M1 Macの場合:
- Macをシャットダウンします。
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで電源ボタンを押し続けます。
- 「オプション」>「続ける」をクリックします。
- 左上のメニューバーの「リカバリーアシスタント」をクリックします。
- 「Macを消去」を選択します。
- 「Macを消去」>「消去」をクリックします。
- Macが消去されたら、再びmacOSリカバリーを起動してmacOSを再インストールできます。
この手順をシェアして、FileVault回復キーを忘れてMacにアクセスできなくなった他のユーザーの助けになりましょう。
FileVault回復キーの使い方
FileVault回復キーの入力が求められるのは、ログイン用のアカウントパスワードをリセットするときだけです。その際は、ハイフンを含めたキー全体を正確に入力してください。FileVault回復キーが機能しない場合は、Macを再起動してからパスワードのリセット手順をもう一度試してみてください。
FileVault回復キーがまだ有効か確認する方法
FileVaultディスク暗号化を無効化して再度有効化するたびに、異なるFileVault回復キーが発行されます。また、新しいMacへ移行した場合、FileVaultで暗号化された新しいMacには別の回復キーが割り当てられます。そのため、複数の回復キーを保管している場合、どれが現在のMacに対応するものなのか気になるかもしれません。
以下の簡単な方法で確認できます:
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」フォルダからターミナルを開きます。
- 次のコマンドをコピーしてターミナルに貼り付け、Enterキーを押します。
sudo fdesetup validaterecovery - 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。
- FileVault回復キーを入力または貼り付けて、Enterキーを押します。
- 回復キーがそのMac用のものであれば「true」と表示され、そうでなければ「false」と表示されます。
なお、入力や貼り付けの際に回復キーは画面に表示されないため、ミスが起こる可能性があります。何度か試してみてください。
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FileVault回復キーに関するよくある質問
FileVault回復キーは何文字ですか?
FileVault回復キーは24文字です。
FileVault回復キーはどこに保存されますか?
FileVault回復キーは、起動ディスクのFileVault暗号化を有効にすると自動的に生成されます。ただし、回復キーが表示されるのは「回復キーを作成する」オプションを選んだ場合のみで、どこかにコピー&ペーストするか写真に撮るまでは保存されません。つまり、どこに保管したかを知っているのはあなただけです。
iCloudからFileVault回復キーを取得できますか?
iCloudからFileVault回復キーを取得することはできません。回復キーを確認して安全な場所に保存したい場合は、この記事で紹介した方法を試してください。
FileVault回復キーでMacのロックを解除できますか?
通常、FileVault回復キーで直接Macのロックを解除することはありません。普段はログインパスワードを入力してMacのロックを解除し、パスワードが機能しない場合に回復キーを使ってパスワードをリセットします。
FileVaultで保護されたMacのパスワードを忘れた場合は?
パスワードを忘れてFileVaultで保護されたMacにログインできない場合は、パスワードをリセットすることができます。
「回復キーが設定されました」と表示されるのにキーが見当たりません
「回復キーが設定されました」というメッセージが表示されたのに実際のキーを目にしていない場合は、iCloudでディスクのロックを解除するオプションを選んだ可能性があります。この場合、回復キーは表示されず、Apple IDに紐付けられます。
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